「“怪獣”格闘プロレス場外乱闘超大作!レジェゴジ は進化してる?」ゴジラ×コング 新たなる帝国 菊千代さんの映画レビュー(感想・評価)
“怪獣”格闘プロレス場外乱闘超大作!レジェゴジ は進化してる?
『godzilla × Kong enpire』anniversary nightで鑑賞
godzilla × Kongの×はVSでは無い、本作。
予告編でほぼほぼ既にネタバレしてますが、想像以上のゴジラの走りっぷりは必見です(笑)
ストーリーある様で無い様で・・・見事に何も無い!
けれども“怪獣”プロレスは想像以上に凄いので、是非劇場の大スクリーンでという感じです。
(キングコングが途中から大仁田厚にしか見えなくなるのは私だけ?)
マイゴジやシン・ゴジラの様なクオリティを求めて行くと、多分全く入り込めないと思います。とにかく“怪獣”によるアクション!アクション!またアクション!
※昭和ゴジラへのオマージュたっぷり!な怪獣好き少年が作ったらこんな作品になるだろう的振り幅マックス作。さすがゴジラシリーズ異色作『vsへドラ』監督坂野義光がエグゼクティブプロデューサーを務めたレジェンダリー!ならではでなんでもありだが、とにかくここまでアクションするとある意味爽快笑。
中国・韓国・台湾はじめアジア圏ではマイゴジは何も無かったかの様に公開されてませんが(特攻隊員が主役だとアジア圏では公開できる訳も無いし、そもそも韓国で邦画が公開できる様になったのも映画祭などの特別上映以外は1998〜/レジェンダリーとの契約でレジェゴジ公開年と東宝ゴジラは同年公開NGという契約もある様で、そもそもアジア圏での公開は視野に入れて無かったでしょう)、本作全世界興行収入3週目657億円突破〜マイゴジが73.5億/公開161日目なので、やはり巨大マーケットを意識するかどうか、数字的には無視出来ないのかもしれません。
ただ、結論として確実にゴジラ-1.0やシン・ゴジラの方が圧倒的に面白い(CGクオリティも水の表現とかマイゴジが上)!そして、和製ゴジラはやはり己の道を貫き通してほしいと改めて思うに至りました。
しかし、そんなに面白い和製ゴジラを観てもらえないという現実にも、戦後って終わったのかと深く考えさせられた次第です。
(以下ちょっとネタバレ注意です)
レジェンダリーのモンスターバース作品はどこへ行くのでしょう?
キングコングが猿の惑星ばりに大群になり、ゴジラが人類の味方になってしまった今、この先向かうはもうエイリアン対ゴジラ&コングしか無くってしまう気が・・・。そして、今回吹き替え版上映でしたがレジェゴジ吹き替えの中では圧倒的に今回作が良いです!
KOMとかマーク・ラッセル(カイル・チャンドラー)役の田中圭の声と役があまりにも不釣り合いで・・・全く入れなかった。
それと、モスラの画は相当良かったです。内容は無いけどあのモスラはIMAXで観たい、プラス日本版のみエンドロールでYaffle x AIの主題歌が流れますが、この怪獣プロレスにハマりすぎるくらいピッタリハマるので普段吹き替え版を観ない方にもオススメです。
※公開後のゴールデンタッグ(寝ろ!/起きろ!)編CMが面白すぎW
余談ですが
自分的にはやはりレジェゴジ のデザインをかっこいいと思えない、果たして海外のゴジラファンはどう思っているのだろうか?少なくとも、今フリマアプリでゴジラのフィギュアも販売しているが圧倒的に和製ゴジラの人気が高い。そして、ゴジラの造形は常に進化し続けている、昭和ゴジラ然り平成・ミレニアム・GMK・FWゴジ極めつきはシン・ゴジラ!今までのゴジラとは相当なデザイン変更だが、ちゃんと和製ゴジラとしての地位を確立している。そしてマイゴジでも新たなデザインとなったがやはりかっこいい。実際販売されてるゴジラフィギュアでもレジェゴジ はあまり人気がないのだが和製ゴジラはどれも人気が高い、レジェンダリーゴジラも10周年という事だが、いくらコングとかけっこしても、ピンク色に輝いてもなんか代わり映えせずイマイチかっこ悪い。今後デザインが変更されカッコいいゴジラに進化したらもっと良いのにと思う次第です。