「バトンのような「映像作品」」君たちはどう生きるか 8rumak1さんの映画レビュー(感想・評価)
バトンのような「映像作品」
娯楽映画が観たい人はもっとピッタリな映画を探してから観てください。
美術品や骨董品に興味がないのにお金を出して観に行くみたいな、モナリザの実物見た感想が「小さかった」と同じような、そんな感想が散見されます。
日本人で避けて通ることは難しい宮崎作品の最新作。
凡人なのでストレートな「面白かったー!」という感想は持てませんでしたが、先人からのメッセージみたいなものが詰まっていることは感じられました。
大事に積み上げたものを横から来た横柄な奴にぶち壊されてめちゃくちゃにされる所なんて、ついつい「こんな風に感じてらっしゃるのかな」と想像してしまう。
大事にしていたものを台無しにされた後でも、何かをなくしても人生は続いていく。
自分の人生が終わっても、次世代へ何かを託して連綿と続いていく。
託された君たちはどう生きるか。
だからこの作品に「おわり」の文字がないんですよね。
(アニメーション映像として、生き物、建物、植物、食べ物、人物全ての表現が、やっぱり大好きで低評価はつけられませんでした)
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