「推し事」劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
推し事
ドラマ版は未視聴ですが、アニメとマンガは通っていたので、その知識頼りに鑑賞。チェキサイズのステッカーが特典でもらえました。
推しを推すファンを主人公にするという珍しい設定、岡山の地下アイドルを推すというのも斬新でしたし、割と岡山駅付近なので聖地巡礼にピッタリだなとも思いました。
ドラマも原作も触れてない人向けにサラッと登場人物たちの関係性などを説明してくれます。ドラマの香りが残っていたのは少し残念ですが、あのテロップがあった方が分かりやすいとは思うのでそこはご愛嬌で。
ストーリーはシンプルで、岡山でのライブ活動をしつつも、東京で弾丸路上ライブしたり、他のアイドルと対バンしたり、CM出演したり、原点回帰で街中のフェスでライブしたり、その様子をヲタクたちが全力で推す様子を楽しむ作品になっています。
よく言えば手堅くまとまっており、少し辛口になるとテレビSPでも良いかなって感じです。映画だからこその特別なものはそこまでありません。
ただ、えりぴよさんの推しへの愛は無限大というのが今作でも発揮されていました。働いて稼いだお金は舞菜へ全投資というのは既に認知しているので、今作では働いてるパン屋さんで舞菜をイメージしたパンを作るという、仕事をも巻き込んだ推し活をやってのけます。
最初はパンのみながら(それでも商品説明時に舞菜持ち出しまくってましたが)、舞菜のパネルも置いてますし、めちゃめちゃ推しへの愛を説明してくれますし、なんならサーモンピンクパンも売れて万々歳というえりぴよさんスゲェって感じでドドッと進んでいきます。この辺り、くどくなくシンプルに進めてくれるのでニヤニヤしながら観れます。
他のヲタクたちの行動力も凄まじいです。東京の路上ライブを当日告知するヤバい運営の対応もなんのその、新幹線に飛び乗って爆速で駆けつけて応援する逞しさ。ChamJamはもう安泰ですよ。
舞菜の葛藤も濃く描かれており、怪我による離脱、CM出演も逃してしまい、メンバーとして認知されておらず、その上ファンの陰口。辛い状態になっていたにも関わらず、自身の身につけている変わったTシャツで人気を獲得する不思議なブレイクの仕方。舞菜らしいですし、それに応えるえりぴよさんもカッコいいです。
ライブの模様もしっかり描いてくれますし、楽曲も振り付けもしっかりと見せてくれて満足です。原作の色は大事にしつつも、役者が演じても絵になるライブになっていました。アイドルグループの@onefiveのメンバーも全員参加しているので、ダンスキレッキレです。
ヲタクの鏡の姿を堪能できる特殊な作品ですが、観て損は全くありません。実写の中でも成功の部類だと思います。これを機にアニメ2期もぜひ…!
でも運営は変えましょ笑
鑑賞日 5/13
鑑賞時間 11:50〜13:45
座席 L-9