君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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夜見る夢に理屈はないように
朝起きて、寝てる間に見た夢を思い出す時、素敵な夢を見たなーと思ったり、二度とごめんだというくらい悍ましかったり、色々あります。
生まれてから今までに脳内に蓄積された、様々な要素が形を変えたり、拡張したり、変容しながら紡がれていくのが夢であって、冷静に考えると辻褄が合っていないことはよくあります。
この映画は、(事実は知りませんが)宮崎駿が見た夢を追体験する作品なのだと感じました。
母を救えなかった後悔、新しい母への違和感と愛せねばという葛藤、疎開先で出会った生き物とどこかで出会った生き物やモノたち、人たち。
戦争、世界の行末への不安。
それらが、宮崎駿の脳内で形を変えながら、一つの繋がりとなって投影されたのだと思います。
ですから、本人(宮崎駿)以外が、理屈によって解釈をする性質の作品でもないし、観た人がどう感じ、受け止め、自らの価値観にどう追記していくのかは、人それぞれでしょう。
それが、君たちはどう生きるかなのだと理解しました。
絵画でも音楽でも、創作物には作り手の精神が表現されていて、でも、受け手がどう受け止めるかは、それぞれの生きてきた価値観で変わるものですから、どう生きるか、の前に、どう感じるか問われているのだと思います。
作品の描写のこだわりは感じる
駿がどうしたいとかどうでもいい
今日も非常に暑かった。
暑い中、楽しみにしていた映画を見に行った。
鑑賞後の感想は、「最近見た映画の中でダントツでつまらない。意味が分からない。」と思った。
映画レビューを確認し、同じような意見を多数見つけた。
反対に称賛のコメントもちらほらあったので、覗いてみると、
どうやら宮崎駿のやりたいことを詰め込んだだけのオ◯ニー映画のようだ。
成程
つまり、はなから見る側に理解させるつもりはないということか!
自分の頭で考えろと…
確かに、鬼滅の刃みたいに1から10迄全て説明してくれて、読み手に考える余白を与えないっていうのも、馬鹿にされている気持ちがして不快だ。
しかし、本作はそれとは真逆で説明不足が過ぎる。
ハウルの動く城以降、芸術思考に走り、ストーリー性が理解されない作品が多いという意見もあるが、正にその類の集大成と言える。
まるで作品の下の説明書きを読んでも意味不明な現代アートのように理解出来る人にしか理解出来ない、「俺を見ろ、良い所はお前達で見つけろ」というスタイル。
ストーリーに関して思う事は
説明やナレーションが多かったり、バックグラウンドを見せ過ぎると作品に没入出来なくなる事は確かにある。
ジブリ作品の表現方法として、「匂わせ」がある。
分かりやすく明示したり、台詞に落とし込むのではなく、キャラクターの表情や視線や行動から類推しなければならない。
良く言えば繊細な描写。悪く言えば周りくどい。
動画を倍速で見るのに慣れてしまい、スマホを触らず2時間拘束される事に禁断症状が出てしまう現代人に、この手法はもう通用しないのかもしれない。
とまあ、他の人の感想を見て、自分なりに分析はしてみたものの、作品への印象は最初と変わらなかった。
今後、2回目を鑑賞する機会があったら、視点を変えて見てみようと思う。
最後にスタジオジブリへ苦言を吐き捨てて、このレビューを終わりにする。
海外版Netflixではジブリ作品が全作品見られると聞いたので、日本版Netflixでも見られるようにして頂けるとマンモスうれぴーです。
以上。
pg-12じゃないの?
残りの人生で何度も観たい
不思議な世界に入り込み「?」が繋がった瞬間の鳥肌が止まらない!令和インコ合戦ぴよぴよ!
ネタバレ無しの感想をいくつか読んで
「ファンタジーすぎて理解に苦しむかも😭」
「宮崎駿ワールドついていけるかな💦」
とドキドキしながら鑑賞🎞️
鑑賞前にドキドキしていたのがアホらしくなるほど
ガッツリこの世界観にハマりました…!
大好きな世界観。
不思議の国すぎて最初は「のめりこめるかな?」と思いながら観てたけど杞憂でした。
そんな心配要らなかった。
映画のタイトルでもある「君たちはどう生きるか」
映画にも登場した小説「君たちはどう生きるか」
1人の少年が叔父さんからのアドバイスを元に問題に立ち向かっていく小説なのだとか。
映画の中で主人公の眞人くんがこの小説を読みながら泣いてたシーンが印象的。
読みたい…
できれば、映画にも登場した初版の柄の小説を読みたい。(わがまま)
印象的なシーンばかりな作品だけど、
もう一つ特に印象的だったのがジブリ飯。
いつも美味しそうなジブリ飯だけど
今作で「美味しそう!」となるのは1シーンだけ。
パンにバターとジャムをたっぷりと塗った、イチゴジャムトースト🍓🍞
シンプルだけど、子どもの頃食べたあの味。
大人びた眞人くんが子どもの顔になる大切なシーン。
シチューやおばあちゃんたちの和食のシーンもあったけど
美味しそうに眞人くんが食べるのはこれだけ。
ジブリ作品は食べ物のシーンで何かを伝えてくるよなぁ…
食って本当に大切。
宣伝を全くしないでの劇場上映。
すごい挑戦だけど、スタジオジブリだから出来たこと。
確かに前情報ほぼ無しに見た方が、この不思議な世界に入り込めて良いかもしれない。
「???」が繋がっていく感覚はネタバレなしでしか味わえないので、ネタバレ踏んでないよという方はそのまま劇場へ!
最後に一言!
令和インコ合戦ぴよぴよ🦜🦜
何か足りない感
ただ難しい。
戦後の日本。
母を戦火で亡くした主人公は父の新たな再婚相手の元で暮らす。
青鷺に誘われ異世界へいくまではわかりやすいのですが
その先で出会うさまざまな種族や台詞は何か意味があるようでいて捉えきれない。
ある点では「千と千尋」に似ていて、「ハウル」のようでもある。
主人公は宮崎駿の少年時代をイメージしているようで
父が戦闘機関連の仕事をしていた部分も共通点。
かつての「紅の豚」が宮崎駿の趣味でできた作品というのなら
本作こそがその到達点のようでもある。
絵コンテなど気にいらない箇所は自身で描くほどの
完璧主義ぶりだが本作はかなりノータッチのようです。
観客にもわかりにくいだろう点は認識しており、
監督自身もわからない点があるようです。(そんなのでいいのか?)
ジブリ映画といえば家族揃って楽しむ作品が多いイメージだが
本作含め最近のジブリ作品は文学作品のように変化していっている。
もう一回みるか。。
普通に面白い
見る側にぶん投げ過ぎ
村上春樹に通じるものがある
とらえどころがなく、肩透かし
宮崎駿が引退を撤回してまで作りたかった作品ということで、観る前からどうしても構えてしまう。ストレートに切実な思いをぶつけてくるに違いないと想像していたが、観終わった感想としては、とらえどころがなく、肩透かしを食らった感じ。
黒澤明の晩年の諸作品、中でも「夢」を思い出した。巨匠の頭の中を覗き見て、よく意味はわからないけど、受け取るしかない、というような。
主人公はともかく、アオサギの実体のおじさんをはじめ、今作の登場人物のビジュアルが好みではなかった。ヒロインとなるべき女性たちも魅力的じゃなかったし。エンドクレジットで豪華声優陣が紹介されていたが、誰もはまっているように感じなかった。
賛否両論と聞いているが、はたしてどの辺りが良かったのだろうか。これまでのジブリ作品のエッセンスを感じさせるところ?罪悪感を抱えながらも、自らの意志で生きていくという希望?それとも、人間の欲望に限りがないという絶望?
事前情報が一切なかったことが評判だったが、宣伝の仕様がなかったということもあったような気がする。
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