「見渡すと泣いていたのは私だけ。でも間違いなく集大成。」君たちはどう生きるか あさんの映画レビュー(感想・評価)
見渡すと泣いていたのは私だけ。でも間違いなく集大成。
クリックして本文を読む
嫌いになりたいけれど嫌いになりきれない。
受け入れられないけれど受け入れないといけない。
自分だっていつも正しいわけじゃない。
弱いまま清濁飲み込んで生きていく、絶望の中の希望が描かれていると思いました。
大叔父様は宮崎駿自身で、自身が作ったアニメの世界を無理に後継させず、別れることを受け入れ、若い世代に汚く理不尽な世界の中で自分自身の物語を紡ぐことを期待する…そんな遺書のようなメッセージを感じ、終演後は寂しさに浸ってしまいました。
残された私たちは目の前の積み木を積み上げていくしかない。
明日から頑張ろうと思える作品です。
最近流行りの過剰に綺麗なorグロい表現はありません。また、おとぎの世界で繰り広げられる事象については時系列の繋がりや物体の意味はほとんど説明されず、考察中は考察しがいのない演出となっています。ジブリ飯もほとんどでてきません。事前にCMを出さなかったことや声優が分からないこととも合わせて商業主義からの脱却を図ったのかなと思ってます。
メッセージ一本で通そうとする、監督とプロデューサーの本気を感じました。
コメントする