「それでも続け!モンスター・ヴァース!」ゴジラ×コング 新たなる帝国 Syouitiさんの映画レビュー(感想・評価)
それでも続け!モンスター・ヴァース!
東宝チャンピオン祭りを観て育ってきた世代としては、そのエッセンスをふんだんに感じさせてくれるレジェンダリーのモンスター・ヴァースには、もう半永久的に続いて欲しい。
ただ、もちろん文句も多い。
映画前半のリズムというかテンポの悪さ。
ゴジラ、コング、人間たちとそれぞれ見せなきゃならないからかと思うけど、もうちょっとなんとかなんないか。
次いで地底世界の重力とか科学とかジアの能力の事とかの説明。
せっかく何でもありに出来る素晴らしい設定なのだから、これも、もうちょっとスッキリできないものか。
あとはスキュラは仕方ないかも知れないけど、ティアマトが可哀想。
そして何よりモスラが可愛くない!
『キング・オブ・モンスターズ』からだけどモスラは最初のデザインがいいんだよ!
ただの大きい蛾でいいんだよ!
顔が凶悪だし、脚が長過ぎだし、小さ過ぎ!
ゴジラよりデッカくなきゃ女王様っぽくないじゃん!
モスラについては、個人的に設定を考えてみた。
人間が世話しないと繭を作るまで成長できない、という事にしてはどうか。
その代わりにモスラは人を幸せにするフェロモンを出す。
そして成虫になれば世話した人々を全力で守る。
どうだろう?
コングと小さいのの道中は時代劇か西部劇っぽくて良かったけど、なんか食ってるもんが不味そうなもんばっかり(笑)。
ゴジラとコングが出会ってからは楽しかった。
エジプトでのゴジラのタックルがプロレスっぽい、とは思ったが、まさかその後、ブレーンバスターが来るとは!
で無理矢理、戦わさせられていたシモが助かったのは良かった!
でも、イタリアでもエジプトでも、そしてブラジルでも、どう考えても人が死に過ぎだろ!
大災害じゃん!
でも世界的にヒットしたみたいで良かった、良かった。
是非、続いて欲しい。
次はアダム・ウィンガード監督が一番好きなゴジラ映画だという『ゴジラ対ヘドラ』はどうだろう。
是非、シリアスヴァージョンで!
そして、いつかクリス・マウリー作、マット・フランク、ジェフ・ソーナウ画のコミック『ゴジラ ルーラーズ・オブ・アース』を映画化して欲しい。
『ルーラーズ・・』は昭和から平成にかけての東宝の怪獣たちが、ほぼ全員、オリジナルの設定で登場する胸の熱くなるコミックである。
サンダ、ガイラ、ゲゾラからジェットジャガーまで!
俺はスター怪獣たちのハリウッドヴァージョンをもっと見たいんだよ。
なのに東宝の使用料が高額で、あんまり使えないって聞く。
日本のゴジラ映画なんてゴジラが単独で来て、それを退治するのを延々と繰り返してるんだから、他の怪獣たちは自由にハリウッドで使って貰えばいいのに。
自分にとって、東宝の怪獣たちはヒーロー。
もっともっと大スクリーンで見たい。