君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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率直な感想を3点挙げました。
言いたい事は3つです。
⑴ ●前宣伝等一切なし、パンフレット販売も当初なし(8/11から)。主人公も時代も分からないで観るのは新鮮な体験でした。
⑵ ●ストーリーは意味不明、でも宮崎駿ワールド・宮崎駿アニメーションは堪能できる。(階段を駆け上がるシーン・シチューをそそぐシーン・ジャムをかけて食べるシーンなど) つまりそこに価値を見出せる人かどうかでこの映画の評価が分かれる作品だと思います。
⑶ ●たまに夢を見ると、普段気にもしてない昔の友人や近所の人が出てきたり、よくこんなの考えたなと思うような荒唐無稽な展開のストーリーの夢を見る事があります、そして起きたらほとんど忘れている。それに通ずるものがある映画だと思うしかないのかな、と感じました。
宮崎駿の過去の総決算と深層心理
期待せずに見てきたら
駿さんの物語
ストーリーは謎すぎ。君たちはどう生きるかという同名小説とは関係がない。
これは駿さんの物語だと思う。
こんなことを子供の頃毎日考えていたんじゃないかな。当時のイマジネーションを人生の最後に表現したと思うよ。
とても駿さんらしく、自由で奥行きがある。おそらく、一人で考え事している子で、静かに毎日がワクワクだったんだろうと思う。なんか分かる。
駿少年はその後、皆が知る通りこんな人生を歩いた。生まれてからずっと、何も変わりはしなかった。
子供の頃の自分が今の自分と似ている人は、幸せなのだと思う。自分らしさを守れたということだから。実はそれってすごく困難で、険しい道。
人生の歓びはどう生きるかで大きく変わる。
何をしたかでなく、どう生きたかなのだ。
駿さんはそう問いかけていると思う。
私の中のジブリ
不気味な青鷺
ジブリの集大成
宮崎監督らしいと言えば、宮崎監督らしい作品。
宮崎駿監督の心の奥底を映像化したような作品。評判通り分かり辛いかも知れないが、千と千尋も同じような感じで、そちらの方が明るく、少しだけ分かりやすかっただけだと思った。言葉は少ないが、過去に宮崎作品を観てきている人にとってはそんなに難しくない気がする。あまり宮崎作品を観た事がない人には難解かも。あと、タイトルがミスリーディングさせてるかも知れない。メッセージは確かにそうだと思うけど、今までのジブリ作品のようなタイトルにしたら、暗めの宮崎さんらしいね、となっている気もする。逆にこのタイトルを使うなら、もっと眞人の心情に踏み込んで欲しかった。
これまでの宮崎さんの作品にもあるような展開とメッセージが新鮮ではなかったのと、タイトルに違和感。あと暗い雰囲気でマイナス点。映画の作品で暗めに作るなら、もっと人間の心情に深く切り込んで欲しかったし、そうでないなら楽しくして欲しかった。
2023/12/16追記
NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀を観ました。
最後の選択はそう言う意味があったのか。その他の、ん?と思った点の疑問も解消した。この作品は観客のためではなくて、宮崎さん自身のための映画だったんだと理解した。もやもやしたものが晴れた気がした。
君たちは自分の世界を生き抜け!
宮崎駿監督の次世代の若者へのエールですね。高校生のときに、リアルタイムでナウシカを観て感動した私は、もうそのエールを送られる対象ではないのが少し寂しいですが。
宮崎監督らしい細部のこだわりは本当に感動します。冒頭の真人が日本家屋特有の急な階段を駆け上がるシーン。夏子さんが乗っていた人力車のような乗り物の椅子から降りるときの、微妙な揺れ方。宮崎監督の表現への拘りは、まったく衰えが見られませんね。
私はストーリーに難解な印象はありませんでした。宮崎監督が自らの人生の終焉を受け入れ、若い人たちへストレートなエールを送られたのだと思います。
そこにはポニョには感じられた死への畏れのような暗いものもなく、また風立ちぬの感傷的な感慨もありません。どこまでも清々しく、明るい、人生のエンディングともなるメッセージをもらったと感じました。
君たちはどう生きるか
何度も観て理解を…?
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