劇場公開日 2024年9月27日

「冴羽獠と槇村香の再現度のすごさ」シティーハンター テレビウォッチャーつばめさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0冴羽獠と槇村香の再現度のすごさ

2024年4月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

興奮

ジャンプコミックスからアニメ化されたシティーハンターの実写化作品。Netflixオリジナル。

鈴木亮平演じる探偵の冴羽獠(当時の声優:神谷明)と、森田望智演じる相棒の槇村香(当時の声優:伊倉一恵)は、特にしゃべり方や動き方がハイクオリティに再現されています。2人とも天才すぎます。

敵役の片山萌美も素晴らしいアクションでした。
日本人の女性アクション俳優は綾瀬はるかぐらいしか目立ちませんが、片山萌美には観るべき迫力があると感じました。

基本はハードボイルドでありながらも、もっこりを中心としたコメディ要素を散りばめた硬軟のバランスも再現されています。

視聴前の興味は、原作発表時から約40年経過した間の大きな差分となる携帯電話の取り扱いをどうするかでした。

結論としては携帯電話だけでなく時代そのものが現代に置き換えられ、近年世間を賑わす「トー横」のようなエリアも取り入れて、古くささを感じない作りになっています。

唯一それがうまくいっていないのは冴羽への依頼方法である、伝言板へのXYZです。40年前は携帯電話が無く、駅に設置された伝言板を使ってコミュニケーションすることがありましたが、今となっては存在しない方法です。時代錯誤感がすごいです。

しかし、冒頭出てくる伝言板の映像からのNetflixクレジットはおしゃれです。これから始まるシティーハンターの世界を予感させてくれます。

エンディングテーマがアニメと共通となるTM NETWORKのGet Wildであるのも嬉しい点です。しかし、おそらく改めて録音されたもののため、違和感がありました。ボーカル音が立ちすぎていて、何か歌謡曲の風味を感じたのです。

ぜひ、シリーズとして、何本も観たいと思った作品です。

テレビウォッチャーつばめ