ゴジラ×コング 新たなる帝国のレビュー・感想・評価
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こってり感
頭使わないで観れる映画を、っていう気分だったので、ざっとクチコミは見た上であえて行ってきました。
ともかく、最初から最後までエンジン全開でこれでもか、これでもか、とガオガオやってます。
ゴジラ映画は数えるほどしか見たことないし、特に知識はないですが、ストーリーは別に追う必要もないです。ストーリーで魅せる映画ではないです。
現時点でのCG技術ではこんなかんじですよ、っていうのを見せつけるための映画かな、と思いました。
映画館の音響の中だから2時間過ごせたけど、家のテレビで見続けるには退屈すぎると思いました。まあわかった上で見に行ったので採点甘めにしてます。
『ゴジラ』ではない
カジュアルに楽しめるポップコーンムービー
前作にもまして更に軽快且つコミカルなテイストが横溢し、もはやここまでくると、ある種の”開き直り”を覚えてしまうのだが、それが良い意味で頭を使わずに観れるポップコーンムービー的楽しさに繋がっているような気がする。何しろすべからく説明ゼリフで解決してしまうという強引さが潔い。
物語は前作から3年後を舞台にしている。コングとテレパシーで交信できる少女ジアと彼女の母親代わりとなるアイリーン博士の関係を軸にしながら、コングが住む地下空洞の世界を探査する…というアドベンチャームービーの体で話は進んでいく。
これまでのシリーズを観ていた方が理解しやすいと思うが、特に観ていなくてもそれほど難しい設定は出てこないので、ある程度楽しめるのではないかと思う。
ただ、前作もそうだったが、基本的には怪獣バトルを前面に出した作りが徹底されているため、彼女たちの疑似親子愛といった人間ドラマのパートは存外淡泊である。
一方、見所となる怪獣バトルは、新敵の登場によって賑々しく展開されている。とりわけ、クライマックスシーンの無重力バトルは”発明”ではなかろうか。少なくともこれまでに作られた怪獣映画では見られなかったユニークさがある。個人的には「インセプション」の格闘シーンや漫画の「ドラゴンボール」の空中バトルを連想してしまった。
また、過去の東宝ゴジラ映画のオマージュが出てくるので、そのあたりもマニアックに楽しめるだろう。
尚、本作は興行的にも成功したという事なので、シリーズはまだ続きそうである。ここまで”バカ映画”然とした作りに舵を切ったことが、今後どのように作用していくのか分からないが、少なくとも過去の呪縛から解放されたという感じはする。これまでゴジラとコングと言うと変に神格化されてしまい、作り手もどこかで委縮してしまう傾向にあった。しかし、今回でそれが完全に吹っ切れたような気がする。そういう意味では次回作がどうなるのか、注目したい。
過去作に比べるとちょっと・・・
モンスター・バース5作目。
元々ゴジラvsコングまでの予定であった中で追加となった本作。今度は誰と戦わせるのかと期待していたのですが・・・
登場したメインの怪獣がオリジナルだったのが、個人的にはひじょうに残念。
まあ、前作までの話の流れからそうなるよねって展開ではありましたが、できることなら日本版ゴジラの怪獣を登場させてほしかった。
何となくスペースゴジラあたりが採用されるのかと思ってましたが、大はずれでしたね😅
作品としては、ゴジラというよりコングが主役。
何かと人間臭すぎて、観る人によっては愛着が湧くかもしれないが、ちょっとやり過ぎ感を感じました。
また、予告なんかでコングと同じ速さで走るゴジラにツッコミが入っていましたが、ゴジラがブレーンバスターをかますなど、エンターテインメント色が強すぎる感も。
昭和のゴジラも一時はアイドル怪獣になっていましたが、若干それに近いというか、人類から見たときの恐怖感は皆無でしたね。
ストーリーはともかく、映像的な迫力はあるので、怪獣映画として見るなら充分楽しめます。だからこそ馴染みの怪獣に登場してほしかったなといった印象ですね。
今後も続編を作るのかは知りませんが、この流れで深堀りするようなら、そろそろ打ち留めでもいいかなって思います。
ちなみに、鑑賞したのは日本語吹替版でしたが、最後に吹替版専用のエンドロールが流れ、専用の曲が流れていました。
宣伝したい曲があるなら、この方法はありだなと思いました。
ゴーストバスターズの日本語版制作スタッフは見習ってほしいものです。
もはや,これは怪獣番長のヤンキーバトル映画
子ども向け
お祭り
ゴジラ、いいとこ無し
タイトルから「ゴジラ」が先に来てますし、映画始まって最初に出てくるのは「ゴジラ70(周年)」のロゴ!そりゃゴジラの活躍に期待しちゃいますって。ゴジラ-1.0という怪物映画もあったし。
しかしそのパンパンに膨らんだ期待に反して、ストーリーはほぼコングの話。人類も敵怪獣も概ねコング関係者。
ゴジラはたまに出てきてちょっと暴れてすぐ昼寝。なんかタメてる描写はあったからラストくらいは大暴れしてくれるかと僅かな希望にすがるも、うーん。
いや一応暴れてはいましたけど、おいしいとこはモスラに持ってかれてますよねこれ?
それでも、これまでみたいに怪獣プロレスがよく出来ていればまだ楽しめはしたはずですが、今回それすら正直微妙。
戦い方にしろ戦いまでのプロセスにしろ、既視感バリバリで全然新鮮味がない。
しかもおいしいとこはモス(略
人間ドラマはまぁ、今までの作品が作品ですから最初から期待してませんでしたが、特に裏切られることもなく普通に薄っぺらでしたね…
別にタイトルに反してコング中心でも、それがしっかり面白ければこんなブーブー言わないんですけど、ゴジラいなくても成り立ちそうな上につまんないときたら…ね…
コングに罪はないです。むしろよく頑張ったよ。
コングがとにかく可愛い。
冒頭から狼の緑色の血にまみれながら汚そうにしてるコングが良い。
銀歯をバカにされた仕返しに歯をブチ折るコングも良い。
ゴジラに協力してもらおうと思ったけど、思ったより全力で敵対してきて焦って砂で目潰ししようとするコングが良い。
大味な展開
ゴジラコング史上最大迫力
B級映画の怪獣プロレス。
コングとゴジラが悪の猿帝王を倒す話。
2014年のゴジラはハリウッド大作路線であったが、こっちは完全なB級映画路線。
ゴレンジャーやなろう系と同レベルと思ってみれば楽しめる。
アクションは悪くなかったし、戦闘狂のゴジラと人間味のあるコングの対比は面白かった。
ただ人間サイドの間抜けっぷりが正直残念である。
素人な人間5人が無計画・無防備に怪獣世界に踏み込んで適当に立ち回ってるのを見るのは辛かった。B級映画だからどうでもいいのかもしれないが、工夫の余地がもう少しあったと思う。
2014年のゴジラのような人間のプロフェッショナルなところを見せて欲しかった。
あとモスラ召喚は繭の前で歌って欲しかった。
コングの腕もロボットではなくモスラの力で再生すればよかったんじゃないかな…。
アメリカン・コミックヒーロー的なゴジラとコング
先日、山崎貴監督が『白組』を率いて製作した『ゴジラ -1.0』が、アカデミー賞の特殊効果賞を受賞し、ジャパニーズ・ゴジラがようやくハリウッドと肩を並べ、60年来のゴジラ・ファンとしても誇らしい気持ちになった。そして、本作のハリウッド・ゴジラも、宿敵コングとどの様に対峙していくのか、楽しみにしていた作品だったのだが…。
決して面白くないわけではないし、最先端のVFXで見せつけるド派手な、怪獣同士の戦闘シーンや街を破壊していくシーンは、さすがハリウッドと感心したが、もはやこれは、私達日本人が求めている『ゴジラ』映画とは、程遠い内容となっている。正義の味方としてゴジラとコング、そしてモスラまでがチームを組んで、戦う姿は、『アベンジャーズ』か『ジャスティスリーグ』の様な、アメリカン・コミック・ヒーロー的な内容となっていた。
それに、番宣でも流れていた、ゴジラがコングと共に全速力で走るっシーンって、どうなんだろう…?100メートルの巨体のゴジラが短距離選手のように、腕を振って走る姿には違和感しかない。また、放射性火炎も充電することなく打ち放題というのも、その威力が安っぽく見え、『ゴジラ -1.0』で見せたあの一発の様な衝撃は伝わらない。
物語は、怪獣と人間が共存する世界が舞台。その監視機関が、異常を感知した事で、仲間を探していたコングが住む地下帝国と眠っていたゴジラが覚醒した地上世界が交錯し始める。そんな折、未知なる地下帝国の存在が明らかになる中で、そこには、コングにとっての宿敵が住んでいた。その宿敵を倒すために、コングはゴジラに協力を求め、助っ人モスラも参戦して死闘を繰り広げるという…、コミック・ヒーローな展開となっている。
また、ハリウッドが製作すると、主人公は、アメリカ生まれのコングで、ジャパニーズ・ゴジラは脇に追いやられてしまっている感が強かった。本作については、『ゴジラ』映画として観ないで、新しいモンスター・ムービーとして観れば、楽しめるのかもしれない。
とは言うものの、未知なる地下帝国を舞台に、新たな強敵怪獣を登場させ、イタリア、ブラジル、モロッコ、エジプト、アイスランド等の街並みや世界遺産を、次々とぶっ壊すシーンの連続で、2時間飽きることなく鑑賞できた。クレジット・ロールを観ながら、改めてハリウッド映画のワールド・ワイドなロケ地と、製作スタッフの多さに、『白組』の予算の何倍かけたのかと、日本映画との違いを見せつけられた思いだ。
擬人化し過ぎ
作品の性格上、設定の荒唐無稽や科学考証の破綻はしかたないが、だからこそ細部をきちんと作ってリアリティを見せないと単なるアホな映画になってしまう。しかし本作では様々な生物の造形やメカ・デザインは、手抜きが言い過ぎならセンスが悪いとしか言いようが無く、シン・ゴジラの緻密さとは雲泥の差だと言わざるを得ない。
また、ジア役の起用は各方面へのソンタクの結果なのだろうが、眉間の皺以外に感情表現方法がないのか?
さらに言えば、怪獣を安易に大量破壊兵器や独裁政治の象徴にしてしまうのも困りものだ。あの怪獣を手懐けて凱旋したコングがロベスピエールやレーニンに見えてしまうではないか。
…とマジになる程のものではないが、たしかなのはやはりガッズィーラとゴジラは別物という事だな。
楽しめました。
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