「宮崎駿はこう生きた。からの〜、君たちはどう生きるのか?」君たちはどう生きるか バソラプンテさんの映画レビュー(感想・評価)
宮崎駿はこう生きた。からの〜、君たちはどう生きるのか?
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表面だけ追ってると、単に叔母さんを助けに行って帰ってくるファンタジー物語。
その奥は、母を失った少年が、叔母を母として受け入れるまでの成長物語。
その裏には、自分の中にある悪意を認め、人間とは純粋ばかりではなく悪があってこそ人間たりうるという人生哲学。
しかしてその実態は、散りばめられた過去作のオマージュを丁寧に追っていくことで、この映画は宮崎駿の人生のオマージュであり創作に対する宮崎駿の意見表明だとわかる。
その上で、自分の次の世代に、どう生き、どう創作をしていくのかを問うているのが本作なのだと、私は理解した。
このように、なかなか良く考えられた構造の映画ではあるが、いかんせん、オマージュを多用して自分の人生を語り、メッセージを伝えるという多層構造は、数年前に弟子の庵野秀明がシン・エヴァンゲリオンでやった手法なわけで。そういう意味で映画の構造に新鮮味は感じられなかった。(まあ、知っていたから理解できたと言う面もあるが)
そもそも、伝えられる宮崎駿の創作論とか人生観に、イマイチ興味が湧かなかったという・・・。
そして何より、表面のストーリーがイマイチ面白くない! ボケーっと見てたら、多分つまらない退屈な映画、星1という評価だったろう。
そんなわけで星3ぐらいにしておきます。
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