「良い映画。」君たちはどう生きるか かふえさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画。
クリックして本文を読む
宮崎駿というビッグネームにつられて見に行ったが、見に行ったことを後悔させないような良い映画だった。事前情報が全くなかったため、より一層新鮮な気持ちで鑑賞できた。
疎開先で虐められた眞人がキリコやヒミ、大叔父の生き様を肌で感じ、どう生きていくのか。どうしてヒミは火の力を使えるのか、アオサギの正体は何なのか、一体扉の先の世界はなんだったのか。背景が描写されていないものや細かく説明がなされないものが多かった。悪く言ってしまえば不親切で理解しにくく、どういうメッセージがあるのかが伝わりにくい映画だ。
確かに受け手に伝わりやすい映画というのはストーリーがよく分かるし登場人物に感情移入しやすい。こういった親切な映画は不親切な映画と比べ面白いと言われる。これは自然なことであり、今回の映画が面白くない、分からないと言われるのも頷ける。ただ、考える余地を残している映画だからこそ多種多様な解釈の仕方があり、映画にこめられたメッセージの受け取り方も違う。「君たちはどう生きるか」というタイトルにもあるように、どう感じるか、どう考えるかは今を生きる私たちが考えるべきことである。「眞人はこう生きていくのだろう、キリコはこう生きてきた。じゃあ私はどう生きたいのか。」
人生の生きる意味を考えさせる素晴らしい映画だと感じた。
コメントする