死体の人

劇場公開日:2023年3月17日

死体の人

解説・あらすじ

死体役ばかりの売れない役者に訪れた運命の出会いを通し、生きることと死ぬことをユーモアとペーソスを交えて描いた人間ドラマ。

役者を志していたのに、気づけば死体役ばかり演じるようになっていた吉田広志。後輩俳優は要領よくテレビで活躍しているが彼にはそれができず、リアルな死体の演じ方を探求する日々を送っていた。ある日、彼はデリヘル嬢の加奈と運命的な出会いをする。明るく振る舞う加奈だったが、彼女もまた自分の人生に問題を抱えていた。そんな中、吉田のもとに母が入院するという報せが入る。

「まだ存在しない映画の予告編」を審査する映像コンテスト「未完成映画予告編大賞 MI-CAN3.5 復活祭」の最優秀作品を映画化。「SR サイタマノラッパー」シリーズの奥野瑛太が主演を務め、「寝ても覚めても」の唐田えりかがヒロイン・加奈を演じた。

2022年製作/94分/PG12/日本
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2023年3月17日

スタッフ・キャスト

監督
草苅勲
脚本
草苅勲
渋谷悠
製作
長坂信人
エグゼクティブプロデューサー
神康幸
プロデューサー
利光佐和子
撮影
勝亦祐嗣
照明
高橋拓
録音
百瀬賢一
装飾
松田英介
スタイリスト
三浦玄
ヘアメイク
平林純子
編集
草苅勲
伊藤潤一
ミックス
紫藤佑弥
音楽プロデューサー
小野川浩幸
音楽
沼口健二
足立知謙
主題歌
THEイナズマ戦隊
助監督
東條政利
キャスティング
新江佳子
制作担当
谷口昭仁
スチール
草野庸子
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(C)2022オフィスクレッシェンド

映画レビュー

4.5 密な内容のコメディドラマ

2025年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

死ぬためにはまず生きてることが必要だ。生きてなきゃ死ねないから。
死体の人がより良い死に様のために死を考える。より良い死のためにはより良い生が必要。そんな物語だったかと思う。
役とはいえ死ぬ話ばかりしている中でそこから逆説的に生の重要性が浮かび上がる構成は見事だ。
何より、軽度とはいえ哲学的なテーマを盛り込んだ内容に反して笑えるところが良い。
そして、この笑えるところさえ生と死というテーマにちゃんと関わって、本当に無駄なく展開していく。

何がどうとか細かいところは分からないけれど、テーマがあって、楽しくて、明るい気持ちが芽生える気持ちよさみたいなものがあって、小粒な作品ながら良作といって差し支えない密度があった。

失敗しても終わりじゃないことや、幸せは小さいところにもあること、要は全てが気持ちの問題だ。
多くの人が取るに足らないことだと思っていても極めれば敬意を得られるし、自分の中に一定の満足感も得られる。
普通じゃなくたっていいじゃないか。キャラクターも作品もそんな感じだった。

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つとみ

4.0 【”死とは一体、何だろう。”今作は真面目で死体役ばかり演じる男とデリヘル嬢との関係を描く中で、”生と性と死”を描いた映画である。奥野瑛太さんって、ヤッパリ良い役者だなあ。と思った作品でもある。】

2025年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■且つて、劇団の団長で、その後は役者を志していたものの、不器用過ぎて“死体役”ばかりを演じるようになっていた吉田広志(奥野瑛太)。
 劇団の後輩俳優は要領良くテレビで活躍を果たしているが、彼にはそれができない。
 彼は死体役を真面目にやり過ぎてしまった或る日、デリヘル嬢加奈(唐田えりか)を指名して、イロイロとやって貰うが、彼女にはダメダメ紐男が居て、その男の子を妊娠している事が分かる。
 そんな中、母(烏丸せつこ)が入院するという知らせが父(きたろう)から入るのであった。

◆感想<Caution!内容に少し触れています。>

・今作の主演の奥野瑛太さんが演じる多くの役は、ヤクザ役などオッカナイ役が多い印象がある。
 だが、偶にオッカナイ役でもチラッと実は良い人を演じる事があり、そんな時の印象はしっかりと残るのである。(「空白」での役とかね。)
 今や、邦画には欠かせない名脇役である。

・そんな奥野瑛太さんが、今作では不器用だが人の好い死体役ばかりやっている男を演じているのだが、この演技が良いのだなあ。
 ”ヤッパリ、この人は演技の幅が大きいし、上手いんだなあ。”と感心したモノである。

・デリヘル嬢加奈を演じた唐田えりかさんも、今までにない役柄で、コレマタ良かったのである。特に、ダメダメ紐男の子を宿したと知った時に、最初は堕胎するために吉田広志に、パートーナー役で産婦人科に良くも、矢張り産むと決めた時の姿とかね。

・後は、吉田広志の母の死が描かれる中で、母が撮っていた自分の死体シーンばかり録画してあったビデオを吉田広志が泣きながら見るシーンは、ちょっと沁みたな。

■今作では、何気に、”死と性と生”がキチンと織り込まれている所が良かったと思うのであるよ。どれも、人間にとっては必ず経験するものであり、それがコミカルテイストながら、ヒューマン要素も絡めて描かれている所が良いのだな。>

<今作は真面目で死体役ばかり演じる男とデリヘル嬢との関係を描く中で、生と死を描いた映画なのである。奥野瑛太さんって、ヤッパリ良い役者だなあ。>

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共感した! 4件)
NOBU

2.0 よく考えると

2025年7月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

死体専門の役者なんているのかね
4/14(金)~4/27(木)

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共感した! 0件)
aruma-wark

4.0 よき日本映画

2025年3月15日
iPhoneアプリから投稿

あったかくないけどあったかい映画

唐田さんがどうにも好きじゃないがこの映画良かったです

哲学的だけどアホみたいな真逆の印象がある映画

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ボタもち