キングダム 運命の炎のレビュー・感想・評価
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満の満々
お好きな方はスルーでお願いします。
多数の人にとっての愉しみがじぶんにとって苦しみであるということがあります。この映画を見ることは苦痛というより拷問でした。それなら見なければいいのですが、これが面白いという感性が中央値であることは、衝撃かつ納得できなかったので前作・前々作でも感想をあげてきました。
誰も傷つけるつもりはありませんし、望まれて供給した結果、需要が満たされた以上何の問題もありません。ただ、どんなことでも自分の意見が世評と乖離しているばあい、同意見を探すことがあります。
この映画を拒絶している人間は自分だけではなかった──と知ることは、人生の歓びのひとつです。そのために置いておくのです。
全場面が見得を切ることと中二というか小五なキメゼリフで構成されています。ひとつのシークエンスを書き出して、その構文と演出を紹介します。
嬴政(吉沢亮)が趙国から脱出する場面です。協力者は紫夏(杏)と道剣(杉本哲太)と亜門(浅利洋介)です。嬴政とあわせて四人が乗る馬車を一頭の馬に牽かせて全力疾走させます。馬に対しては酷薄な人たちでした。趙国の追っ手がきて騎射してきますが乗り物の重量差にかかわらずぜんぜん追いつきません。が、矢がばんばん飛んできて絶体絶命です。
亜門「合流地までまだ二刻もある、くっそ、ここまでか」
紫夏「あきらめてんじゃないよ亜門、矢も尽きてない、馬も走ってる、諦めるな」
嬴政は亜門と道剣を鼓舞し、三文芝居と愁嘆場がはじまります。
まず道剣が矢を浴びて「政様お許しを」と言って倒れます。で、亜門も嬴政を護ろうとして身代わりに槍を受けます。ちなみに亜門は嬴政に反目していたのですが「お前はちゃんと秦に帰れ、秦に帰ってちゃんとした王になれ」と熱い捨てゼリフを残して逝きます。追っ手が目と鼻の先にいて、矢がばんばん飛んできている状況ですが、この映画はどんな状況であっても見得を切り、中二というか小五キメゼリフを言います。言い遂げるまでの間、世界はポーズします。
馬車には紫夏と嬴政の二人が残り、紫夏は嬴政に手綱を任せて自分は後方援護にあたります。「(嬴政を)コロさせない」とわめき、さんざん見得を切りまくりながら、追っ手を払い、ようやく秦の騎馬隊が見えて「間に合ったぞ紫夏」と言って振り返ると紫夏は矢と槍に貫かれています。流麗なバックミュージックが止まって、悲劇的殉職が誇張されます。
もう充分わかったので次に行ってほしいのに嬴政と紫夏は死に際の愁嘆場をやります。嬴政が「お前達のおかげで俺は王になれる」と言うと紫夏が「あなたは誰よりも偉大な王になれます、どうたらこうたら」と言って息絶えます。で、嬴政が「紫夏ー!」と叫びます。
小っ恥ずかしくて鳥肌が立ちっぱなしです。全尺がこの調子です。
だいたいあきらめるなという構文は少年少女の読み物についてまわる欺瞞です。物理的に不可能な状況であきらめるなというのはばかか、でなければ情弱な人々を感動へ導くための台詞です。むろんそれで感動してしまえるならばの話です。無理ゲーな状況下で「あきらめるな」と言う愚かなヒーローに疑いをもって下さい。それがリテラシーです。
いや、そんなことはどうでもよく、なんにせよ登場人物が台詞を言う毎にゾワゾワして変な汗がでてきます。ここの人たちは皆、言上でも了解でも、眼前で掌と拳をパンと合わせますが、それだけでもゾワッとします。このゾワゾワやゾワッは俗に言う共感性羞恥ですが、それが120分ぶっ通しで続く様を想像して下さい。
戦場で王騎と謄が「満の満々ですか」「満の満々であります」「満の満々の・・・」と押し問答するところは、ひょっとしたらこいつら全員ネタをやっているという自覚があるのではないか──という懐疑心が芽生えましたが、もうどうしても耐えきれず、途中で見るのをあきらめました。
たとえばわたしはディ○ニーランドに属するすべてのものが嫌いです。人混みも長蛇の列もはしゃいだ雰囲気もスタッフの明るい態度も着ぐるみも割高コストも、人々が夢の国だと評するそこは、じぶんにとって地獄でしかないでしょう。ただそんな意見は聞いたことがありません。嫌いなら行かなければいいのであって、わざわざ行って嫌いを表明する酔狂がいないからです。好きな人だけが行って「楽しかった」を表明するからディ○ニーランド=夢の国が一致した見解になるわけです。
しかし無作為統計をするなら遊園地が楽しいという人は決して全員ではありません。日頃、多数派に寄せた単純なポピュラリティばかりを見せられるわれわれは「ディ○ニーランド?死んでも行きたくないね」という意見に福音を感じるはずです。同様に「キングダム?あれのどこが面白いの?」という意見を見つけたら思わず「だよな」と言うはずです。
少数派の「この映画を拒絶している人間は自分だけではなかった」のためにレビューしました。
多分これは映画ではなく「キングダム耐性」のテスト場です。激アツな愁嘆場の連続、見得と中二というか小五のキメゼリフにどこまで耐えられるかぜひチャレンジしてみてください。
慣れてしまった…
邦画として超大作と言える本作品であるが、原作のキャラクターの尋常でない武勇を実写化するのは些か骨が折れる作業と思う。
マンガ的にならぬように、リアルでそこに居る人物の派手な殺陣を成立させる事がネタ切れなりつつあるように見える。
すでに3作目となり、殺陣アクションについても特段目新しさが少なく、個人の武勇だけで戦況をひっくり返すイメージは湧かない。
実写だとあれだけ走りまわっているから体力的に無理じゃないか?と思ってしまう。
マンガ表現だとそれが出来ると思い込めるが、実写化するとキャストが個々のシーンで暴れている程度にしか感じない。
そういったシーンを見ると、今時の戦隊ものや仮面ライダーと大差ない様に見える。
勿論頑張っているのは分かってるんだけど…歴史を動かす大戦で、個人の武勇を振るうシーンにそれほどの尺を割く必要はないように思う。まだ信は一騎当千、万夫不当の将軍ではないのだから当然、大将軍たる王騎の策と散り様までの過程を見せて行かなければならないが…。
もうマンガ読んだ方が早いかなって思い始めた。
完結するまで待ってられん。
後、客入るから作るのは解る。
シリーズも続いてて、続篇作りやすい。
キングダムとゴールデンカムイはしばらく安定して作られるだろう。
で、自分みたいな人間は原作読んじゃってて、映画観るのが確認作業になりがち
で、もういいかな…って見続けるのを諦めてしまう。
ひねくれた少数派とは思うがこうやってメディアミックスして仕事増やすと皆が潤うから必要なのは解るがどうにもモヤモヤする
運命に導かれ、時は来た。
感想
心震えるシリーズ最高傑作、キングダムの魂を体感せよ!
待望の最新作で描かれるのは「馬陽の戦い」と「紫夏編」。亡き友と誓った夢に向かって突き進む少年・信。中華統一に挑む覚悟を問われる王・嬴政。そして何かに導かれるようにして戦地へ舞い戻ってきた将軍・王騎。それぞれの運命が交わる時、まだ見ぬ未来をかけた戦いが始まる。
この辺から原作未読です。
前半は嬴政の生い立ち、後半は飛信隊の活躍って感じでした!政を守ってくれた紫夏よかったです!
アクションは良いんですが戦闘シーンに真新しさはもうないですね笑
相変わらずの王騎の圧倒的存在感です。
飛信隊の農民中心メンバーは毎回生き残るのは奇跡ですね笑 次作でも眉平、澤圭、沛狼頑張れ!笑
小栗旬、山田裕貴、吉川晃司は次作での活躍ですね。最後楊端和の長澤まさみ観れたのはよかったです!
※我武神龐煖なり
王毅の大将軍就任とえい政の想い
「大将軍の帰還」鑑賞前に金ローで視聴。
えい政と紫夏達の荷車上での激しい逃走劇が素晴らしかった。特に、えい政が自分は健康体ではなくなってしまったことを告白し、それを聞いた紫夏が、そんな苦しみを経験した人間だからこそ優れた執政者になれるのだと彼を心の闇から救い出し、自分がえい政の手足となってずっとついていくと励ます場面にジンとした。それなのに…泣。クールに見えて熱い漢、王毅も納得だ。
そして後半の、王毅将軍指揮のもと、隠し玉として大活躍を遂げる信達の戦いは戦国ゲームさながらで、これは大画面で見るほうが絶対愉しいだろうなという感じだった。
信が昇進していく
杏の演技が良かった!!
前半に出てくる、紫夏(杏)の演技と存在感、発声が良かったです。本編は前作より没入感もあり、かなり良くなっていると思いますが、戦争というより試合、飛信隊は部活動のような印象が拭えませんでした。片岡愛之助さんは、登場シーンが何か漫画のコマ割りのようなものばかりの印象で、殆ど動きがなく、やられるだけで勿体なかったです。
中盤からの合戦が見事
徐々に王騎将軍の凄さが見えてくる回でした。 力技かと思いきやものす...
徐々に王騎将軍の凄さが見えてくる回でした。
力技かと思いきやものすごく戦略家で頭脳名声な将軍。
どこまで先読みをしているのか知りたくなりました。
最後のシーンは少しだけですが圧巻でした!次回作が楽しみです。
将棋
杏さんの死に際の演技が上手い。
上手いから普通に見てしまうけど、やろうと思うと難しいよな、みたいな顔をする。
大沢たかおさん
キングダムというこの作品でやはり一際印象に残る役作り。
王騎というキャラを、格好良く、面白く、印象強く守ること。
彼はその仕事を見事やり切っているなあと、感動した。
「こうしとけばいいんでしょ」みたいなのが見えない。
濃い、独特なキャラではあるけどコスプレっぽくならず、
取ってつけたようなキャラにならず、
ちゃんとその人物が存在しているようにできたのは、
大沢たかお氏の努力のおかげだろう。
趙との戦い。あれは見ててあがったね〜〜。
史実系の戦いもの、見て一度もあがったことはなかったけど、
なるほど、こういう面白さか、と初めて感じられ、納得できた。
片岡愛之助、山本耕史、大沢たかお。
この3人の戦術の話をしてる時は、とても面白かったし
すごく「将棋」のことが頭に浮かんだ。
そういえば将棋も王様が獲られないようにするゲームだったな、
その為のいろんな駒があるんだったな、とか。
そういうの思い出した。
金、銀、飛車、桂馬、とか将軍を守る為のいろんな格好いい兵士たちがいたり、信たちがいるような歩兵もあるな、とか。
あ〜だから将棋ってそういう見方するから面白いのか、とか。
キングダムを見ることで、戦い、とか戦術とか、そういう世の中の多くの人が感じている面白さに、自分も気づけたことが嬉しかった。
将棋は、戦術なんだなあ。そっか。将棋士たちは毎回、あの台の上で、戦術を繰り広げてるんだなあ。ようやくいろいろわかりました。
⭐︎4.0 / 5.0
前半のストーリーはまずまずか?後半の作戦は無理あり・・・
なかなか、見に行く機会が無くて、テレビで見ました。後半の戦いについては、たった百人で奇襲するというちょっと無理な感じが・・・特に岩山のシーンが・・・岩山の上の敵が気づいていて攻撃しているのに、しばらくすると攻撃が収まり、隊を二分して乗り切り、敵陣に攻撃できるのはどうか?いくら主人公とか強くても
たかが、農民兵百人が、敵の精鋭をことごとく討ち滅ぼしていくのは・・・まあ、エンターテイメント要素が強いからしょうがない所だろうか・・・。将軍の帰還は明日見に行きます。
壮大なコスプレ運動会
タイトルなし(ネタバレ)
正直毎回そんな内容面白いとは思わへんねんけど、
イケオジのサプライズ配役があるから
それを観たいが為に鑑賞している
此度は吉川晃司…❤️
さいこ〜
内容が無茶ばかりで笑けてくるけどそれを許せる、
イケオジのコワモテコスプレが見れるヴィジュアル最上映画
てか王騎将軍が人気すぎて主役と同じぐらいの出演時間あるくない?笑
制作側も分かってるな
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