君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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良い意味で良くわからない!
何も情報を得ずに見ました!
ジブリ特有のよくわからない良い映画でした!!
宮崎駿監督からの、皆さん言わなくてもわかるでしょ?というメッセージを受け取ったような気がします(^-^)
自分の人生をどのように生きるかは大変ですが、自分らしく生き抜いてやろうと思います!
絵の美しさで観れるが面白く無い。
絵は素晴らしい。良かったところはその一点のみ、絵に対しての星2です。
宮崎駿監督は数々の作品を世に送り出した偉大な方ではありますが
「宮崎さんはどういう意図でこういうシーンにしたんだろう?」と、宮崎さんの生き方とか背景とか過去とか現在とか諸々合わせて考察とか、そんな難しい正解の無い事は知ったこっちゃありません。
この映画のストーリーは面白くなかった、1度観ればそれで充分な作品というのが個人的な感想です。
秘密の手紙、宛先は自分
見ている間はどんな話なんだろう?と思っていましたが、見終わった後は自分宛にずっと待っていた秘密の手紙が届いたような、嬉しい気持ちになりました。
自分の中に世界がある人、世の中にどれくらいいるんだろう?何言ってるのか分からないって人がほとんどかも?
でも、私の中には世界があって、そこはとても美しくて、半分くらいはいつもそこにいる感じ。
私のような凡人には頭の中の世界を現実世界に表出させる事が出来ないけど、宮崎さんは自分の頭の中の世界を現実にして皆に見せてくれた。
君たちはどう生きるか?と問われ、それで良いんだよ。と言ってもらえた気がしました。
そして、最後の米津さんの歌。美しい、若い、天才が宮崎さんを祝福したような、引き継いだような、宇宙からのご褒美のような素晴らしい歌でした。宮崎さんが泣いたのがわかります。生まれてきて良かった。
この映画の宛先は自分と思えるような人は絶対にいると思います。
ちなみに私はただの普通のパートの主婦です。不思議でしょ。
事前情報0で観た
米津さんが曲を担当している以外事前情報なしの状態で観ました。
開始3秒くらいで“この時代の話か・・・“と正直がっかりしました。
しかし、想像した内容とは異なりこれまでのジブリ作品を彷彿とさせるシーンが盛り込まれた世界観、声優もジブリに携わった事のある方も登場し胸に込み上げるものがありました。
大伯父のセリフ「3日に一個積み上げればいい(※正確には違うかも)」は宮崎駿監督が3年に1度作品を作っていたから、という考察を読んで改めて感動しました。
「君たちはどう生きるか」というセリフ、宮崎駿監督は作品を通しこれまで私たちに監督としての人生を見せてくれていたように感じますし、大伯父のように跡を引き継ぐものが必要だと感じているのかも知れません。エンドロールでは新しい宮崎作品を観れるのはこれで本当に最後かもしれないという想いに苛まれ自然と涙が出ました。
パンフレットが発売したらまた観に行きたいと思います。
それまで色々な方の考察も読みたいと思います。
喪失と受容、命が糧で共生している世界、死生観
めっちゃネタバレしているので、まだ見ていない人は
読まないでください。
生きるとは、命を糧にして他の犠牲の上に生きている、それを日頃意識しているでしょうか。
私はもう人生の折り返し地点を過ぎているので時々己の死や死後を思います…
生きているということは死ぬ存在でもあるという事です。
そして人は他の存在に依存して生きています。
火事から救い出したいと思っていた母を救うこともできず、母にソックリな叔母を母としてその実家の屋敷に移り住む。大好きな母と似ていてでも他人で少しなまめかしくて、手を取られてお腹を触らせられて義母というより、母に似た他人としか思えません。
また叔母が父に後妻に入ると言うよりも…叔母の屋敷に父と入るのは…主人公マヒト目線で見ていると…まるで父を引き込み招き入れた女主の牙城に囲われる様な感覚に陥ります。
マヒトは坊っちゃんのくせに、大勢にボコられた後に自分で大きな傷を作るくらいの知恵があります。奴等と共に行動をしなくて良いという特権を生み出す引きこもりがマヒト。
そう、ここは、
トトロのサツキが…一人っ子の男の子で、
母は生還せず病より酷い火事で亡くなってしまった世界線。
サツキの様に饒舌ではなく、カンタの様にあれやこれや用事を言いつけられたりする田舎の農家の子でもない。おまけに唯一の頼るべき父親の一番は今や後妻になる叔母。
そう、主人公の少年の冒頭目覚めた顔は、アシタカに似た目をしていると思ったけれど…つまりは拠り所を得ていない一人ぼっちの目をしている。(本当は愛され守られているのに。)
パズーのように動くと思ったけど、自律していても、生かされている事に気づいていない目をしている。
多分昔宮崎駿は、女の子のために千と千尋を作ったと言っていたけれど、男の子のためには既にラピュタがあると言っていたけれど、
人との繋がりの中で生きる事を描くために、人との繋がりを拒否して生きている所からスタートさせなくてはいけないと感じて描いた作品なのかもしれません。
火垂るの墓は絶望で終わることにより人に気付きを与えるのですが、宮崎駿は絶望というエンディングではなく、
希望と他者への理解や慈しみを掴み取る冒険活劇を感じてほしかったのではないでしょうか。
セキセイインコ達が包丁を持っていてもどこか可愛らしいというか、悪ではなく、彼らなりの生きる為に行動している様に感じます。
なんだかどこにも悪人はいない、そして、大オジはまるで石に支配されて生きているまるで隠れたところで人を操作している様な気になっている引きこもりの王の様に見えました。
私にはとてもシンプルな映画に見えたのですが、
人によって感じ方は違うのですね。
難解と思う人とはこれまでの生き方がちがうのかな…と思いました。
母は死んだことを苦しんでいなかった、そう思えた事がマヒトにとって大切で、とても母親の存在と最期が子どもにはかけがえのないものだということを感じます。
少なくとも宮崎駿の世代にとってはとても大事でした。親を親ガチャと言われる時代には意味が通じない映画なのかもしれません。
米津が主題歌じゃなければ劇場には来なかったかもしれません。でもとても面白かったです。
クオリティ最高だが、面白い映画ではない
ネタバレです。
テーマは以下 ほぼわかりました。2回目は見ません。
映画のクオリティ、質はジブリらしく素晴らしいです。
しかし、全く面白くない。エンタメではないし、
映画として芳醇さ、豊富な解釈は無い。そう見せているだけ。
・母親が亡くなった大きな喪失感、孤独からの成長
・家族の再生と継続
・家系と血の物語
お疲れさまでした
事実上宮崎駿監督の最後の作品であろうこの作品
理解しようとか考え落ちとかではなく約半世紀日本のアニメを牽引してきた
巨匠のモニュメント的な映画です。
ジブリのおかげで数多くの優秀なクリエイターがを身を削りながらもこれからのアニメ業界をさらに発展させてくれることと思います。
「私はこんな風に作品と向き合った」
「さて若き将来のクリエイター諸君!君たちは・・・・・・・・・」
もうちょっとダイレクトに...
タイトルから、作り手の強いメッセージが込められているんだろうと思って見たのですが、ちょっとよくわからない映画でした。はっきりとはわからなくても、なんとなく「これはこういうことの隠喩なんだろうな」と自分なりの解釈をしたりするものなんですが、この作品に関してはそれが難しかったです。理屈抜きに楽しめる冒険物語というわけではなさそうなので、もうちょっとダイレクトに伝わるようなストーリーのほうがよかったのではと感じました。映像は作り込まれていて素晴らしいのですが、声優のセリフ回しは棒読みに感じられるところが多く残念でした。
タイトルが全てを物語っている
最初のシーンから圧倒された。千尋からポニョからジブリでは登場人物が走る場面が今までにもあったが、一人称視点で描かれたのは初めて見た。街ゆく人は歪み、対して目指す病院の燃え盛る情景は鮮明に目に映る。事前情報の全くない状態でどんなものだろうと考えていたら最初のあの場面で一気に物語に没入させられた。
「ジブリ世界」に行く前、まひとは喧嘩で負け、自分で自分の頭に傷をつけた。彼はどう話したとしても父親が「自分でつけた傷」だと信じず騒ぐであろうとわかった上でそうしたのだ。その傷こそ彼の「弱さ」、「汚さ」の証左であり、大叔父の提案を「自分は汚れているから」と断った所に繋がってくる。
また、ジブリ世界では同じく頭部に傷を持つキリコが登場するが、彼女はその傷について戦ってつけられた傷だとしていて、「強さ」、「勇猛さ」の象徴となっているキリコの傷と、「弱さ」「汚さ」の象徴となっているまひとの傷で対比がされている。
そしてアオサギとは嘘をつかないまひととつくアオサギで対比されている。だが、先述した通り嘘はついていないが「弱さ」が見えるまひとに、アオサギは「弱虫」と煽っている。そしてその後にタイトルの元となった「君たちはどう生きるか」を読んだまひと。まひとはこの本の読前と読後で明らかに行動が変わっている。
この作品はまひとの成長を描いていて、作中で成長したまひとは「弱さ」の象徴である傷を受け入れて、「弱さ」を抱えながら人として現実で生きていくことを選んだ。そんな、1人のまだ青い少年が一人の人として生きていこうとするまでの成長を、一つの例示として描いたのだ。そして、それがタイトルにつながってくる。
「この少年はこのようにしてこの現実で生きていくことを選びました。
さあ、君達はどう生きるか」
みんなが大人になった、そして、私も少し大人になってしまった。
周りの感想が、口を揃えて
"難しかった" "理解出来なかった"
あー面白くないんだなーと思って観るつもり無かったけど、
自分は理解できるのか、と逆に気になって観てきました!
私の感想は、普通に面白かった!
前作、風立ちぬでは感じなかった、千と千尋やハウルを彷彿させる宮崎駿ならではの世界観が戻ってきた感じ!
気付いたら前のめりになって、高揚する気持ちを抑えていました!
思い返せば、千と千尋もハウルも、
冷静に考えるとなんでそんな世界に行ったの?って意味わからなかったじゃないか。
それと同じだと思う!笑
理解しようとせず、映画自体を楽しむ。
小学生の頃に見た、千と千尋。
あの頃、映画に意味を見出していたかな?
きっと、
難しかった、理解できなかった、と言っている方々は、
大人になってしまったんだと思います。
意味を見出す生き方に慣れてしまったんだなぁと。。
そして、私も。
千と千尋やハウルの方が面白かったなー
って少し思ってしまったと言うことは、
あの頃より、大人になってしまったんだなぁ
と、少し淋しさすら感じました。
宮崎駿さんは、
ずっと変わっていないんですね。
素敵だなーと。
何も考えずに、心からジブリ映画を楽しんでいた頃のように、この映画も観ることをおすすめします!
もっといい映画はたくさんあります
まずメッセージ性はすごく高いと思います。
各キャラクターが誰を、何を象徴していて、彼らの行動にどういう意味があって、展開、エンディングから監督が伝えたいものは何か。
それを感じたい、考えたい人にとってはとても面白いんじゃないかと思います。
これが漫画や小説だったら私は楽しく読んでいたでしょう。読後感も良いものだったと想像できます。
しかしタイトルの通りこれはアニメ映画であり、わざわざお金を払って劇場で観ていると考えると、私としてはイマイチと言わざるをえません。
開始数分でアシタカは呪われて村を出ましたし、シータは空から降ってきましたし、千尋は名前を失いました。その後の冒険のボリュームとその面白さたるや。
一方で今作の主人公「眞人さん」は、結構お家でグダグダしています。体感、20〜30分でしょうか?もっと?私は辛気臭いという印象を受けました。早く本筋に入れよと。
あとは好みと見方の問題です。
この映画を「冒険活劇」と取るのであれば、この映画はとにかく辛気臭くて、展開とメッセージの出し方が雑です。
冒険活劇はわかりやすいストーリーの裏に、実はそこそこ深いメッセージがある、というものが多いかと思いますが、メッセージが「メッセージ」として結構露骨に描かれている印象でした。もちろん比喩の皮は被ってますが、それが逆に雑さというか、こなれていなさを感じて、私はなんだか悲しい気持ちになりました。
身体が動かなくなったベテランアスリートを見るような感覚でしょうか。。
この映画を「宮崎駿による黙示録」と取るのであれば、お世辞抜きにめちゃくちゃ面白いと思います。特に2回目です。冒頭に書いた通り、いろんなものがいろんなものとして描かれていると思います。
監督の言いたいことはなんだろう?何を表現しているのだろう?
眞人さんのお家での暮らしも、冒険に旅立つまでの過程を丁寧に描いたといえます。
彼の心の動きとは何か。彼の行動や発言が何を表しているのか。
そしてこの映画は何を表しているのか。。
他の方の考察や評価、この映画に至るスタジオジブリと宮崎駿のバックグラウンドを含めて考えるのであればとても面白い作品だと思います。
繰り返しになりますが、これが進めるペースを自分でコントロールできる小説や漫画であれば私は楽しんだと思いますが、これは2時間縛りつけで展開スピードは提供側任せの映画というコンテンツです。
キャラクターの顔も、情景も、音もスピードも、全て決まっている中で、出てきたものに対して私はあまり良い印象を受けませんでした。
同じ条件下で存分に楽しませてもらった他の映画や、私が大好きな過去のジブリ作品と比較したら、「つまらない」という感想になります。
誰にでもわかるエンタメの中に深いメッセージを隠すのがかっこいいと思ってるので、この作品は好きではありません。
メッセージを無理矢理アニメ映画の形に押し込んだようなものでした。
まあ、何を求めるかによります。
考察等々を読んで2回目見れば面白いのではないでしょうか。
うーん
観てすぐの感想
うーんわからない 正直つまらない
序盤の火事のあたりは描写もすごくて良かったけど、
途中から映画というより絵画を見てる気分だった。
要素要素に宮崎駿の人生が詰まってるとは感じたけど、
それがストーリーと結び付かなくて作品としてなにが伝えたいのか分からなくて難しいと感じた。
劇中で主人公が『君たちはどう生きるか』を読むまでと、読んだ後からの描写が本当に違った。
でも、よく考えたらあえてそうしてるとしか思えない。
あの館に入ってから、どんどん物語が分からなく、つまらなくなっていった。
主人公は自分の意志というより周囲に流されてるようにみえるし、
突拍子もなく新しいキャラクターが登場してくるのもよくわからない。
あの世界は壮大な絵画のように美しいのに、単調でつまらなかった。
なんでそう描いたのか、わかるためにもう一度見たい。
*2回目鑑賞したので備忘録
わりとシンプルな話だった気がする!1回目のときは映画に人見知り?してたのかも。スッと入ってきた。
もしかしたら自分が大人になってあれこれ考えながら見てしまってただけで、子供はすぐに理解できるのかも。
読書してからあきらかに主人公が変わってるし、行動力もあった。ごめん。
何度見てもたぶんこの読書のシーンが映画の中で一番好きかもしれないな。
火事のシーンと産小屋のシーンはやっぱり描写がすごくて良い意味でアニメーションを見てるなと感じた。
夏子さんが大っ嫌いと言ったことだけが引っかかってる。夏子さんの言葉というより、真人の言葉だと思った。
直前の会話で真人は夏子さんのことを「母親じゃなくてお父さんが好きな人」って言っていたからこそ「母さん」と呼ぶ変化が心に刺さる。
アオサギは初見はただ怖くて気持ち悪いだけに思えたけど、だんだん愛着がわいてくる。いつのまにか芽生える友情も理屈じゃなくわかるって感じがする。
記憶がある真人に対して、マズいよ。でもどんどん忘れてく。あばよ友達!的なこと言ってたのすごい好きだったし切なかった。忘れちゃうんだ。
ジブリ作品は子供の時におきた不思議なできごとはぜんぶ忘れちゃうことになってるので、自分にも忘れてるだけで不思議な冒険をしたことがあるのかもと思わせてくれる。
冒頭のタイトル『君たちはどう生きるか』が出るシーンで流れる音楽が挿入される箇所に共通点がありそうで気になってる。読書のシーンと、石が崩壊するあたりのシーンで流れてた気がする。
大叔父様は謎なんだけど、あの世界はやっぱり綺麗だった。鳥たちも天国だ〜みたいなこと言ってたし。だからこそ、そんな楽園のような場所じゃなく現実の、戦争が起きてる自分の世界に戻る選択をするのが対比になっているのかな。
綺麗だけど、ひとりで寂しそうだったな叔父様。
真人は友達を作るって言ってた。えらい。友達なんかいらないと思ってただろうに。
あともう1回くらい観ておこうかな。
たぶんファンタジーだって知ってから観たら見え方が違う気もした。
本作の意味
まずこの作品の「意味」ですが、基本的には以下のような感じですよね。これを直接言ったとしても伝わるメッセージにはならないから「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」などのようなファンタジーの形式を取った。まずファンタジーを楽しんでもらって、一歩引いてみてもらう。その背後にある現実と同じ構造を徐々に意識化してもらうというパターン。このパターンに観客はすでに親しんでいるという前提で本作は作られています。つまり「ファンタジーに意味不明な部分があるのは、その裏側にしか本当の意味はないからだ」という理解の上で観客も観てくれているという前提があるので、この前提が共有されていなければまったく意味不明になります。以後感想。
あらすじ
主人公は母方が産業で財を成した家である。母は開戦3年目に死亡。父は社会的に有能だが物語に関係してこない(社会的な成功は本作で言う「どう生きるか」とは関係がない)。母の死後(あるいはその前か)、母の妹にすごい速さで手を出すところに驚く人もいようが、家業のために妹が強かなだけか。翌年に父と母の妹はデキ婚。
開戦4年。主人公は家の工場移転に伴い、疎開を兼ねて母の実家を初めて訪れる。同時に父が再婚する母の妹に会う。実家は古い屋敷で、山を背にした敷地は広く、日本家屋の母屋のほか、池、裏山、閉鎖された洋館を有する。閉鎖された洋館は母の大叔父が建てさせたものである。大叔父は失踪している。
金持ちの主人公は転校初日から浮いており同級生にタコ殴りにされる。主人公は騒ぎを大きくしてやろうとしてか、石で自分の側頭部に傷をつける(やや大げさに出血が描写されてはいるが、ここは切ると本当に血が止まらない。血の池くらいはできる)。そのまま学校には行かなくていいことになる。主人公が熱を出して寝込み数日後、母の妹が身重のまま失踪。一族の者が迎えに来る必要があるというアオサギの執拗な誘いに乗り、主人公は森に分け入っていく。
洋館が建っている場所には、もともと維新の頃に落下してきた巨大な隕石が立っていた。大叔父はそれを洋館で石棺状に囲わせて保護したのだという。
この洋館は地下構造が複雑で危険なため、大叔父の失踪後は閉鎖されてあった。主人公は誘い込まれた世界で、アオサギの言う通り(?)若い頃の母と、母の身重の妹とを見つけることができる。大叔父は積み木状の白い石の積み方に微妙な調整を加え続けることでこの世界のエネルギーを維持しており、主人公にその作業を継いでもらいたいと言うが、主人公は「石には悪意がある」と断る。大叔父は主人公の母に再度主人公を呼び寄せさせ、悪意のない新しい13個の石を使って仕事を継ぐように求める。今度は主人公は「自分には自分でつけた悪意の印が頭についているため、その仕事はできない」と断る。インコの大王の乱入により白い石のバランスが崩れ、世界と大叔父が消え去り、全員が解放される。
要点
主人公の家の家業は航空機の部品納入である。作中では近所の工場で戦闘機のキャノピーを製造し、鉄道で納品している。有名な話だが、宮崎駿の家の家業が航空機製造だったことが関係している。母方の親族としては母、母の妹、失踪したはずの母の大叔父が出てくる。祖父、祖母は出番がない。祖母は母が若い頃に亡くなっている。母、母の妹、屋敷に古くから仕える7人のばあや、大叔父のほかは、かつて大叔父が持ち込み困窮した鳥たちと、人間の生まれくる命であるワラワラたちだけが、石棺のような洋館の中の世界での話の主要部分に関係してくる。このことから、この話は翼に心を奪われ、そして放射能によって翼を奪われた彼ら一族の物語であることがわかってくる。
また、大叔父は、異常なまでに細やかな石の積み方の調整により、世界に供給するエネルギーを安定させる作業を繰り返し、この世界を作り上げた。大叔父は外から鳥を持ち込んだ。セキセイインコは進化し数を増やし、繁殖し足の踏み場のないほどに繁栄しているが、密度はもう限界である。ペリカンは生まれくる人の命を喰らうが、このほかに食べるものがないという。大叔父は現状を維持するのが限界であり、世界に新たな力を与えて鳥たちを以前のように暮らさせてやることができない。そこで主人公に、悪意のない新しい13個の石を使うように勧めるが、オウムの大王がこれを奪おうとしてバランスを崩し、世界ごと崩壊させてしまう。
解説
これは終わってしまった日本の航空産業などの自主技術開発、使えといわれ渡されている扱いの難しい原子力、エネルギーにより一時的にもたらされる繁栄、そして生じる生活環境の行き詰まりの話だ。最後に主人公は「悪意のない新しい石であっても、自分に悪意があるかぎりは使うことはできない」と言って大叔父の仕事を継ぐことを断る。これが主人公の「どう生きるか」に対する答えになっているのだが、13個の悪意のない新しい石とはなんだろう? 理解不足で「君たちはどう生きるか」がどんな問いなのかまではっきりと行き着くことはできなかったが、それはおそらくこういうことだ。たとえ原子力をやめて安全なエネルギーを供給したところで、一時的な繁栄のあとの行き詰まりは見えている。そのとき、側頭部の傷のような、柳条湖事件のような手段で対処してしまうことも見えている。そうであれば多大なエネルギー供給は、何を見越してなんのためにするのか? これを考えなければ将来を考えたことにはならないだろうということだ。
賛否両論の作品。個人的には、無くはない
世間を賑わせている今作。
正直、難しくて訳のわからない作品なのでは…と思って不安視してみたのですが、なんだ、面白かったじゃん、てのが見た直後での感想ですね。
タイトルがタイトルだけにメッセージ性が強い作品かと思いきや、ファンタジーでしたねぇ。
若干、なんで?て思うところもありますが、そんなん一個一個気にしてたら映画なんぞ見れません笑
SFアニメ作品と思って観たんなら、それなりには楽しめると思いますよ!
ただジブリのレッテルがそれを邪魔するかもですが、偏見無く作品自体を見てみたなら、面白い作品だと思いますよー。
タイトルの圧が強すぎて、損してる感じですね😅
途中で、白い星のカービィが出てきます笑
昨今のカービィファンなら嬉しいかと思います笑
カービィはホバリングが得意ですから…😆笑
観るか悩んでる人はこのレビューを観て欲しい…!
正直ポニョ以降、んー?ジブリどうなん?まあ映画はわざわざ2回目は良いかな?と思ってしまった時はありました…!
しかし、この映画は別!また何回も劇場に足を運びたくなりました。
とりあえずトトロ、ナウシカ、ラピュタ、ハウル、千と千尋あたりが好きな人はとりあえず観に行ってほしいなあ。決して後悔はしないと思うよ!! ^^
そしてこれは観るアート作品!宮崎駿監督が作り上げた世界観に圧倒されてしまった。 評価が低いレビューがあるのが信じられない(´⊙ω⊙`)まあ好き嫌い分かれるのかなあ、と思いますが、意味がわからないっていうのは違うと思います。監督も意味を分からせたくて作ってるわけじゃないと思うし、そこにつっこむのはナンセンスです。 頭をストーリーで理解するというより、純粋に映画が好きな方やジブリの絵が好きな方はまたリピートしたくなる大変素晴らしい映画だと思いましたよ。
あと宮崎駿監督の新作を映画館でこの時代でリアルタイムで見れてることにまず感動だし、すでに満足感がある。笑 そして事前情報ゼロで見るって新鮮ですよね、それでもヒットする宮崎駿監督のネームバリューの凄さだからこの宣伝方法が成り立つんだろうなあ。こんな人日本にそうそういないよね。 最初は戦争映画なのかな?と思ったら違った。そこにはすさましい世界が広がっていて映像美にも感動した。 これは何度か見たい映画。 この映画興味がある人は一度観てみることをお勧めします。
いまの私がみるべき映画だった
今私は2ヶ月前に初めて出産したばかりだ。
とても応援された気持ちになってしまった。
宮崎駿が作ってきた世界は今までとても美しく可愛く強かったが、本当はこんなに不穏で気持ち悪いものだったんだよって提示し続ける。
そのなかでいつも以上に可愛く描かれる、白いわらわらは赤ちゃんの産まれる前の姿だと思った。妊娠初期のとても小さい頃とか。産むまでの葛藤がペリカンに見えた。食べてしまうペリカンにも悩みや正義がある。
いつもなら母性で包んでくれた、母は協力してくれるが少年というかただの人のようだし、完璧なものであるべきとか外から主張するインコはいるけれど、主人公は傷ついていても自分とは違う変な友達がいてそれでいいと言う。そして完全なる世界を変える力はなくたって、みんなその白い欠片は持っているのだ。過去の分岐を変える必要はないと母とババアは言う。
世界と母性と無垢さを美しく書いてきた人が、そうじゃなくてもいいって言うときに、可愛さや綺麗さを残してよかった、美化ではないのしたのは子宮と胎児だけなのかもなぁ。(あの庭は子宮で痛みは陣痛だろう)
現実に戻ったら、外部から小言を言うインコはとても小さく可愛くなっていた。禁忌なあの部屋は生まれる前の生命をいじることだろうか。
次の世代を産む人を励ます映画だった。
いや、まぁ、こう見えちゃったけど、別にそうじゃなくてもよくて、エンドロールで泣いていた私は勇気をもらったので感謝をどこかに書いておかなければとアカウントを作った。
いつか子供にこの映画の意味がわかる人間になって欲しい
レビューをみて心配しながら娘と鑑賞。
結果、最高に面白かった。夏休み中、もう一度家族で観る約束をした。
小説を読む子なら小学生でも理解できる映画。が、昨今の読みやすさに特化したものしか読まない子(我が子)には後妻と母親の関係など直ぐに理解できない場面もあったようだが、そこはジブリ。十分に楽しむことはできたよう。
ミレーの種をまく人や他ジブリ作品を彷彿とさせるような映像美も楽しめる。
尚、たまに絵本のよう、と下げる意味でのレビューを見るが、いやいや絵本て凄いんですよ、と声を大にして言いたい。
後ろの席の小学生男児は終わっていの一番「面白くなかった!」と大きな声で叫んでいて可愛かったw彼のご両親も「ほんと意味わかんない」などと仰っていたので、映画に求めるものが違うと、確かに星イチも有り得る映画。
小さい子は、200分座り続ける事自体が難しいかもしれない。
題名の通り「どう生きるべきか」を少しでも考えたことがある方なら年齢に関わらず楽しめるし、今はまだ理解しきれない娘にも、後々この映画や原作が糧になることを願っている。
因みに映画2本分位の言いたい事詰め込んだよ、なボリュームでお腹いっぱいにはなるので、私はcospaの面でも大満足である。
が、これも確かにゴチャゴチャしてると感じる人もいるかもしれない。
何事も、自分なりにでいいから 理解をしたいタイプなのでいろんなひと...
何事も、自分なりにでいいから
理解をしたいタイプなのでいろんなひとの
感想や意見をみながら、
また何年後かに観たいと思う。
今のわたしには
ジブリ観に来てるな〜って
いう満足感だけだった。
お互いの価値観や感覚を知っている間柄の
友人などの感想も聞きたいが、
まわりで観ている人がいないのが残念。
村上春樹の1Q84を読んだ時のような、
なんか好きだけどよくわかんないなって
感覚と非常に似ていた。
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