劇場公開日 2023年7月14日

「本当にひどい映画だと感じました。びっくりしました。」君たちはどう生きるか kenさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5本当にひどい映画だと感じました。びっくりしました。

2023年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

もう少し落ち着いた頃に観る予定だったのですが、賛否の声が多かったので気になり、公開から1週間のタイミングで観ました。

観る前までは、なんだかんだ言っても監督の作品は好きなので、自分なりに何か感じることができて観てよかったとなるだろうと思っていました。

でも実際は本当に2時間が苦痛に感じ、なぜ貴重な時間とお金を払ってこれを見なければならなかったのだろう...と後悔しました。

それぞれのシーンは、すごく意味ありげな演出ばかりでした。「こうあるべき」や「これを伝えたい」というような何か制作意図はあるものの、それをお客さんに届ける努力が1mmもないように感じられました。それが「分かる人だけ分かればよい」というような傲慢な態度として伝わってきて、すごく窮屈な印象でした。事前に宣伝をしなかったのもそのような態度で公開に臨んだからでは?と疑ってしまったくらいでした。そもそも比喩が多く場面のつながりが飛躍しすぎていて全く意味がわかりません。映画ではなく、尖った美大生の卒業課題を見せられているような錯覚を覚えました(ある意味監督にとっては卒業課題なのでしょうが)。その一方で無理やりコミカルなシーンを挟んだり、かわいいキャラクターを違和感のある形で登場させたり、変な小技でお茶を濁そうとしていたのも寒かったです。100人くらい入る劇場でしたが、1人もそういうシーンに反応してないのでは...というくらい皆冷め切っているように感じました。

監督の今までの作品はすごく好きでした。
でもそれとこの作品の映画としての評価は別だと思います。結構混同されてる方多そうですが。

ken
かせさんさんのコメント
2023年8月9日

いや、分からなくて当然です。
説明ないし。

かせさん
タロウさんのコメント
2023年8月3日

言いたいことは難解でも何でもない。
シーンの繋ぎが雑すぎて理解できなくなってるだけってレビューに、お前は何も分かってないとコメしてる人がいて笑った。

でも、そのレビュー消されましたね。
実にわかりやすい内容のものだったのに、出来のいい低評価レビューほど消されるサイトなんですね。

タロウ
まじでさんのコメント
2023年7月25日

的確なレビューで素晴らしいと思います。その素晴らしいレビューを読んで文句を付けるコメントを入れてる人が居てびっくりしました。「理解する努力をするべき」とか失笑です。「宮崎駿」というネームバリューで魔法に掛かってる人なのか。「グッチ」ってカタカナで書いてる腕時計とか喜んで付ける人でしょうか。
「宮崎吾朗監督作品」と、この作品に書いてあったら同じ「理解すべき」というコメント入れるんでしょうか。
自分で判断出来ない人って思いの外沢山居るんだと驚かされる点ですごく勉強になりました。

まじで
ゆうきちさんのコメント
2023年7月25日

>作り手側に伝えてもらう努力を期待するのもいいですけど、考える努力も必要なのかなと思います。

こういう傲慢さを感じる作品でしたね。
観る側に考えろ、意図を組め!と押し付けてくるような。
映画は大衆娯楽であるという大前提を忘れたような作品でした。

ゆうきち
ひのしさんのコメント
2023年7月25日

作り手側に伝えてもらう努力を期待するのもいいですけど、考える努力も必要なのかなと思います。

ひのし
いとぅさんのコメント
2023年7月24日

多分、伝わった人には「面白かった」以上の感想はないのでしょうか?

僕は面白かったんですよ。
ただ、ストーリーが面白かったかと言われればそうでもない。なんかメッセージを感じ取れたかと言われるとそうでもない。どこが面白かったかと言われると返事は出来ない。まあ、動きが凄かったとかは熱弁出来ますけど、それが面白さに直接繋がっているかと言われるとそうでもない。

ただ、漫然と見てなんか面白かった。
普段はどこが面白かったとかは言えるんですけどね。だから、感じた面白さに再現性が無いから人にも勧められないし、星1レビューを見ても、なるほど俺は感じなかったけどそう感じる人もいるのかと怒りも湧かない。

こんな映画ははじめての経験です。

いとぅ
しろいろねことらさんのコメント
2023年7月23日

私は、圧倒的なイマジネーションに裏打ちされた、切り貼りされたような歪なインスピレーションの接続、その不協和音の軋みから、宮崎監督の夢に閉じ込められたような印象を受けました。それが心地良いと感じるかどうか、なのでしょう。
たしかに美大生の卒展感があって、私はそういった傾向の作品が好きだから、純粋に感動しましたけれど。
創作意欲、生きることそのものが主題だからこそ、複雑で夢のような多層解釈の余地を残す作品に仕上げたのかと思いました。
児童文学としては王道で、異世界から戻り、少年が成長するストーリーです。しかしアウトラインが独特で、そのふわふわとした違和感は、千と千尋やハウルにも感じていたものですが、今作では死後の世界を舞台としたことで、より過剰に強調されたため、アンチ予定調和の心得がないと、観客を排除しようとしている印象を受けるのかもしれません。

しろいろねことら
おじゃるさんのコメント
2023年7月23日

オマージュとかメッセージ性というのは、面白い作品という土台があるから輝くんですよね。
今作で「あれは◯◯のオマージュで〜」「これには隠されたメッセージが〜」「監督の自分語りで〜」って言われても全く響きません。
もののけ姫や千と千尋の考察がすごく面白いのは、元々の作品が面白いからなんですよね。
というか素直にジブリの奮闘記を映画化してれば面白かったと思うんですが……

おじゃる
kenblackdogさんのコメント
2023年7月23日

たしかに酷い映画でした。
「あそこは○○のオマージュ」って感想が溢れていますが、そもそもストーリーとして成立していないので土俵にすらのってない。オマージュもくそもないです。
ストーリーを考える能力がないので、ぶつ切りで小ネタを何個も突っ込んで繋げただけ。

あの映画で生きる意味を考えることができたって人は、映画のどこをみてどう感じたが文章化してほしいものです。

kenblackdog
kenさんのコメント
2023年7月23日

昔からスタンスは変わらないとか、そんなことは知っていますよ。視た側がどう感じるかが大事なんだったら、高評価つけてる人達の中でどう感じたか書けてる人がどれだけいるかっていう話。

ken
ゆゆさんのコメント
2023年7月23日

お客さんに伝える努力… もののけ姫や 千と千尋もそのスタンスは今作と変わらない気がしますが。 伝えるものではなく 視た側がどう感じるかなんです。と ずっと言っておられました。

ゆゆ