君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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初日に見て以来、評価を考えていたが…
僕は「風の谷のナウシカ」を劇場で見て以来、すべての宮崎駿作品を劇場で見て来た。
そしてこの作品を初日に見た時 評価に困った。
というのも、今までの宮崎作品は、表面的には分かりやすく楽しめる作品作りをしながらも、その奥にはそれに留まらない深い表現があったが、今作ではそちらを前面に押し出して来たからだ。
僕は20代後半の頃、毎週のように単館上映の映画に通っていた。
もちろん、ただカッコつけて毎週のように通っていた訳もなく、そういった映画が面白いと思っていたのだ。
しかし、その僕にしても今作は困惑する部分が多かった。
なので、評価を後回しにしていたのだが、先日「SAND LAND」を劇場で見て「あぁ、これが見たかったんだ…」と思った。
色々難しい事を考えたけど、単純に宮崎駿作品には、胸踊らされてワクワクして、めちゃくちゃ楽しんで、でも後から考えると「あの場面で言いたかったことは、こうだったのかも?」なんて思ったりするような作品が見たかったわけで、見終わったときに「う~ん、この作品はいったい何を表現したかったんだろう?」とか考えたい訳じゃなかったんだと気付いた。
なので、評価は星一つにしたいと思います。
よくわからんけど面白い?
見終わった後、なんだか不思議な気分になりました。
映画としては、今までのジブリがたくさん入ってるような感じで、ワクワクできる部分がたくさんありました。
でも見終わると「…アレ?」って感じで、「面白かったよ…ね?」みたいな、不思議な感覚でした。
多分いろんなメッセージが埋め込まれていたけど、よくわからず。
また見たいなと思いました。
いつも通りのジブリ作品と思って鑑賞
タイトルが意味深なだけに、かなり構えて観てしまったけれど、
宮崎駿に詳しくない人間がすぐさま考察できるような作品ではなかった。
表向きにはいつも通りのジブリ作品で、洞窟の先に時間軸を超えた世界が描かれるファンタジー。
それだけでも純粋に楽しめるし、グロなし、ホラーなし、子どもが観ても面白い作品だと思った。
この内容が宮崎駿にとって、ジブリスタジオにとって何を意味するのかは、多くの人が考察しているものを読んで、そうなのか~と二度楽しめれば十分だと思います。
(英語版のタイトルがとても簡素だったので、やはり海外向けにはそれほどメッセージを発していないということなのでしょうかね)
どの立ち位置で観るかで評価は分かれそう
主人公の母親が入院している病院が火事になり亡くなる。しかし、父親(実業家・恐らく娘婿)と疎開すると、疎開先には母親の妹が…。
しかも、妹(主人公の叔母)は既に妊娠しているという中々ハードなスタート。
確かに、細部にわたる拘りの描写は宮崎アニメだしジブリ作品だが、主人公はヒーローでもヒロインでも無く、1本筋が通った部分が無いので、ストリーが見えにくくわかりにくい感じ。
一切の事前情報が無い。と言うのはスラムダンクの手法だが、あちらはバスケのスポ根という揺るぎないモノがあるので成功しただろうが、宮崎監督の考えに追い付けないと楽しめないと思う。(私もその一人だった)
結局、最後に残ったのは木村佳乃の声だけだった…。
いつものジブリファンタジー
何かと話題になっていたので見てみました。
なるほど。確かに好き嫌いがわかれそうな作品かも。
主人公は戦火を避けて母方の田舎の大きなお屋敷へ疎開してきた少年。
そのお屋敷の池に棲みつくアオサギを見かけたことから物語が始まる。
現実の隣に潜む非現実的な世界が徐々に日常を侵食していき、いつの間にかファンタジー世界へと迷い込んでいく過程はジブリの得意分野。
テーマを感じさせつつもそれをファンタジーで包み込み作品にしてしまうのもお手の物。
そしてファンタジー世界の不可思議で幻想的な景色や住人の奇妙でありながら愛嬌のある描写もさすがです。
逆に評価されない部分は、私もそうですがある程度映画の中に理屈や論理を求めてしまう人には少し好まれないのかもしれません。
詳細は伏せますが一件落着というような終わり方ではなくて少しモヤモヤする感じがして結局アレは何だったんだろう、とスッキリしない気分で映画館を後にしました。
ファンタジー自体は好きで、その世界のルールにのっとって事態の解決が図られれば納得するんですが、それで終わりなんだ……という感覚。
映像は面白みがあっていいと思います。
人に勧めるかはその方の好み次第かなぁ、という作品かな。
ネタバレ避けて前評判確認の上鑑賞
かなり覚悟して鑑賞したということもあり
想像よりはるかに面白かったし、美しかった。
鑑賞後解釈が追いつかない部分が
大半を占めるにもかかわらず
現実に戻るラストシーンで涙してしまった。
母親の精神力に感動したのか、
はたまた脳みそフル回転状態からの解放感なのか(笑)
千と千尋の神隠しやハウルの動く城をはじめとする
ジブリの過去作の要素が強かったのが第一印象。
様々な考察やレビューを落とし込んで
この点数まで上り詰めました。
異世界もの? 引退記念公演?
これまでの有名な登場人物を総出演させるための異世界もの?
在庫一掃セール?
ジブリで好きなのは、ルパン三世の次にコクリコ坂!
あの雰囲気が醸し出される作品を期待していました。
そろそろ吾郎さんは父親を蹴落として次の段階に進んでください!
私は、どう生きるか
必死でついて行こうとして完全に置いていかれた観客の一人です。
宮崎駿アニメに慣れていないからなのか?
いや、想像力が乏しいだけなのかもしれない。監督は何を言いたかったんだ?
分からない。
あちこちの解釈、レビューを読んでみた。皆さん、それはそれは様々に自由に、ときに真逆とも言える解釈をされている。
そこでふと思ったこと。監督は見る人に理解してもらおうとも、メッセージを受け取ってもらおうとも、これっぽっちも思っていないのではということ。
映画監督の想田和弘氏が言っている「『観客のことを考えるのはもういいでしょう』とばかりに、自分のためにやりたいようにやったのだと思う。」という言葉が腑に落ちた。
「巨匠」と崇められる宮崎駿が、最後に自分のやりたいようにやり切ったのであれば、嬉しい。それだけで良いのだ。変だけれどそんな風に思ってしまう。
置いていかれたけれど、今も思い巡らしている。私は、どう生きるか。
これまでのジブリの詰め合わせ
これまでスタジオジブリが手掛けた宮崎駿監督作品を詰め合わせたオモチャ箱のような映画で、
自分はこう生きてきたぞ!
ということを宮崎駿監督らしいアニメーションで表現し、
映画のタイトルの意味を、見た人にド直球で投げかける、
そんな作品だと感じました。
ジブリ好きなら一度は見ておくべき作品だと思います。
難しいような難しくないような
物語を理解できるか不安を感じながら観に行きましたが、そこまで難解というわけではなかったかなと…
親(先代)から受け継いだ道を選ぶのも1つ、自分で道を作るのも1つ…
色々詰め込まれていて、ハテナ感はありました。
マイナス点として100分くらいの尺に収められなかったかなと。
中盤に間延び感があり、やや退屈しました。
序盤では誰にも心を開けず母を失った寂しさを1人抱えるだけだった眞人が、最後には「現実世界で友人を作る道」を即選んだのには少し驚きました。
新しい母親を受け入れられないながらも、頑なに一緒に帰ろうとする姿から誠実さが溢れていて、彼なら良い世界を作るだろうなと感じました。
自分もとても善意だけでできた人間ではなく、悪意があって嘘もつきます。
それをちゃんと自覚し、認めながらもブレない芯を持って生きていきたいと思いました。
宮崎監督の自叙伝として拝見しました
ラピュタ、トトロ、もののけ、ポニョ。
次々と宮崎ワールドを構成する過去の作品が紹介される。そしてこの世界の創造主、宮崎さんは最上階でこの世界(ジブリ)を維持する後継者を探したが見つからない、という。
インコ王が、我こそはと申し出るが、才能がなく維持できない。
ジブリの後継者を名乗る連中は皆、思慮が足りないこんな凡人ばかり、と監督は呆れる。
監督なき後、もうジブリは維持できない。塔(ジブリ)の中で暮らしてきた多くの人達(観客含)に対して、ジブリ無き後、「君たちはどう生きるか」と問いかけると共に、「僕(宮崎監督)はこう生きた。では君たちは?」と、問うているような気がした。
関係者皆へ挨拶をする本作は、本当に最後かもしれない。
「失われたものたちの本」との比較を中心に
ジョン・コナリーの「失われたものたちの本」についてのネタバレを多く含むのでネタバレを見たくないかたはご注意を。「失われたものたちの本」を読んだので二度目の鑑賞。
「君たちはどう生きるか」と、「失われたものたちの本」の共通点はまず、主人公が母を失った少年という点。そして、母の死後比較的早い段階で父は新しい妻を迎え、その妻は身ごもるというところ。「失われた」のほうも空襲からの疎開の意図で、少年デイヴィッドは新しい母の所有する古く広い屋敷に住むことになり、そこには沈床園という庭園があり防空壕になるような暗い隙間があり、「助けて」という母の声に呼ばれるように不思議な世界に入り込んでいく。また、時には誘い時には助ける「ねじくれ男」が屋敷に侵入したとき「カササギ」に入れ替わっており、鳥も登場していることも共通点といえる。しかも「サギ」。
他にも細かい共通点、そして相違点もいろいろある。塔の中に入ってからの展開についてはかなりオリジナル色が強いのだけど、眞人の抱える辛さ、孤独、そして塔にはいる動機など、あとは大まかな世界観は近いものがあるなと思う。
面白いのは「失われた」のほうの凶悪な存在は狼ということ。そしてそのリーダーはインコ大王のごとく直立歩行し服を着て宝石で飾り立ててるリロイ。彼の振る舞いが、王国の運命を変えるという点はよく似ている。なぜ狼ではなくインコなのかというのは一つのポイントだと思っている。
大伯父は、「失われた」では新しい母ローズの父の兄で要するにローズから見て伯父にあたる。伯父のジョナサンは家に引き取られた幼い女の子と共に行方不明になるのだが、それは結局ジョナサンの悪意が巻き起こした悲劇で、ジョナサンは王として君臨し続けるという運命を負わされる。そしてジョナサンの後継者として誘われたのがデイヴィッド、彼も弟を疎ましく思い怒りや悲しみを昇華できずに苦しんでいる。こういった子供たちを誘惑する存在が、ねじくれ男であり、この位置づけや描き方が個人的に最も興味深く感じた。
「失われた」でのねじくれ男は、正真正銘の悪でしかない。しかし、アオサギは違う。敵対もし「心臓を食う」などという(これはねじくれ男のする行為)が、最終的に彼らは助け合い、友とすら感じ合う関係となる。インコもペリカンも邪悪にも描かれながら救われていく、大王すら。この勧善懲悪をこえた世界観こそが、宮崎作品の真骨頂だなと思う。誰しも悪意があり、主人公すらそれを認めるなかで、それでも失敗しても罪をおかしても、救われていく可能性があるんじゃないか。誰しもある悪意だけどそれをうまくやり過ごしたり昇華したり和解したりできるんじゃないかと感じることができる。一度目よくわからなかった夏子が塔に入っていった理由だが、「失われた」になぞらえればあれも彼女の抱える悪意(眞人のことをよく思えない的な?)から呼ばれてしまったんじゃないか。「失われた」ではデイヴィッドが弟の名前をねじくれ男(ルンペルシュティルツキン)に要求されるわけだが、夏子も身ごもった我が子と引き換えに眞人を差し出すことを求められたのかなと思う。だからこそ眞人を守りたい気持ちと差し出したい気持ちとの板挟みであんな態度だったのかなと、己の弱さや狡さと対峙させられた苦悩だったのかもしれないと感じた。
ねじくれ男は世界の真実を語る。確かにそういう面もあるしデイヴィッドはそれを身をもって知ることになる。「失われた」の帯に、宮崎駿の言葉として「僕をしあわせにしてくれた本、出会えてよかった」と書いてあるが、これに救われるとは相当の闇を抱えていたんじゃないかと思ってしまう。でも、だからこそ、悪意、妬み憤り意地悪な感情などを抱えたからって終わりではなく駄目でもなくて、それを抱えた自分とどうつきあうか、どう生きるかっていうタイトルにしたのかなと感じた。
一度目は気づかなかったけど、眞人が最後に荷造りししまう本の中に一枚の封筒が紛れていた。大事な友だちからの手紙なのかもしれないな、と思った。誰しも抱える闇と、成長のストーリー。豊かなイマジネーションの宮崎ワールドを堪能できた作品。
ジブリを懐かしむ
戦時中に母を失った少年、眞人(まひと)は再婚した父と、婚約者の夏子と共に母方の実家である屋敷に疎開することになる。
屋敷には大叔父が建てたとされる塔があり、塔にまつわる不思議な出来事に巻き込まれていく。
時代背景なのか人力の自動車に乗って
邸宅に向かうシーンなど、趣がありました。
虫や獣がまとわり付いてくるシーンは
ジブリらしい、リアルなアニメ描写だなと感じました。
しかし正直、もののけ姫や千と千尋の神隠しほどのインパクトはあまり感じられず。。
当時、小学生のときに観たジブリ映画はストーリーも展開もワンシーン毎の描写もかなり衝撃的でした。音楽も。
塔を作った大叔父が言う、この世界は1日しか持たないと言う言葉が妙に、環境破壊や少子高齢化など凡ゆる問題を抱えた今の世の中を示唆しているようで、意味深に感じました。
現代とは時代背景が違いますが、
先が見えない世の中を生きていく
多感な子供達にエールを送る、
そういった意志を感じる映画でした。
訳がわからない…
ジブリ作品は大好きだが、これは子どもに見せたいと思わない。序盤から暗いスタートで始まり、最後まで見て この時間は何だったのだろうかと…。題名と内容が合ってない?自分が思っていた世界観では全くなかった。伝えたい事があるんだろうが、ファミリーで観る映画ではないと感じた。心を揺さぶる何かは何も訪れず…エンディングをむかえた。評価が分かれると下調べをしたにも関わらず、まさかの期待外れ。いつものジブリを観て上書きしたい。
何にも一切情報調べせずに本編を見た作品でもあります!
なんも調べずなんも一切情報も調べないまま自分でも楽しみにしていた作品でもあります!
キャストと音楽と主題歌 以外 本間になんも調べなかったため 改めてストーリーを見た瞬間にこの作品はすごく胸にしみると感じました!
特に一番ストーリーの印象に残っているのが主人公の母を探しに旅に出るというファンタジーぽさが凄く僕自身の興奮にもなっていたのもあると感じます
キャストの声で一番わからなかったのが菅田将暉とあいみょんと大竹しのぶもその他もろもろわかりませんでした。
一番わかったのが木村拓哉と木村佳乃と柴咲コウと途中から菅田将暉が分かりました、
この作品で何が伝えたかったのか何を伝える作品だったか自分でもすごく考えながら見てました。
そして一番理解できたのがもう二度と戦争が起きないことそして平和が必ずあること人間の生きる証としてこれからも希望を持つことが大事なんじゃないかと思いました!
ファンタジーでもあり冒険でもあり冒険の先で見つけた答えがここで強くもたらしているのも
とてつもなく真相と母なる証拠を頼りに生きてゆきたいと思うものでもあるんじゃないかと感じました!
特に相棒もちょこちょこ活躍していてそれが菅田将暉の役でもある重要な人物でもありました!
柴咲コウが少しぐらいかもう何分ぐらいしか出てないため短かったです
唯一のヒロインがあいみょんの役でした!
冒険の中で色々見つけ色んな人と出会いそこで待ち受ける教学な真実と運命が
この世界で起きていることとこの場所が保てなくなる存在でもあることを知った
主人公とヒロインが
現代に帰るのかはたまたここに残るのかそれを決めるしかない運命でもあることが凄く分かったように思えます
もしあなたならその選択を消して間違ってはいけないのと間違った選択を絶対に起こしてはいけないと思い
この場所この世界を決めるのはあなた次第というのが監督の伝えたかった事じゃないかと思いました!
それを知った自分はとてつもなく感動したのとすごく理解したいと感じたため
この映画にまつわるものをすべてに送る作品とすることを正式に決めました!
宮崎駿監督の新作映画が世界中に届けられますようにと思いながら
皆様方にも是非とも見てほしいと思いました!
この映画は生きる希望と見失っていたものを見つけることが出来ます!
それを思い出しながら見てみるといいですよ!
主題歌米津玄師の新曲地球儀はめちゃめちゃいい曲でもありました!
歌詞と歌詞にまつわる思いがジブリ作品としての一つになる曲でもありました!
バラード曲でもありますがバラードの中で一番好きな曲にも含まれます!
なのでこの曲を何回もリピートしたいぐらいに好きな曲でもありました!
皆さんもエンディング曲が来たらじっくり聞いてみてください!
期待を裏切らないけど1回では語れない
事前情報がないうちに鑑賞しました。
宮崎駿監督らしいアニメーションとストーリーだったと思います。
伝えたいことがわかるような、わからないような、そもそも一般人に伝えたいことはないのかも知れませんし、作りたいものの表現方法がこれだったのかも知れません。
いろいろなキャラクターの登場が面白いです。
鑑賞後に印象に残るのはそれくらいな気がします。
いわゆるスポンサーをつけずに、コラボや宣伝をせずに作られたのは新しいし、他社ではできない試みはもの凄いと思います!
ちなみに鑑賞後に声優の名前を見ても、誰が誰だったのか全然わかりませんでした。
前知識なし、期待値低め → 大好きだった!
宮崎駿作品に育てられた世代です。敬愛する大好きな監督です。けれど自分自身の好き嫌いははっきりあるので、今回が好みの作品かは期待値がまったく低いままでした。
そしてちらほら聞こえる感想が、皆一様に口ごもるという反応笑。
いったいどんな作品なのか検討もつかなくて、期待値はいい意味で低いまま鑑賞しました。
見たらさすがのクオリティ、そして大好きな世界観!私は本当に観に行ってよかった!
まだ内容は難しくてじっくり考察したく、2回目は必ず観に行くつもりです。
とりあえず過去の駿作品のオマージュが散りばめられているのが散見できて、私はこれまでにオマージュというものに心動かされたことがないんですが、今回妙に胸が熱くなって心震えてしまいました。
この作品にある監督の深い意図をもう何回か観て探りたいですが、とにかく絵が素晴らしくて、久しぶりにジブリの背景イラストの美しさに見惚れて、もう胸がいっぱいでした。とりわけ前半の建物の描写に胸がワクワクしました。この作品を作ってくれてありがとう監督!!!
追記 : セキセイインコがひたすらツボだったw
いわれてるほど複雑な話ではなく、パンズラビリンスであったりキルザジ...
いわれてるほど複雑な話ではなく、パンズラビリンスであったりキルザジャイアントであったりとかの、「キツめの現実と相克するファンタジー」というよくあるやつ。色んな要素がでてきても、ブレずに芯が通って話がつむがれてる。…ラスト20分までは。
ラスト20分、重要そうなセリフ言って暗転したあと、急に事故る。マジでディレクションの集中力が切れたみたいに急に場面のつながりが飛びまくる。「編集しくじったか!?」と思うくらい話を見失うが、10分しないうちにコントロール取り戻してきちんとクライマックスまで走り抜けるので、お見事。
色んなことを言いたくなる作品ではあるが、普通に真っ当にまとまったエンタメだと思いますです。全編事故ってた風立ちぬでなく、こっちがラスト作品になったのは美しいですね。
…でもなんか出し切ってない感じあるから、もう一本くらい作るんじゃねえかなあ。
宮崎駿は、自身の中にある「野蛮への憧れ」に対して、暴力とかいうものは下らなくて幼稚で愚かだから絶対に否定しなければならないんだと全力でしかめっつらで封印してるんだけど、死ぬ前に一回でいいから自分の中に渦巻いている暴力性を全肯定した活劇をフル開放してほしいなあ。
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