君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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宮崎駿の物語 ネタバレ
宮崎駿の身内ネタ同人誌
生い立ち、後継者問題、クリエイター(インコ)の開放
アオサギは死を世界的に意味するのに対し、ジブリの終わりを表したのかな?
面白かったです。
人によって感想が違うと思います。
最初の戦争の表現はジブリにしかできないと思いました。
ありがとうございます。
アーティストが抱える「商業的作品」と「自主的作品」
みなさんどうでしたか?(いきなり投げかけw)
私的な率直な感想は
コレじゃない…なんですが
宮崎監督の今まで歩んできた映画人生をなぞる
私小説のような作品と思えば
監督に思い入れがあればこそ楽しい作品かなと。
このストーリーが
今までの作品のオマージュや
ジブリに関わったスタッフへの投げかけや
海外文学作品へのリスペクトや
宗教的な生死感など
色々難しい考えが全て入っているのは別としてw
コレを商業的作品として沢山の人へ
宣伝も無しに届けるって…とは少し考えさせられます。
この手の話って
映画だけではなく
音楽、絵画、時には商業的な家電や車のデザイナーなど
ゼロから何かを生み出すクリエイターには
一生付き纏う課題なんだと思いますが
「自分が本当に作りたい作品」と
「沢山人に届ける為に平均値を取った作品」の狭間で
クリエイターはみんな迷うと思うのです。
今回の作品は
宮崎監督の「自分が作りたい作品」が色濃く出た
カルピスの原液のような作品かと思っています。
その為に
凄い濃い作品と思う人と
コレは濃過ぎてツライと思う人に別れるのかと
考えています。
製作委員会を作らず
自社作品にした理由も分かります
コレは
商業的な作品からは少し距離を取った作品なんだと思って見れば少しは楽しめるかと。
そんな心の準備が必要な作品です。
…
…
そんな作品でいいのかよ〜
宮崎監督〜
もっとサービス心がある作品も
久々に見たいよ〜
以上です!
『生きろ』という宮崎駿からのメッセージ
映画を鑑賞してから一晩が経ち、自分なりの考えが少しまとまったためレビューします。
ここでのレビューを見ると様々な意見がありますね。これこそがまさに『君たちはどう生きるか』なんだと思います。
宣伝無し、あらすじなどの前情報無しで大衆に作品を見せる戦略はとても面白い試みだと思いました。
私が鑑賞した上で感じたポイントは以下の2点です。
・眞人少年の成長と、大叔父は宮崎駿
・作中登場する鳥は現代社会の暗喩と隠されたメッセージ
まず、眞人少年は冒頭で母を火災でなくすことで、現実逃避します。
東京という現実から田舎に疎開することになり、東京育ちの眞人少年はその中で古い塔やアオサギという幻想を発見します。
次第に幻想に惹かれていく眞人は、学校という現実から逃避するため、あるいは塔の中へ入るために喧嘩で怪我をしたように見せかけ石で頭を打ち、転んだだけだと嘘をつきます。
父親からすると喧嘩で怪我をしたと思うのは当然。そんな学校(現実)は行かなくていいと父親に言わせるための行動だったのでしょう。
大叔父が作った幻想の世界に入った後、新しい生き物が登場します。
一つは白い体に黒い点で構成された生き物で、幻想から現実へ登っていく、紙とペンを暗喩。
ペリカンはそれを食べる(物語を消費している)人々を暗喩。昔は食べ物を食べていたのに今は消費することしかできない。
眞人はここで自然界の食物連鎖を学ぶ。
パンのシーンでの母の子を思う愛情。
幻想世界でのナツコの言葉の裏に隠された家族を思う気持ち。
など冒険を通じて生きることの意味を見出し、
現実世界で生きたいと思うようなった眞人。
終盤登場する大叔父は、この幻想の世界を継がないかと眞人を誘います。
家族を守りたい、現実で生きたい眞人はこの誘いを断ります。幻想との訣別、現実と向き合う、もう現実から逃げないという強い意志が感じられます。
これは、自分のように幻想に取り憑かれないで現実を『生きろ』という宮崎駿監督からのメッセージなのではないでしょうか。
この作品はまさに少年の成長物語であり、今まで宮崎駿監督が制作してきた『少年少女の冒険活劇』です。
また、13個の積み木を3年に一回積みなさいと言うセリフがあるが、この前のシーンで大叔父は全ての積み木を積んでいました。
(つまり39年、ジブリは今年創立39年目です)
また、13という数字は宮崎駿が監督した映画作品とも重なります。
幻想の世界で今までの作品のオマージュが出てくることから、大叔父は宮崎駿やジブリであると言えます。
もう一点は、作中に登場する鳥には、それぞれ現代社会に存在するあるものを象徴しているということです。
アオサギは悪意や嘘の象徴
ペリカンは必死に生きる家族の姿(生物としての本来の姿)
セキセイインコは扇動される一般大衆
言い換えると、
フェイクニュースを伝えるメディアや悪意のある人たち
信念を持ち自分らしく生きる人たち
思考停止で何も考えずに騙される人たちあるいは、何も考えず頭ごなしに否定する人
あなたはこの中のどれですか?と宮崎駿監督は投げかけています。
アオサギは生物である青鷺そのものの姿と人のような姿を持つが、これは嘘偽りのないものに擬態した悪意が内包されていることの比喩。
ペリカンは、嘘偽りのない真の姿。
セキセイインコは人間のように振る舞っているが、思考停止しているその姿は醜い。(みんな目がイっちゃってるのは思考停止の比喩?)
作中鍛冶屋の家に入る前のシーン、アオサギがセキセイインコを誘導する姿はまさに嘘が大衆を煽動している現代への暗喩なのだと感じました。
また、セキセイインコについては様々な考察ができると思う。
ジブリや宮崎駿作品を思考停止で崇めるファンの暗喩ではないか。
自分たちの意見以外は認めない。自分が崇めるものは崇高なんだという考えは愚かで醜い。
お前たちは何もわかっちゃいないんだという皮肉のようにもみえる。
作中登場するセキセイインコのなんでも群がって食べて無くしてしまうその習性はまさに、『自分たち以外』にマウントをとったり誹謗中傷で排除する現代人(SNS)そのものだと思います。
細かいところの考察はまだできていませんが、
様々な考察ができる本作を、ただ説明不足やつまらないで終わらせないでほしい。
この映画は、自分で考え、自分で『生きろ』という宮崎駿監督からのメッセージなのです。
西洋絵画的
予約初期の時点ではガラガラだったが、当日はさすがにほぼ満席。
上映開始と同時に、場内のどこかで「ビポ」というスマホ特有の電子音が。
(…誰か、動画撮ってやがる。)
そんな嫌な気分で鑑賞スタート。
噂のあった、声のキャストに関する以外は事前情報がほぼ無いということで、まず「どのジャンルの映画なのか」が分からないと、どう観て良いかも分からない。
冒頭の数分は、これまであまり見なかった動画表現を含んでいて「お!」と目を引かれた分、こういった戦時を描いた人間ドラマかと思わせておいて、時間をずらして少しずつファンタジーであることが提示されていく。
動画も目を見張ったのは結局この冒頭のみ。
セルフオマージュってことではないんだろうけど、いわゆる「宮崎アニメ的なアレコレ」が満載で、過去作を思い出すシーンは多い。
ただ、身も蓋もなく言えば、『千と千尋の…』以降の「結局さぁ…何なの?」という一連の宮崎ファンタジーに新たな一作が加わったという感じ。
「分からない」にも程度があるけど、本作はかなり早い段階から「何のために何をしているか」「誰が何をしたいか」「どうしたらどうなるのか」がほとんど分からないまま話が進んでいく。
宮崎さんの頭の中、夢の中を覗き見る感じ、っていうのが一番ピッタリかも。
それでも最後まで観れてしまうのはやはり宮崎アニメってことなんだろうけど。
それはやっぱり「絵」の力なんだろう。
前作の『風立ちぬ』でも多少そんな感じはあったけど、今回はいわゆる「絵画的」な表現がすごく多かった様に感じた。
印象派を中心とするヨーロッパの名画をイメージさせる構図が散見された気がする。
あと、このエンディング曲…要る?
歌詞もメロディもビンと来なかった。
結果、宮崎アニメだから我々ファンはいろいろ積極的に読み取ろうとしてるけど、そうでなかったら多分「ワケの分からないファンタジー」ってだけで終わってると思う。
そういう「観客に依存する」作品はやはり評価できないなぁ。
ということで★は3つ。
でも、80歳を越えたお年で、これだけのエネルギーと感情と生命力を感じるアニメ作品を生み出すっていう力には心から敬意を表したい。
ネタバレ云々無しで普通の気持ちで見てほしい!
何にも情報もないまま公開される作品とは、どれだけぶっ飛んだ作品で、果たして自分に理解できるのか?不安な気持ちで鑑賞しましたが…
ジブリ感満載で最初のシーンから物語に引き込まれました!真人が服を着るシーン、あぁこの感じ、人の動きの細やかさをちゃんと表現するこの感じ、ジブリだよなぁとネタバレ回避が云々だった作品というのは頭から完璧に離れました。背景は本当に美しいし、あれ?この世界どのジブリ作品で見たっけ?的なtheジブリな設定も本当に楽しい!
神秘的だったアオサギが本当はあんなにお茶目なキャラだったのが驚きだったし、(そこちょっと思わせぶりすぎたかな?とも思った)
異世界がどんどん出てきて、なぜ?ここでペリカン?インコ?とか思ってると置いてかれます。物語の本質はそこじゃない、私たちが生きてるこの世界はただ一つの世界ではなく、たくさんのドアの中の世界の一つに過ぎないって事。邪悪なものなんて一つもない世界ではなく、悪もあるいろんな世界を飛び越えて母に会い、継母を助けるのは本当に胸熱だし、子供時代の母がまたドアの向こうの世界に戻って、いつか真人に会う、そのラストが本当に胸に沁みました。こう言ってはいけないのかもしれないけど、人生終盤の宮崎駿氏だからこそ描けた世界とも思います。
途中、あ!これはオームみたいじゃん!じゃむぱん美味そう!カリオストロの時計の塔の中のシーンみたい!と幾つもジブリ作品思い出すのもまた楽しかったです✨
一つ難を言うならば、なぜあんなにネタバレ回避にしてる?それが宣伝になってしまうと言うのがちょっと解せないです。普通に予告編作って宣伝して十分売れる作品だと思います。長々失礼しました
造り手たちは老いた
ジブリ作品が好きな家族に、面白かったら皆でそろって行こうね、と言って偵察がてら一人で観に行った。
家族は怖い話は嫌だと言ったが、いずれにせよ、監督の思いの詰まった集大成的な作品になるのだろうと、長い間にわたり人生の様々な場面で触れてきた過去の作品に思いを馳せ、期待と不安の入り混じった気持ちで映画館に向かった。
映画の内容がどのようなものであれ、見終わったその夜は、余韻にひたり思索にふけり、自分の人生を顧みるとともに今後を考えながら過ごすことになるものと思っていた。
今思うと少し期待しすぎていたのかもしれなかったが、見終わった感想としてはなんとも言えないものだった。
言葉を選ばずに書かせて頂くと、主人公達がどう生きようとしているかのメッセージが明確に伝わってこず、タイトル倒れの感が否めない。説教臭い話にならないようにしたのかもしれないが、軸の定まらないストーリーを過去何度も見たようなファンタジーアクションで味付けしただけの映画にすぎないと感じた。ファンタジーアクションにしても二番煎じ感しかない。
そこに、世の人々をあっと言わせるような新しい映像表現や価値観の提示はなく、もはや造り手たちにそれを産み出すアイデアの引き出しやイマジネーションがなくなってしまったように感じた。多くのアーティストたちが晩年そのような途をたどり、過去のヒット作品を演じるいわゆる名人芸のプレイヤーとなっていくように。ジブリ映画のユニークな画面構成やアニメ表現は、その名人芸的なもので健在だと感じさせられたが、それだけでは映画は成り立たないと思う。気の抜けたコーラ、冷めたピザ、クリープのないコーヒー?、何というのが適切か難しいが、重要なものが欠落しているように自分には感じられた。
昨日訪れた映画館は満員御礼で、いつにない活況を呈していた。スタッフさんたちも嬉しそうだった。若い人たちが多く、楽しんでみられたのならいいことだと思う。しかし、宮崎駿監督の最後の作品は風立ちぬで良かったと自分は思った。
神話、古典、小説、アニメ
難しい作品でした。リアルタイムで理解するのは無理です。観終わった後もあっこういうことだったのかな?と自分の中で整理するのも大変な内容でした。
何でしょうー。日本神話から古典、小説、そしてアニメへと時代が変わってきましたが、いつの時代もこんな変わった世界観を考える人はいるんだなぁーと思いました。
宮崎監督ワールド全開の作品でした。
頑張ってね、って
これからこの世を去っていく人はその人で戦前戦後、バブルと現代を生き抜いて大変だったけど、その後生まれてきた人は、今後も予測できない大変な世の中を生きていくんだろうね。その中で君たちはどう生きるか、想像力と精神力を働かせて頑張ってね。
…そのように、足りない頭で解釈しました。いや、こんなメッセージなのでは?という受け取り方と感じ方と言うべきでしょうか。
最近の作品を見ると、今夏の作品でも、過去作のリメイク、オマージュ、時間遡行、巻き戻してやり直す、別世界・異世界が舞台の作品が多いですね。「新しくて面白いものを作り出すのはもう無理。」そんな声が聞こえてきそうです。そりゃそうだよなとも思います。化け物級の傑作と興行収入だの何だので比べられるのは、作り続ける側もしんどいでしょう。
話は逸れましたが、
この作品のメッセージをどう解釈するかは全くの自由でいいと思います。ただし自分で考えていくだけの力は身に付けていきたいですね。年齢や立場が変われば、過去に見たものの捉え方はいくらでも変わると思いますし。ひとつの見方だけではなくて、学び続けていかないとダメなんだと。
解釈とか感想とか、自由勝手に拡散して貰いたいのかもしれないですね。その手法で大ヒットした作品も多い。
しかしながら、あっちの世界ではインコって食人族なんですねぇ〜。
宮崎駿のメッセージが見えない
10年ぶりとなる宮崎駿作品で、
原作・脚本・監督を務めるという事で、
ジブリ・ファンの私は楽しみにしていただけに、
「がっかりだった」!
映画タイトルの壮大な問いかけに対する
宮崎駿のメッセージが見えないのだ。
「どう生きろ」と伝えたかったのか?!
そもそも、「創れば必ず売れる」
という「おごり」が、製作サイドに無かったか?!
「無宣伝」という事で、公開前に盛り上がっていたが、
通常の広告宣伝費は、どこへ行ったのか?!
今、Hollywoodで行われている「デモ」を私は支持している。
なぜならば、映画製作は、限られた幹部で行われるものではなく、
多くの関係各位により成立するものだからだ。
「無広告」により、
その製作teamから外された多くの関係者がいたはずだ!
Michi
映像は美しいが、忖度なしにレビュー
ストーリーは何がなんだか分からない。キャラクターはこれまでの駿さんの過去作品の要素を詰め込んだ感じで、感動する要素が無く、また、全盛期の駿さん作品のようなカタルシスも無く、で、何が言いたかったのか訳がわからん消化不良で終わった感じが。全盛期の駿さんならこの消化不良感は絶対に許さないだろうし、作り直すようなレベル。とはいえ様々なアニメプロダクションも参加した映像は過去最高レベルに美しかったけど、それだけかと。ちなみに一緒に見た親父は寝落ちしてました。
ジブリの詰め合わせ?面白かった!
こちらのネタバレレビュー以外を見てから鑑賞。
その為か普通に楽しめました。
確かに説明不足のシーンは多かったですが、それはこれまでのジブリも同じかなと。
むしろ家族、友人と話す際の考察する楽しみとして+になりました。
個人的にはディズニーの不思議の国のアリスの方が理解不能なので、この作品の場面転換は許容範囲内でした。
あとは過去のジブリのシーンの詰め合わせな感じがして面白かったです。
毎度お決まりパターン…。
結局冒頭シーンが描きたかっただけなんじゃないでしょうか?
フワっとした構想だけで行きあたりばったりで作り始めて
時間配分も適当に最後収集付かなくなって無理やり話しまとめちゃった
印象です。(全然まとまってないけど)
結局どの作品もキャラクターの造形が違うだけで同じ事やってる
お決まりワンパターン…。思ったより引き出し少ないんですね。
作るのも途中で飽きちゃって最後投げやりになった気がしますね。
事前情報なしは是が非か
私は事前情報はあまり入れずに、観るタイプであるが、アニメ以外のジャンルすら分からないのは、観る人にはギャンブルだなあ。
今作は宮崎駿監督がやりたいことやりました、という感じ。作家性と売れる作品の両立の難しさというか。一回観ただけではわからない。深〜い話なのか、設定凝りすぎて読者を置き去りにした打ち切り漫画なのか、一回観ただけではわかりかねますね。とにかくファンタジーです。「君たちはどう生きるか」との関連性は読んだことないのでわかりません。
作画はさすが、宮崎駿ワールドという綺麗な水彩画タッチです。
納得いく答えが見つかった。 何に納得がいかなかったのか? あの宮崎...
納得いく答えが見つかった。
何に納得がいかなかったのか? あの宮崎駿の映画なのに今まで一度も感じた事がない程の薄っぺらい内容だったという事。それが不思議でならなかった。ぽにょの時も多少の不満はあったものの、観終えた時にドッと押し寄せる感動はさすが宮崎駿作品だなと感じた。ぽにょも、ハウルも、ととろも、風立ちぬも、初期ほどではなくても感動があった。そしてどの宮崎駿作品の主人公も好感度が非常に高かった。しかし今回は違う。主人公にまったく好感が持てない。観終えた時の感動もない。「何度でも観たくなる」のが宮崎駿作品の特徴だと思ってたのに、もう一度観たいとさえ思えなかった。こんな事は初めてだ。とても宮崎駿の作った映画とは思えない・・そう、「宮崎駿じゃない」のでは? それなら好感を持てない主人公、薄っぺらい内容、過去作品を思わせる数々のシーン(ご本人の性格的に恥ずかしくてやらないと思われる)にも納得がいく。人はどんなに才能(アイディア)が尽きてもセンスそのものが悪くなる事はない。この映画はあらゆるシーンに御本人とは思えない違和感を感じた。
天才の原風景
もはやみんなが観たい宮崎アニメを観ることは叶わないだろうなと思いつつ、だけど歴史的な天才が最後に渾身で作った作品を観に行くことにはなんの躊躇いもありませんでした。
この映画を面白くないとか、意味わからないとか言うのは簡単です。実際、お話としてはテンポが悪く冗長ですし、登場人物の行動目的や動機はほとんど説明されません。なのに観ている間は終始その美しさに痺れていました。
私は個人的に宮崎さんの監督としてのピークは紅の豚だと思っていて、その頃にはできていた神がかったようなキャラクターの心情描写や生き生きとした演技、音楽の乗せ方、無駄を削ぎ落とした日本刀のようなカット割ほか、諸々の感覚はもののけ姫あたりから衰え始めていたと思います。
でも、たとえその他諸々の感覚がどんなに衰えたとしても、アニメ作家としてこれだけはとことん突きつめたい。もっともっと良いものを残したい。その本能というか矜持が今作品のアニメ表現の比類なき美しさだったように思います。
それはまさしく宮崎駿の原点、原風景だったのではないでしょうか。
ポニョのときと同じ感想
イマジネーション豊か〜。アニメ超絶技法すご〜。ストーリーおもんな〜。上半期一番眠気と戦った作品。
もはやビッグネーム過ぎて宣伝の必要なし、勝手に世間が広めてくれる時代だし。賛否両論も好奇心に一役買うことを読んでる感じ。
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