「私小説」君たちはどう生きるか Basieさんの映画レビュー(感想・評価)
私小説
坂口安吾や夢野久作のエッセンスをプロットに落とし込んで戯画化した作品だと感じました。
宮崎監督の今までの人生観や永遠に抜け出すことのない活動漫画沼への憧れ・恐れ・恨みが具現化されていたと思います。
そう考えると、大叔父の立ち位置にいるのは故高畑勲かな。
いずれにしても、外界に向けて発信されたものではないので、
絵画を鑑賞する心づもりで対峙すべき作品だと思います。
観る者によって、いかようにも解釈はできる。
好きな人、嫌いな人、無関心な人。
様々な感想を吸収しても、それに揺らぐことのない所謂問題作です。
宮崎監督はこの作品でひと息つけたと思うので、
最後に是非ナウシカの続編を作ってもらいたいものです。
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