「難解だけど、いいかも。。」君たちはどう生きるか 浅見探偵さんの映画レビュー(感想・評価)
難解だけど、いいかも。。
宮﨑駿監督(この作品は宮﨑と書くらしい)の新作「君たちはどう生きるか」を観てきた。つい、2週間ほど前に、僕はこの映画は見に行かないとみんなに宣言したばかりなのに・・・(笑)ゲド戦記なみに面白くないと聞いたから。
では、なぜ観に行ったかというと、意味不明で難解な映画だけど、まあ、一度観に行ったらっていうお誘いの声を何人かの方からいただき、世の中でも、本作の難解さが話題になってきたので、逆に興味が湧いてくることになった。それで、前言を撤回して、観に行ったのである。
私の評価はうーーーん、星3.8かな。もう一回観たら、もうちょい上がるかもしれないが、たぶんもう行かないだろうけど。
確かに評判どうり?にちょー難解で、監督の独りよがり、わがままし放題の作品だと思うし、一回観たくらいでは全く意味不明な酷評が真っ当だと思えるつかみ所のない物語だった。けれどもだ。寝そうにはなった部分を割り引いても、まあまあ面白かった。ゲド戦記はだめだけど、こういう意味不明度の濃い映画もありだと思う。82歳の宮崎監督からの最後のメッセージとでもいうかね。自伝なのでしょう。(一度は引退したといいながらも本作を作った訳なので、これが遺作かどうかもわかりませんけどねえ)
映画の内容を紐解くキーワードは主役の眞人もさることながら、アオサギと大叔父、それからエンディングでかかる米津玄師の主題歌、ですかね。いろんなオマージュがあるけど、その辺はYouTubeをググれば山ほど教えてくれますわ。
「君たちはどう生きるか」という問いの映画であるとともに、「宮崎駿はこう生きた」という映画だったと言えばよいのかもしれない。少し歳は離れているけど、同じ時代に生きた証として、リアルタイムに劇場で観るのもよいと思います。
おまけ:毛の生えた役の火野正平を久しぶりにみたような気がしたのは私だけだけではないかもしれない。(笑)