君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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問いの答えは
君たちはどう生きるか。
便利なものに囲まれすぎた今。
時間の過ごし方が受動的で、
思考が安直になりがちだ。
この映画の世界はとても不思議で、
混沌としていた。
次から次に展開し、新たな世界が生まれ、
さっきまでの世界が突然消えて、
次の世界に切り替わる。
でも宮﨑駿の脳内はこんな世界なのだ、
と不思議と腑に落ちる。
日本の話であったはずがいつのまにか、
国籍のわからない塔の中の世界へ。
その下に広がる世界には、
ベルサイユ宮殿のような門が登場し、
その門には日本語が彫られていたり。
年代のわからない古びた木製の船の上に、
誰かの生活があったり。
監督が長い人生で見てきたものや感じた事、
表現したいと思って来たもの。
それらを全て注ぎ込んだ映画だった。
齢82歳のほと走る情熱が詰まっていた。
現実には一般的な物語のように
起承転結がまとまった人生なんて、ない。
そういう意味ではこの物語は、
物語というより、現実的な世界だった。
私たちは何か事が起こった時、
どう受け止め、どうする?
選択するのは自分なのだ。
映画の人物たちはこう生きたけれど、
君たちはどう生きるか?
そういう映画だと私は思う。
作品として見るか、メッセージとして受け取るか
作品としては、全然面白くなかった。
戦時中の意味はないし、自分で頭に傷をつけた理由がわからないし、あの世界で出産する意味も不明で、ナゾポイントを上げればキリがない。
世界観はいい感じなのに、やりがいことが雑に詰め込まれていて、作品としては低評価。
しかし、宮崎駿からのメッセージとして受け取ろうとすると、まったく視点が変わる。
自分が生きてきた世界、出会った人々、起こった現象、生み出した作品を映画の世界観やキャラクターに比喩しているならば、深みが変わってくる。
観る人によって、いや、もっと言えばジブリの歴史を知る人こそが受け取れるメッセージのような気がする。
難解だけど、いいかも。。
宮﨑駿監督(この作品は宮﨑と書くらしい)の新作「君たちはどう生きるか」を観てきた。つい、2週間ほど前に、僕はこの映画は見に行かないとみんなに宣言したばかりなのに・・・(笑)ゲド戦記なみに面白くないと聞いたから。
では、なぜ観に行ったかというと、意味不明で難解な映画だけど、まあ、一度観に行ったらっていうお誘いの声を何人かの方からいただき、世の中でも、本作の難解さが話題になってきたので、逆に興味が湧いてくることになった。それで、前言を撤回して、観に行ったのである。
私の評価はうーーーん、星3.8かな。もう一回観たら、もうちょい上がるかもしれないが、たぶんもう行かないだろうけど。
確かに評判どうり?にちょー難解で、監督の独りよがり、わがままし放題の作品だと思うし、一回観たくらいでは全く意味不明な酷評が真っ当だと思えるつかみ所のない物語だった。けれどもだ。寝そうにはなった部分を割り引いても、まあまあ面白かった。ゲド戦記はだめだけど、こういう意味不明度の濃い映画もありだと思う。82歳の宮崎監督からの最後のメッセージとでもいうかね。自伝なのでしょう。(一度は引退したといいながらも本作を作った訳なので、これが遺作かどうかもわかりませんけどねえ)
映画の内容を紐解くキーワードは主役の眞人もさることながら、アオサギと大叔父、それからエンディングでかかる米津玄師の主題歌、ですかね。いろんなオマージュがあるけど、その辺はYouTubeをググれば山ほど教えてくれますわ。
「君たちはどう生きるか」という問いの映画であるとともに、「宮崎駿はこう生きた」という映画だったと言えばよいのかもしれない。少し歳は離れているけど、同じ時代に生きた証として、リアルタイムに劇場で観るのもよいと思います。
おまけ:毛の生えた役の火野正平を久しぶりにみたような気がしたのは私だけだけではないかもしれない。(笑)
なんか薄い、と思ったけど
当時映画館での初見の感想は以下。
けどその後2025年、考察をしてみたら楽しくなってきて
何度か見直したくなりました。
想いやキャラクターは置いといて、個人的なストーリーの考察は、
「宇宙人による人類侵略」なのではと。
宇宙人がやってきて人間を誘い込み狩って、殺めるのではなく加工して人間界に戻す。
だから、異世界に奇妙な動物がいるのもそれ。
オジイも殺されるとこだが、宇宙人(○○王)と取引をして
仕方なく人間狩りの手助け役をしてるのでは。
そして、その異世界では時が激遅or止まってる。
それを組み合わせれば、異世界と現代に同人物が2人いる謎も解けるし、○○の人形がちょいちょい出てくることも説明できる。
メインのあの鳥は宇宙人orオジイの手下で、人間を異世界へ誘い込む案内役。
そう考えるとおのおばあちゃんたちはもしかして…。
というキャラクターが誰とか想いの前に、ストーリーの個人的考察でした。
この見方をすると面白くなります
○ジブリは好き。
今有名人で死んでほしくない1位は宮崎さん。
今回の作品ですが、話の範囲的にはかなり狭く
タイトルのようなシンプルさはありながらも
よーわからん…というのが観た直後の感想。
わからんというより、
それぞれの関係性、意外性、キャラクター、緊張感
どれもが薄い印象でした。
意外だったのは最初だけでした。
ナウシカのような淡々とした感じがあり、途中眠気もきました。
なぜそう感じたか?
ネタバレになるので書きませんが
あそこはまだ見せないほうが良かったんじゃないかなぁ?と思うところがあったり
起こした行動やその考えをさらっと変えるところとか、なんかもう少し深い理由が欲しかったなぁ
というところがあったからかもしれません。
考察をすでに出してる人もいるが、
それがもし合ってるとした場合、ジブリを好きな人は見直しも楽しめるが、あまり観てこなかった思い入れの薄い人にとっては、どういう話???
ってなり、
賛否の差はここに出てるんじゃないだろうか。
結果俺の感想としては、ジブリファン向け
というところかな。
※エンドロール後のおまけはありません。
宮崎駿のジブリ映画総決算
宮崎駿のジブリ映画オマージュ集のような作品。
塔の中の世界はほぼほぼ旧作のオマージュ。
以下稚拙な考察。
大叔父は宮崎駿
マヒトは宮崎吾朗
インコ大王は鈴木敏夫
落ちてきた石はジブリ(もしくはアニメ映画?)
石の中はジブリの中で作り上げた宮崎映画の世界
大叔父が石を塔にしたのは駿がジブリを盛り上げてきたという暗喩
積木は宮崎駿の映画人生におけるノウハウや信念
大叔父(駿)はこれで世界(映画)を作れと言うがマヒト(吾郎)は拒否。
インコ大王(敏夫)がそんなもの下らないと破壊して大叔父の世界(宮崎駿イズムを継承した世界観)は崩壊。
石が壊れる(今までのジブリではなくなる)。
吾郎の手には積み木が一つ(駿の意志の欠片)残るがそれもいつか忘れられる。
駿の居ない世界で君たち(ジブリと視聴者)はどう生きるのか?
という映画だと考察しました。
考察以前の破綻映画
事前情報なしということでタイトルから「パヤオの説教映画か~」と思いつつも楽しみに見に行きました。結果、見せられたのはチャチな児童向け映画でした。
あらすじからメタファーだ自伝だと言っている人がいますが、そういう人はあらすじだけ読んで感想書けばいいんじゃないでしょうか。映画はあらすじだけではなく、作画・演技・脚本など細部に神が宿ると思いますが、この映画は人物描写からストーリー展開から整合性までクソです。誰とどのキャラを重ねていようが、そのキャラそのものや周辺の描写、ストーリーが駄目ならそれは評価するポイントには全くならないでしょう。
主人公は空襲で失った母を忘れられず、度々そのことを夢に見るなどの描写が序盤繰り返されます。そして、父は母の妹、ナツコと再婚することになるのですが、主人公は新しい母に微妙な感情を抱いています。
そして、失踪したナツコを探して異世界に飛び込みます。そこで主人公は少女の姿をした亡き母に出会います。特に正体が隠されているでもなく、初対面でナツコを「妹」と呼んだことで主人公にも母であることは分かっています。本人も空襲で死ぬ記憶もある様子。が、かなりの間行動をともにするにも関わらず、この2人の間の掘り下げは全くありません。別れのシーンになってようやく多少それっぽい話をする程度。序盤の描写は何だったんだよ。というか、少女の姿をした亡き母と出会ってほぼノーリアクションはないだろ…
そしてジブリお馴染みのいい感じの姉御枠ですが、お屋敷のお手伝いをしているオバアの若い頃が当てられています。…が、こちらも特に若い頃の描写があるとか2つの世界の繋がりを伝えるとかでもなく、特に脈絡のない繋がりで特に意味無し。
ナツコですが、異世界では産屋でちょっと会っただけです。が、異世界から帰ってくるときには手を繋いで仲良しになっています。「ナツコ母さん!」って言ったから仲良しになったのかな?雑すぎます。
そして、ストーリーですが、主人公の行った世界は人間の命が生まれる場所で赤ん坊はこの世界からやってきます。そこを統べているのが主人公のご先祖ですが、世界は崩壊の危機を迎えており、主人公への継承を望んでいます。そして、終盤にご先祖と主人公が対面し、継承するか否かの決断のその時…乱入したインコ大王(強キャラだけどモブ)が癇癪を起こして世界を破壊します。結果、なし崩し的に主人公は元の世界に帰還して終わりです。なんだこれ?
というかこの世界崩壊したら赤ん坊生まれないんじゃないの?なくなっても何も困らない世界だったのかよ。メチャクチャな幕引きでした。
最も印象に残ったのは、序盤の空襲シーンでの群衆と炎の描写の素晴らしさでした。音楽は悪くはなかったですが、「この曲といえばこの作品!」というような印象的な曲もBGMも特にありませんでした。
謎めいた雰囲気の少女、姉御肌の強い女性、ちょっとキモいけどコミカルなキャラ、美味しそうな食事などガワはジブリですが、内容は歴代と比べるべくもありません。
宮崎駿監督の遺作になるかもしれないこの作品があまりにも酷い出来でとても残念で悲しいです。(内容は酷いけど)セルフオマージュあるから素晴らしい!はもはや監督への愚弄でしょう…
シンプルに問いかけてくる
ジブリワールド炸裂。
完全に賛否が真っ二つになる作品
観客のことを一切考えてない、自己満映像集でした
映画館で放映されたジブリ作品はすべて視聴済み。なかでも一番好きなのはナウシカで、ポニョまでのジブリ作品は大好物です。以下、そんなアラフォーがレビューさせて頂きます。
他の皆様も書かれている通り、ストーリーは難解…というより観客に「理解させよう、面白がってもらおう」という気がまったく感じられない、監督の自己満足でしかないものでした。
私にとって映画は、高いストーリー性とこだわりの映像技術、卓越した演出など多岐の要素によって成り立つ、大衆向け総合エンタメの最たるものです。ですので、ストーリー性が著しく欠如し、演出がまともに機能していない本作は、私にとっては「映画」ではなく、「ジブリが得意とするシーンを詰め合わせた映像集」でした。
「この映像集に高い鑑賞代と時間をかけるのはコスパ悪いな」という印象で、「映画館で観る価値はない」というのが最終的な感想です。
本作に関して絶賛レビューをされている方々に伺いたいのですが、この作品が宮崎監督・スタジオジブリの作品でなくても同じようなレビューを書けていましたでしょうか?
このサイトで書かれるべきは「作品に対するレビュー」であって、監督や制作会社云々「クリエイターに対するレビュー」ではないと思っていたのですが…もしも私が本サイトの趣旨を見誤っていたのであれば、それは申し訳ないです。(「宮崎監督の〜」とか「スタジジブリが〜」という主語を使った、映画作品に対するレビューとは思えないものが多数散見されましたので、質問したくなりました。)
ジブリ教信者の方々は教祖様の頭の中が覗けて満足なんですかね?
物語・エンタメが好きという普通の人は観に行かないほうがよいと思います。一応話の種に…というのであれば、年末ぐらいに放送するであろう金ロー版を録画し、4倍速ぐらいで観るで十分です。
これが宮崎駿の最後の作品…
見る事ができて良かった!
これが本当に宮﨑駿監督、最後の作品なんだなと、
エンドロールを見ながらひしひしと伝わってきました。
これまでのスタジオジブリの皆さんの名前があって、
涙を堪えるのに必死でした。
(我慢しないと鑑賞後も止まらなそうだった為)
田舎に避難してきてからは、随所に過去の作品を思い出させる場面がありました。見ていて懐かしく感じる瞬間が何度かあり、巡り巡って宮﨑駿に辿り着いたと思いました。
色々と意味があるんだろうなと思うシーンはいくつかありましたが、それよりもタイトルである「君たちはどう生きるか」というテーマが伝わってきました。
映画館には老若男女いて、改めて宮﨑駿監督の偉大さを感じました。
これから生きていく中でふとした瞬間、このテーマを思い出し、考えて生きていきたいなと思います。
飽きない面白さ
宮崎駿作品をシアターで見れる喜び
宮崎駿渾身の魂の叫び❗
これはもう「1986年のマリリン」ならぬГ2023年のハヤオ」の熱いメッセージ!
文句がある人は早く忘れてトランスフォーマーかミッションインポッシブルでもみたらいい!
まずもって80才も過ぎてよく頑張られましたよ。並の老人じゃないですよやはり。わしはわしの思い通りにやったった!お前らも思い通りに好きにせい!
的な熱いメッセージを受け取りましたよ私は。高畑ももういないしやりたいようにやったる!鈴木のことなんかしらん!富野も押井も庵野もしらん!めっちゃやったるど的な!!!
とはいえ転生物やマルチバースや天国や地獄や輪廻やようわからんけど後々また観たくなる観た人と話したくなる風にちゃんと作ってますよね❤
「私の後継者になれ」「断る」でお馴染みのワイズマンとキリコ(by装甲騎兵ボトムズ!!!❤)的シークエンスもありです!!
宮崎さんは作品毎に仮想視聴者を想定してらしたとお聞きしました。ハイジやコナンは実の子に。ボニョはスタッフの子供さんに。今回はどうだったのかなぁと思います聞いてみたいです。
今後もしTVのインタビューで出演されることがあるならNHKとかニュース23とかではなく金スマとかさんまのまんまとかバラエティ番組のハヤオさんを拝見したいですね徹子の部屋も可❤
まあしかし世知辛い世の中で文句言いたい人の多いこと!それが悪目立ちすること!
もっと寛大になれないものか?
もっと優しくなれないものか?
もっと許してあげられないものか?
許しや赦しがこれからのキーワードだと思っています❤
私はそう生きようと思っていますよ
ミヤザキハヤオさん!!!❤
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