君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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宮崎駿の過去の総決算と深層心理
特に新しい何かがある訳でも無く、訴えかけるメッセージが感じられる訳でも無い。
ただただ、宮崎駿の表現力と物語があるだけだ。
至るところに氏の過去に送り出してきた作風が垣間見える。
それが見たければ見た方が良いかな。
何かを受け取りたい。と使命感を持って見るならば、別に見なくても良いと思います。
期待せずに見てきたら
事前に見た評価が散々だったので全く期待せずに見てきましたが、独特の世界観にすぐに夢中になりスタッフロールでは自然と涙が流れていました。
賛否両論あるのは分かるけど宮崎駿作品で育った人は食わず嫌いせずに一度ぜひ見て欲しいかな
駿さんの物語
ストーリーは謎すぎ。君たちはどう生きるかという同名小説とは関係がない。
これは駿さんの物語だと思う。
こんなことを子供の頃毎日考えていたんじゃないかな。当時のイマジネーションを人生の最後に表現したと思うよ。
とても駿さんらしく、自由で奥行きがある。おそらく、一人で考え事している子で、静かに毎日がワクワクだったんだろうと思う。なんか分かる。
駿少年はその後、皆が知る通りこんな人生を歩いた。生まれてからずっと、何も変わりはしなかった。
子供の頃の自分が今の自分と似ている人は、幸せなのだと思う。自分らしさを守れたということだから。実はそれってすごく困難で、険しい道。
人生の歓びはどう生きるかで大きく変わる。
何をしたかでなく、どう生きたかなのだ。
駿さんはそう問いかけていると思う。
私の中のジブリ
ジブリと聞けば、テレビの中であり、映画館で封切りされる前にテレビ前で名作を見る幼少期だった。
宮崎駿は先生、巨匠でなく、名作を作る人というイメージであった。
そんな中本作では、今まで感じたことのない若い感性と緻密な脚本力の体力的限界を感じた。
それは宮崎駿という人物を今までで1番強く感じた瞬間であり、と同時に今まで1番強い喪失感を覚えた
宮崎駿はこう生きた
で、君たちはどう生きる?
って、事なのかもしれない。
宮崎駿のこれまでの作品が沢山詰まっていたと思います。
難しい作品ではなく、至極単純な作品なのでは。
構えて観ると、考えすぎて訳が解らなくなるんだろうな。
不気味な青鷺
今年2作目。
冒頭から戦禍によりお母さんの入院する病院が燃える。
そこから疎開し、迎えに来た後妻さんは亡き母にそっくり、しかもすでに妊娠しているという。
思春期の少年にしたら結構きついと思う。
田舎での生活、しかし会社経営の父は裕福であり、あまりないであろう自動車に乗り、お手伝いのばあやさん達もわんさか。
青鷺と喧嘩しながら塔の下の世界へ。
亡き母、おじ、インコやペリカン達と出会う不思議な世界。
義母を連れ帰り、少年は戻ってきてどのような人生を歩むのだろう?弟と家族四人で幸せに暮らせるだろうか。
ジブリの集大成
最後にすごいものを残して下さいました。
タイトル通り、観た人に生き方を問う気迫や、
そして、宮崎駿さんやジブリの「私たちはこう生きる」という覚悟も伝わってきました。
私自身、ずっと葛藤していた自分の受け容れれなかった部分を、この映画を観たことで、やっと受容れることができました。
宮崎駿さん、鈴木さん、はじめジブリの皆様に感謝します。
宮崎監督らしいと言えば、宮崎監督らしい作品。
宮崎駿監督の心の奥底を映像化したような作品。評判通り分かり辛いかも知れないが、千と千尋も同じような感じで、そちらの方が明るく、少しだけ分かりやすかっただけだと思った。言葉は少ないが、過去に宮崎作品を観てきている人にとってはそんなに難しくない気がする。あまり宮崎作品を観た事がない人には難解かも。あと、タイトルがミスリーディングさせてるかも知れない。メッセージは確かにそうだと思うけど、今までのジブリ作品のようなタイトルにしたら、暗めの宮崎さんらしいね、となっている気もする。逆にこのタイトルを使うなら、もっと眞人の心情に踏み込んで欲しかった。
これまでの宮崎さんの作品にもあるような展開とメッセージが新鮮ではなかったのと、タイトルに違和感。あと暗い雰囲気でマイナス点。映画の作品で暗めに作るなら、もっと人間の心情に深く切り込んで欲しかったし、そうでないなら楽しくして欲しかった。
2023/12/16追記
NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀を観ました。
最後の選択はそう言う意味があったのか。その他の、ん?と思った点の疑問も解消した。この作品は観客のためではなくて、宮崎さん自身のための映画だったんだと理解した。もやもやしたものが晴れた気がした。
君たちは自分の世界を生き抜け!
宮崎駿監督の次世代の若者へのエールですね。高校生のときに、リアルタイムでナウシカを観て感動した私は、もうそのエールを送られる対象ではないのが少し寂しいですが。
宮崎監督らしい細部のこだわりは本当に感動します。冒頭の真人が日本家屋特有の急な階段を駆け上がるシーン。夏子さんが乗っていた人力車のような乗り物の椅子から降りるときの、微妙な揺れ方。宮崎監督の表現への拘りは、まったく衰えが見られませんね。
私はストーリーに難解な印象はありませんでした。宮崎監督が自らの人生の終焉を受け入れ、若い人たちへストレートなエールを送られたのだと思います。
そこにはポニョには感じられた死への畏れのような暗いものもなく、また風立ちぬの感傷的な感慨もありません。どこまでも清々しく、明るい、人生のエンディングともなるメッセージをもらったと感じました。
宮崎ワールド全開
意味とかどうでもいいんだと思いました。ただ、宮崎駿ワールドを堪能する、集大成みたいな作品。宮崎駿監督の頭をチラ見させて頂いたみたいな世界観がとても面白かったです。これはこれでいいですよね?
君たちはどう生きるか
これまでのジブリ映画は、健気に生きる者、特に少年少女に向けたメッセージが多かったが、今回は『過ちを犯したもの』に対するメッセージのような気がした。
正しく清らかな世界だけが全てでは無い。混沌とした世界もまた、紛れもなく私達の生きる世界だ。過ちや反する考えも受け入れる事が出来たら…そんな気が遠くなるような途方もないことを考えさせられた。
何度も観て理解を…?
期待していた分も含めてこの評価です。
本当に監督はこの作品作りたくて、世に届けたかったのか…
監督自身も訳わからないところあったと言うぐらいですから、私にはもっと??でした。
何度も観て理解を深めよというメッセージかもしれません。
パンフは初日に欲しかったです。
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