君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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混沌、2回以上観るのは必須
情報量が多すぎて1回だけでは目で追い付けるのが精一杯。2回目以降でやっと少し脳みそが追い付いてくるかな。ここまで来るとめちゃくちゃ面白い映画。宮崎駿さんの今までの集大成である凄い作品。また、観客側の宮崎愛が試せれる傑作でもあると思う。
今後の作品が楽しみ。
どう生きるか
先日、NHKテレビでこんな番組がありました
「哲学的街頭インタビュー」第一回「何のために生きていますか?」
この問いには比較的容易く答えられるのですが
"どう生きるか?"
この問いはとても難しい
何のためにだったら今現在の自分のことを述べればいいのだけれども
どう生きるか? と言われると今だけを見ていてはいけない、もっと先を見据えて今何をすべきかと言うようなそんな感じで捉えてしまうからしっかりと真剣に物事を考えて道筋を立てて答えなければ
反射的な思考しか思いつかない私にはとても困難な仕事なのだ
どう生きるか?
綺麗事を言えばみんな笑顔でニコニコ出来たらなんてことを言えばいいのだろうけど誰の心にも届かないし聞いてくれもしないだろうな
立ちはだかる色々な困難を払いのけ自分の力で切り開く人もいるでしょうがどうもそれとも違う
どちらかと言えば川の水のように生きたい
今思い出したのですがこの川の水
私が二十歳そこそこの頃にそうありたいと思い願った生き方だった
長年同じことを思いつつ生きてきたのかととても驚いてます
そう川の水です
源流はヒョロチョロと土から産まれたてのか弱さで遮るものがあれば傍へ逸れて遠回りしてでも先へ進むその姿はとても力強く思います
そう、そうだったのです
私は川の水になりたかったのだった
集大成
美術館をアニメにしたような哲学的作品
面白いんだけど。。。
???
事前情報皆無が良い方向に転ぶ(ただしそういうのが好きな人だけ)
万人にウケない。そういう意味でこれまでのジブリではない。
もうちょっというとハウル以前のジブリではない。
例えばこれと同じストーリーを宮崎駿ではなく若手が出したらどう言われるだろうか?
おそらく雰囲気映画、説明不足、視聴者おいてけぼりと言われるだろう。
もちろんそれは宮崎駿が出していてもそう言う人がいる。正直、私もそう思う。
あれは何の隠喩、あれは何のメタファー、あれは何の象徴。深読みすると面白い…。
そんなもん「知ったことか」です。見てて面白くなければ娯楽作品ではない。
で、そんな出だしから始まりましたが星4です。
これは面白い。笑えるシーンは少ないし、混乱するし、場面転換や世界観の急激な変更についていけない事もあるけど、これは面白い。
「あれ?今こうですよね?」「それは何?」「なんでこうなったの?」こんなのの連打です。
伏線回収はありません。隠喩されているけど解釈は人によって違っても良いものになっています。
宮崎駿の頭の中ではしっかりできているのでしょうが、それは演劇で言う舞台装置の裏側です。
「あの役者が空を飛んでいるのは実はワイヤーで釣られているからでね」そんなもん本編には関係のない話ですし無粋です。
そういう世界がある。そういう人がいる。そういう展開だ。
まるっと呑み込んで そのうえで自分の中でゆっくり消化できるならばこの映画はとても示唆に富んだ面白いものだと思います。
冒頭で述べた通り、絶対に万人にはウケません。
ジブリでいうなら、ポニョがダメな人にはおすすめしません。
わかっているストーリーの答え合わせしか認めない人には本当に理解不能だと思います。
知らないものを楽しめる人はこの世界観に翻弄されて楽しめるのではないしょうか。
もちろん、楽めるかどうかと分かるかどうかは別です。「わかる人」という表現はやめた方がいいでしょう。さっぱりわからん。
わかった気になっている人、が正しいと思いますし、その「わかった」が正解かどうかは永遠に答え合わせできないです。ただし自分の中で「わかった」気になれた人は この映画を一番楽しめている人ではないかと思います。
そして「自分はこう解釈した」と発表できる方は それだけで発信者でありクリエイターとして賞賛しますし、その解釈の正誤や 齟齬なんかどうでもいいです。
他人の解釈のアラ探しするくらいなら是非 あなたの感想をお伺いしたい。
あえてひとつだけ言うとすれば……。
仕事で頭使ったあとの深夜映画で見に行くもんじゃありません。
猛暑で弱った体で行くもんでもありません。それなりにコンディション整えて「さあこい」って感じで見に行くと良いでしょう。
期待に対しては、、、
罪悪感から宣伝が出来なかったのでしょう。
説教くさく、押し付けがましく鑑賞中は終始宮崎駿監督の顔が頭に浮かんでしまいました、悪い意味で。
難しい事を考えず映画を純粋にエンターテイメントとして楽しみたい人には向いてないとおもいます。
私もそのタイプですので苦痛の時間になりました。
映像は素晴らしいと言う声が聞かれますが私には表現が押し付けがましく、キャラクターは不気味、風景構成は宮崎駿の影響を受けまくっている新海誠の方が美しく感じましたし、美術やデザイン的にセンスが悪いと思いました。
ジブリとして進歩、新しい感性も感じられずジブリの終焉を感じました。
おそらく制作サイドも出来の悪さを認識しており罪悪感から大衆に勧める事が出来なかったので宣伝無しになったのでしょう。
しかしながらジブリは終わっても日本のアニメ界全体としては進歩しています。
それは宮崎駿の多大なる影響があったからです、有難うございました。お疲れ様でした。
好きでも嫌いでも観てよかった作品
感想を読むよりも映画館に行き体験した方が分かりやすいと思います。この映画の1番のエンターテイメントは「事前情報無し」です。始まるまで、始まってから、観ている時はワクワクで止まりません。
そこからの好き嫌いは知りませんが。
宮崎駿さんだって「よくわからない」のに素人が分かろうとしなくていいと思います。
ただ観に行って損は無いです。
私はもう一度観に行きます
会場の評価も1と5でしたね
事前情報がない=作品の予備知識が全くないっていうところで作品の評価が分かれているような。広告はある意味その世界観に入り込むための共通認識を作ってくれていたんだなーと。
そうであれば広告とかパンフレットが発売された後にまた評価が変わるのかなって思います。鈴木さんのキャッチフレーズとこれから与えられる物語の説明が今は楽しみ。
情報を与えられないと人ってこんなに頭使わないんだ〜って会場が物語ってた笑これもまた作品なのかも笑風刺画みたい。
フィクションなのか実写なのかファンタジーなのかポスター1枚の先入観で自分たちの中で物語と情報を創造し、その先入観と映画のギャップを毎秒ごとに受け入れていかないと一気に置いていかれて椅子から崩れ落ちそうな人ができあがる..笑
開始1秒の絵と音で時代と状況を説明したくせにっっ思わせぶりもいいところでした(先入観。笑)
でもまあ自分の思考の移り変わりを楽しむのが今回1番の目的だったので。めちゃくちゃ楽しかったです。それを含めなくても面白かったな!
もはや一貫したストーリーを作る能力がないとしかいいようがない。
※鑑賞後時間をおいて再検討
「君たちはどう生きるか」と仰々しいタイトルを持ってきた割には、映画を通して一貫したテーマがまるでわからない。「生きる力を得ました」「これからの生き方を考えようと思いました」って言っている人、どういう経緯でそう思えるようになったのか文章化して頂きたい。
この映画に出てくるキャラクターは全員、「はじめまして、こんにちわ」の初対面です。初対面の人となりをどうやって把握するかと言ったら、表面上にみえる姿や実際の会話でしか判断できないのです。主人公は継母を好きではなかった。姿がみえなくなった。じゃあ探しにいかないと思ったら、探しに行くんですね。内面は複雑な気持ちを持っていたのかもしれませんが、さっき書いたように「はじめまして、こんにちわ」の初対面。初対面なのに内面を理解しろとか、それは単なるエゴ。こういうエゴが映画の至るところにあってストレス。
意味の分からないシーンの連続でいちいち突っ込むのも大変ですが
〇地下の世界にいって序盤、開けてはいけない門のシーン
誰のお墓?なんでこの門を開けてはいけないの?? というか門以外左右に何もないので、門を開けなくても左右迂回すれば奥に進めますけど??
〇巨大な魚をさばくシーン
これ何の意味があります??生きていくなら他者の生命を頂く必要があるということがいいたいんですか?そりゃまあ大事なことですけど、それを入れる必要あります? 例えば「天空の城ラピュタ」でシータとパズーが二人で逃げるときに、唐突に動物を殺して食べ始めて「いのちを頂いている」なんてシーンをぶち込まれても「はぁ?」としか思えませんよね?テーマは大事ですが、入れる意味がわからない。
断片断片のシーンでそれぞれ何か意味を持たせようとしているのかもしれませんが、それが前後の脈絡関係なく唐突に出てくる。一個一個はなんとなく言いたいことは感じられるが、細切れぶつ切りでちらかしっぱなしで次のシーンへ移動、観客は置いてけぼり。そういう矛盾やらわからない点が時間が経つごと溜まってくるので、どんどんストレスもたまってくる。
年寄りの意味のわからない独り言を、横で座って聞かされているような気分。誰も意見を言えないような立場の人になったんですかね。あとに道を譲って引退されることをお勧めします。
ゲド戦記より酷いっていうので、見たことのない私は検索をしてみたら、宮崎駿監督が、息子の作ったゲド戦記に激怒するという動画を発見。一時間くらいで中座して一言「三時間くらいに感じた」。いや、あなたの映画もそのくらいに感じましたけど。とんでもないブーメランがかえってきたなと感じました(笑)
君たちはどう生きるか?で、君たちって誰?
はい。良く私のやんちゃ&妄想レビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
この映画って毀誉褒貶が激しいですね。モーゼの十戒か!わからない。つまらない。そんな意見もあります。 それでもいいんです。リリースした瞬間から受け手のものですから、それでもいいんです。でもね・・・ちと、もったいない。私達があんなに愛した宮崎駿を一刀両断で切り捨てていいのでしょうか?
さてと・・・やや個人的な話しです。この映画は鳥が沢山出てきますね?鳥マニアの私はたまりません!
インコ
特にセキセイインコ。可愛い。大好き。動画でお喋りインコを見ちゃう。沢山。そして知能も高い。(ジャングル大帝レオでもライオンキングでも知性の象徴です)
でもね・・・インコって最大の特徴はモノマネじゃないですか?私はアニメーターさんと解釈しました。先輩の技術を真似て、一流のアニメーターさんに成長するのではないでしょうか?
ペリカン
嘴の袋が印象的ですね。これはメディアの象徴ではないでしょうか?クリエイターの作品をガンガン食べて育つ。そして消費する。私達もペリカンかもしれません。
アオサギ
敵なのか、味方なのか中々正体が判然としません。宥めたりすかしたり褒めたり貶したり。
正体は鈴木敏夫プロデューサーです。眞人(まひと)を不思議な世界に導いた張本人ですから。
プロデューサーって大変な仕事。主には予算管理。アニメって映画公開まで一円も儲かりません。つまりスポンサーを探すのが一番大事。ただねスポンサーの意向を聴かないとダメです。具体的に言うとジブリの映画に出て来る調理シーン。美味しそうですね。はい大手食品メーカーがスポンサーです。
天才肌のアーチスト宮崎駿はなんども衝突したはずです。(この辺りは実写映画のハケンアニメでも触れられいます。)
最大の敵であり最大の味方。
映画は終盤に、昔、忽然と消えた大伯父が登場します。主人公の眞人(まひと)と対峙します。不安定な積み木を毎日積み上げています。それはアニメの作画そのもの。
やや混乱。眞人は宮崎駿本人だと思っていたからね。
この方は手塚治虫?高畑勲?いや違う。宮崎駿本人です。
宮崎駿は本質的にはアニメーター。自分で全部描きたい人。では主人公の眞人は誰?
私は息子の吾郎さんの長男と解釈しました。2008年生まれなので現在、14歳か15歳ですね。つまり宮崎駿にとって孫にあたります。
多分ですが宮崎駿は息子の吾郎をアニメ業界に入れた事に色々思うところがあるのでしょう。すぐに叩かれるしね。
宮崎家の一族は駿が超有名人なんで色々あったのでしょう。せめて孫には自由に生きて欲しい。
アニメ業界は華やかな世界じゃないよ。暗い森を分入って、塔にはいる。そこは魑魅魍魎が跳梁跋扈する世界でもあるよ。
そんな願いが込められています。なんならジブリがなくなってもいい。
そう感じました。
余談ですが京アニの放火事件のあと京アニの映画を観に行ったんですよ。
こんなに美しい絵を描くアニメーターさんが不憫で切なくてね・・・胸がいっぱいになりました。ふと気づくと周りの方々も泣いています。泣く場面でもないのにね・・・
エンドロールにはジブリゆかりの制作会社がいっぱい。熱い熱い。
やっぱりアニメは絵が命。そんな事を思いました。
前半の30分は盟友、高畑勲に捧げられています。火垂るの墓みたいだしね。
そんな宮崎駿のメッセージ。しっかり受け取りました。
日本には手塚治虫と宮崎駿がいる‼️
いやね大谷さんとTONIKAKUさんも誇らしいんですけどね・・・
一応ですが個人的な意見ですよ。
お付き合い頂きありがとうございました。
PS 色々考えているうちに評価が上がりました。そんな映画も有って良いよね!
咀嚼し続けたい
そもそも 、すべての創作物は、受け取る側の期待により幾らでも個の感じる価値が変わる。
人間は あくまで個人の記憶に過ぎないそれまでの経験を 無意識に世界共通の 善悪 や 常識 や 望みだと思い込んで、なにかを観たり読んだりする。
人生の長短に関わらず、実は勝手に自分が求め期待しているものに対して、その至極個人的な欲が満たされなかった時の落胆をレビューという形にするのも、まあ自由だろうとは思う。
意識が高いや低いの話ではなく、こうした場がある以上致し方ない。
ただ、ジブリは子供が喜び誰もが理解出来るものでなければならない、と決まっていたか?
自分はジブリ大好き!でもなく、どちらかと言えば米津氏の主題歌を聴きに行ったクチだ。
結論、主題歌よりも映画そのものに印象が強く残った。また観ようと考えるのはそれが理由。
もっと噛み砕いて味わってもう一口飲み込みたい。子供が喜ばないだろう人間の臭みみたいなものが、あたしには嬉しかった。
だって当たり前に自分も狡くて逃げて情けなくてあちこち傷だらけの臭みたっぷりの人間だからだ。夢見させて欲しいんじゃないのよ、突きつけられたいし頭ガツン、ってなりたいし うーわ、やな自分そのもの見てるわ、ってそれから考えたいのよ。そういうのを受け取るヤツも居るんです。多分監督は昔からそれは表現してきたと思う。子供の無垢さや愛だけではなく。
中島みゆきは 歌は世に出した時点で受け取った人のもの、と昔言っていた。
sionは 自分の歌に蹴飛ばされたり抱きしめられたりする、って言っていた。
己の為の表現ならば、大抵の表現者がそうだろう。なのにエンタメって大変だよね、他者を喜ばせなきゃ総スカン喰らうから。これが画家なら難解でも無責任に持ち上げられたりするのに。
でもいい。あたしは このジブリならばむしろ好きだ。うーわ、うーわって思いながら明日からまた生きる。
言い足りないので追記
映画は楽しくなければならなかったか?
耳と眼を塞ぎたくなるような痛みは表現してはならないのか?
ホラー系はその恐怖を 楽しむ ものだろうが、それ以外の人間の醜さや愚かさは表現してはならないのか?もっと言えば 救いをどこかに入れ込んでくれなきゃ気が済まないのか。
なんか若さのみの恋愛と似ている。
最初はあんなに優しかったのに!あんなにかっこよかったのに!どうして?どうして変わっちゃったのよおぉ!っていうやつに。
愛せなきゃ別れなさいよ、嫌悪しかないなら離れて行けばいいじゃないのとあたしは思う。求めてばかりでも構わないのが観客なんだろうかね。
思い通り期待通りにはならんのですよ、対ジブリも 対だれか も 対己の人生も。人間関係なんて、面倒臭くないもんなんか一つもない。だから解ろうと必死になる互いがなによりステキなんであって、
そしてだからこそ、生きることは面白いんだ。
監督が実はどうだこうだ、んなもんどうでもいいかな。
この映画が自分にとって良しか悪しか、それだけなのだ。
何となくだが千と千尋のテイストを感じる。
無駄にIMAXシアターで見てしまった。
映像的には背景が印象画っぽい油絵の様な感じ。
近影ははっきりしているが、IMAXで見なくても良かったかな?とちょっと後悔。
内容的には何処となくだが千と千尋のテイストを感じる。色々言うと他のジブリ作品にも通じるキャラや内容もある。ジブリ的な集大成なのかも知れない。
しかし一番分からないのはタイトルだ。
この映画の内容で君たちはどう生きる?とは?
原作は全然知らないし同タイトルの本が昔平積みになっていたかな?って感じ。内容は勿論知らない。この映画を見て考えてくれって事なのか。
とにかく説明しにくい。ネタバレを列挙しても内容を上手く伝えられない。
是非映画を自分で見て良いか悪いか判断して欲しい。
最高に感動したとか分かりやすい感じの内容では無い。最高傑作とも思わない。
ただ人物関係は分かりやすいかな。話の筋も分かりにくい訳では無い。説明が難しいのと何を感じ取るのかは人それぞれとしか言えない。
そんな映画。
今この映画を見ることができる幸運
日本人でよかった、と思えるのはどんな時だろう?
この映画を見て、日本人で本当によかったと、自分は思った。
言葉もそうだし、下地になっている歴史も、描かれている時代の空気も、そしてそれが今この現在の日本に向けて作られたのだという、その感覚も、ダイレクトに感じることができるから。
なんて幸運なことだろう。
なんかこう、こんな映画が作られるまで、生きててよかった。
内容は、とても説明できる気がしないし、見てない人に言葉で語っても無駄かもしれないと思う。
ファンタジーといえばファンタジーだけど、イメージが氾濫しているというか、普通にストーリーが展開していく感じではないので、ともすると行き先がわからずにイメージの中に溺れてしまいそうになるかも。。
ただそこで、主人公眞人のあの強い目が、あの視線が、我々を物語の先に連れていってくれる。
タイトルになっている「君たちはどう生きるか」の本とは、少し世間にも流れている情報のとおり、全く関係がないです。
ただ、本を読んだ人はそう感じるのではないかと思うけど、心に伝わってくる感じ、雰囲気は、よく似ているところがあるように思う。
これは、このわけのわからない時代に、まっとうな心で生きていくための道標のようなものを、しなやかに、したたかに示してくれる映画だと思います。
世界中のどこにも、歴史上のどこにもない、そして生涯二度と見ることのできないような、傑作かと思います。
日本人として、この国に生きて、今この映画を見れて、良かった。
考えさせられる?
考えさせられるような…意味深い作品なような…
映画に何かしらのメッセージを!っと思っているのか…
とにかく、自分には合わず、分からず、最初から最後まで「で?」「だから?」「は?」っといった言葉が頭の中を駆け巡っていました。
理解しようと集中して観ても、やはり理解できず、申し訳ないけれど退屈で睡魔に襲われ時間が過ぎ去るのを待ったというような映画でした。
ポニョで観た、老人ホームのおばあちゃん達?観たことがあるような似たようなキャラ…今までの作品を思い起こさせるのが狙い?なのでしょうか。
世の中や、自身を取り巻く環境の変化、様々な出来事から色々な葛藤があるのは、主人公を誰にしたとてあるでしょう…
それをあえてこの世界観で現代の人達に感じとってもらおうとしているのか?
変に小難しくする必要性はないように思います。もっとシンプルに、単純明快なストーリーにしてくれた方が変な謎のようなモノや疑問が残らず、鑑賞後スッキリできたでしょうに…。
「受け取り手によって、様々な捉え方がある」っというような「深い」「伝えたいことがある!」みたいに作らなくても映画は良いのに…。
ラピュタ、千と千尋、あの頃が好きでしたが、久しぶりの作品に期待してしまったのが失敗でした。
自分では理解できなかったことは、他の方の考察や感想を読ませていただこうと思います。
衰えを感じる
不思議なキャラとストーリー展開だが、嫌いではない
個人的にジブリ作品(特に宮崎駿監督作品)は好き嫌いが激しくなってしまう。好きだったのは昔の映画ばかり。最近はほとんどが好きになれなかった。「風立ちぬ」もそう。でも震災のシーンだけは印象に残っている。宮崎駿が大地震を描くとこうなるんだ!的な新鮮さがあった。
本作も序盤の火事のシーンが印象的。ジブリ作品でこんなシーン観たことない(詳しくないから正確ではないけど…)。なんか、新しい取り組みに見えて、年取ってもチャレンジ精神溢れてて宮崎駿やるな!って思ってしまった。
その後、東京を離れてからは一気にファンタジーに。不思議なキャラに不思議なストーリー展開。これは人を楽しませようとするエンタメ作品というより、監督の頭の中を映像化したとても内省的な作品に見えてしまった。でも、個人的に印象はそんなに悪くない。一人の少年の成長物語として観ることができたから。
ただ、色々と理解ができないことがたくさんあって戸惑う。最後も眞人が忘れてしまったのか、義母に生まれた子どもは実母と関係あるのか?ハッキリさせてくれなかった。さらに声の演技が明らかにひどい役もあったのは残念。いや、これはいままでのジブリ作品でもひどかったから通常運転と言えるけど。
これで宮崎駿監督が引退か。若干物足りないが、「風立ちぬ」で終わるよりはよかったんじゃないかなとは思う。
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