劇場公開日 2023年12月22日

「「原作の要素を“表面だけ”寄せ集めにしつつ、平凡な脚本で繋げた映画」」劇場版 SPY×FAMILY CODE: White Rainpooさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0「原作の要素を“表面だけ”寄せ集めにしつつ、平凡な脚本で繋げた映画」

2023年12月22日
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鑑賞方法:映画館

単純

「原作の要素を“表面だけ”寄せ集めにしつつ、平凡な脚本で繋げた映画」という印象だった。退屈。
「SPY×FAMILYの紹介」みたいな説明口調なセリフと、原作で既にやったようなフォージャー家の関係性の説明、みたいなシーンがずっと続く。勿論、初劇場版なのである程度の説明は必要だと思うが、感覚としては映画の半分以上そんなシーンが続くイメージ。
予告でもあった飛行船のクライマックスシーンに入るまでがとにかくだらだらと長く、そこに入ってからも盛り上がりは低めで非常に退屈。起承転結がずっと動かない。

「アーニャが心を読める」という面白さも活かしきれていない印象。
ロイドとヨルと一緒にいる場面で、二人が別々に考え事をしているときもアーニャは介入しないことが多く、展開が生まれない。
ロイドやヨル、その他の大人のゴタゴタをアーニャが心を読んで、その間を取り持って、直接的・間接的にアーニャが活躍し、事件解決に一役買う、というのが全然ないように感じた。こういった子供目線であるはずのアーニャの活躍が微妙なことや、例の神様あたりの流れから「子供向け」というより「子供だまし」に感じた。

「ファンなら楽しめる!」みたいなレビューもあるが、この"ファン"というのは「キャラクター達がなんか楽しそうにしてたらそれで良し!」くらいのファンを指しているような気がする。

自分にはSPY×FAMILYの面白さを理解していない脚本だと感じ、とても残念だった。
SPY×FAMILYは好きなので次の劇場版(があるなら)に期待したいと思います!!

Rainpoo