丘の上の本屋さんのレビュー・感想・評価
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本を読むのが好きな人には刺さる
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試写会にて視聴。
上映後のパンフレットに寄稿した作家と翻訳家の対談は退屈を極め、余韻を汚す悲惨なモノであった。
マイナス評価終了。
以下つらつらと。
石造りの街並みがとても綺麗。
日本人的に住みたいとは思わないけれど、歩いてみたい、そんな街。
主人公のリベロ爺を中心とした登場人物の繋がり、掛け合いに生きた血が通っている様で、素敵。
特に毎日のニコラとの掛け合いは羨ましいを通り越して尊い。
エシエン君、始めは女の子かと思った。
漫画読みから白鯨を読めるようになるのは中々素質が高い。
本好きならこんな子、育成したくなる気持ちも良く解る。
薦める本のラインナップが渋い。
日本の今の子供だと多分うまく行かない。
多分ピノキオで読まなくなる(悲)
シュバイツァと星の王子さまを薦めるのは、思わず唸るほど共感できる。
総評:本屋さんではなく古本屋さん。
それが凄く大事。
追記:京極夏彦の「書楼弔堂」シリーズと三上延の「ビブリオ古書堂」シリーズ好きの身にはイタリア版のそれに思えて終始多幸感に包まれて観ていた。
古書は渡り歩いた持ち主によって育ち続ける。
本とかつての持ち主との物語を読み解くのが古書の醍醐味の一つであり、その意味でもリベロ爺のエシエン君への無料レンタルや禁書本は販売ではなく進呈と言うスタイルはしびれる程カッコイイのだ。
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