「圧倒的なカタルシスに涙腺崩壊」君たちはどう生きるか marcomKさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的なカタルシスに涙腺崩壊
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緩急のあるストーリー展開が後半のファンタジーを際立たせる。リアルなディテールとオリジナル造形物とのダイナミックな対比、異界での様々なメタフォリカルな生き物群との遭遇や、人との出会いと冒険が、古今東西の歴史的な寓意と物語を示唆しながら進行。その中でも小さな可愛いワラワラ達が栄養を摂って上界に螺旋型に浮上していくのはDNAを想起させて感動。
大叔父との対面に至り、眞人は理想郷を司る創造主となることと血脈を拒絶して悪意と諍いの絶えない世界に友達と共に戻ることを選択する。
ラスト、緻密に積み上げられた禁忌と掟だらけの王国の荘厳な城と世界が爆裂崩壊していくところからの脱出が圧倒的なカタルシスで、訳もわからないままに涙腺崩壊した。感じること、体験することで前に進んでいくことが、謎解きや理屈抜きに表明されていて圧巻。
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