劇場公開日 2024年9月27日

「もう一つの主人公である街」シティーハンター N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5もう一つの主人公である街

2024年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

学生の頃、原作にはまった。
仏版も恐る恐る見て、高評価の今回。
いわゆるゼロエピソードであり、ご新規さん入門の1本としては
間違いないな、と唸らされるエキス凝縮の仕上がりだった。
どうしても動画つながりでややアニメ寄りだが、それも嫌味のない程度で
むしろ次作に期待してしまう。

現代への落とし込みや、衣装、セット、
アクションシーン等々目を引く点はいくつもあるが、
舞台となった街についてを挙げたい。
「べっぴんの町」で震災以前の神戸は三宮の街が記録されたように、
本作において東京は歌舞伎町という街がカルチャーごと生き生きと描かれ、主人公らを包み込む。その佇まいはもう一人の主人公のように感じられ、あってこその本作と思えた。
これら風景はン十年後、興味深く感慨深く鑑賞できるのではないかと感じている。
(追記;実際のロケは色々な都市が使用されているらしいが)
洋画を見て舞台となったニューヨークやロスに行ってみたいと思うように。

鈴木さんのなりっぷりもよかったが、さらに難しいだろうヒロイン、香がまんまでよかった。気が強くてしっかり者。三枚目もやりつつ、それでもやっぱり女の子。漫画ではありがちでも、リアルでは落ち着きがなさ過ぎてあり得ない。ハンマーも振り回すし。そこにもすべてにも違和感なく、見ていて萌えてしまった。
というか、そこを見たくてネフリに入ったしな。

N.river