劇場公開日 2024年4月26日

「日本人の感覚、アカデミー賞獲得のSFX 比較してみよう」ゴジラ×コング 新たなる帝国 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本人の感覚、アカデミー賞獲得のSFX 比較してみよう

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

子供の頃からゴジラ映画を観ていた
大人になるにつれ、ゴジラ映画は子供向きになっていった
ガメラみたいに人の味方になり、造形は頭が大きくなり、目が大きくなり、怖さより愛らしさを優先し、カエルみたいな顔になっていった
特撮はショボくなり、さすがに観に行かなくなった

その後、日本で復活したゴジラは、見た目だけは良くなったけれど、あからさまに人類に敵対する意思をもっていた
でも仰々しいだけで、なんかズレてたんだよな

その間に、アメリカ産ゴジラ映画が出たんだけれど、まるでイグアナ
SFXは凄いけれど、ただの恐竜みたい
これも違うんだなあ
なんて、ストレスが溜まった

そして庵野のシン・ゴジラ
そして、SFXのコスパがいい(笑わっしょんなあ)とアカデミー賞を貰ったゴジラ-1.0
日本のゴジラは原点回帰して言った

一方、アメリカではモンスター・ヴァースとか言ってアベンジャーズみたいな展開を始めた
今回は、その一貫なんだけど
コンセプトは日本の原点回帰とは正反対
日本では怪獣プロレスといわれ、それなら巨大な必要は無いじゃないかと言われた時代
仮面ライダーのような等身大の怪人が現れて衰退していった頃の子供向きのゴジラを現代の映像技術で復活させたものです

違いは、怪獣が意思を持っている事
これこそ子供だましと昔は思ったものですが、ゴジラ映画から離れていった原因は、実はショボい特撮にあったんだと思い知らされました
だって、アベンジャーズだって、空想科学映画ですよ
ゴジラが人間並みに考えたっていいじゃないか
原点回帰にこだわる日本映画や自分自身に、新たな方向性を見せてくれました

そのために、コスパがどうのとショボイ事にこだわる日本映画とは桁の違うハリウッドの力が必要だったんでしょう

ストーリーはシンプル、スピーディー
そして迫力満点
子どもの頃、観たことがあるような、懐かしいジャングルの探検や、ミニコングは日本のゴジラ映画へのリスペクトなんだろうか
キングコングの思考はほぼ人間
だから、動きも着ぐるみのように人間っぽい
ゴジラだって、フィギアて見たことのあるような芸術的な造形と闘争心の塊のような早い動き
素晴らしかった
モスラだって、アメリカ人にかかれば、あんな造形になるのかって新鮮でした
というわけで、
こういうのもありなんじゃないかな
そして、どう思いました?
アカデミー賞を貰ったSFXと今回のSFX
僕はずっとこの映画の方が凄いと思いました

nakaji
かぼさんのコメント
2024年5月2日

簡潔なゴジラ史と特撮からSFX、VFXの位置づけ同意します。
コスパ良くて受賞も超同意です。

かぼ