「例えるなら、ニンニク背脂たっぷりで味の濃い超大盛の「二郎系」映画」ゴジラ×コング 新たなる帝国 といぼ:レビューが長い人さんの映画レビュー(感想・評価)
例えるなら、ニンニク背脂たっぷりで味の濃い超大盛の「二郎系」映画
もうお腹いっぱいだよ。胸焼けしちゃうよ。
ストーリーはほとんど有って無いようなもの。最初から最後までコングとゴジラの大迫力バトルシーンがてんこ盛り。大きなトラブルも無くストーリーがとんとん拍子に進み、気が付いたらコングが敵コングと殴り合いしている。人間の映ってるシーンなんて全体の2割あるかどうかじゃないですかね。
一緒に観に行った映画好きの友人はアクションシーンが多くて気に入ったようですが、私は正直「もう少しストーリーらしきものがあっても良かったんじゃない?」と思います。
ただ、鑑賞後の満足感で言うなら過去最高の作品だったと感じました。大迫力の怪獣アクションが好きな人にはうってつけの作品だと思います。
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『ゴジラVSコング』の続編となる作品。怪獣と人間が共生する社会。ゴジラは地上、コングは地下空間でそれぞれ分かれて生活し、相まみえることは無くなっていた。怪獣に関する研究を行なっていたアイリーン博士(レベッカ・ホール)はコングと会話することができる身寄りのない少女・ジア(ケイリー・ホトル)と引取り、本当の母子のように生活していた。ある日、地下空間の調査を行なっていた調査チームが何者かに襲撃され全滅。地下空間から発せられた謎の信号に呼応するかのように、地上のゴジラが行動を開始するのだった。
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ストーリーは期待しないでご覧ください。この映画はそういう映画じゃありません。
前作からして「大迫力怪獣アクション」が売りの映画でしたが、前作にはストーリーに多少なりとも起伏はあったように思います。しかし今作はストーリーらしいストーリーはほぼ存在せず、トラブルも即時解決して次の展開に進み、怪獣アクション以外の要素は可能な限り排除するという非常に潔い姿勢がひしひしと感じられます。ここまで来るともはや天晴れとしか言いようがない。
私は映画見るにあたって最低限のストーリーや物語の起伏があってほしいタイプなので、この映画は私の好みから外れており、正直絶賛とは言い難いです。しかしながら一緒に鑑賞した友人(怪獣好き)は本作を大絶賛しており、やはり怪獣映画が好きな人にはぶっ刺さる内容なのだと感じました。
アクションに関しては申し分ないです。映画館で観る価値のある大迫力の戦闘シーン、前作には登場しなかった個性的な怪獣たち。コングの右腕に謎のガントレットを嵌めてパンチ繰り出すシーンとか、思わず笑ってしまいました。最高でした。歯医者ってスゲー。
細かいところをツッコめばキリがない映画ではありますが、そういうのを置いといても十分鑑賞料金の元が取れるお腹いっぱいの映画でした。