「僕たちはどう生きようか?」君たちはどう生きるか ばさばささんの映画レビュー(感想・評価)
僕たちはどう生きようか?
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映画を観た自分なりの解釈を。
主人公は現実の世界で、母親の死や父親の再婚など自分の思い通りにはいかない人生に苦しさを感じている。
いじめられた後に自分を大袈裟に傷つけ同情を誘う、そんな卑しさや小ささも持っている。
現実は苦しくて目を背けたくなることばかりだ。
そんな主人公は青鷺に誘われ、現実から離れた「大叔父の創った世界」へと入っていく。
そこで生と死、冒険や友情に触れる。
そして最後にこの世界の創造主である大叔父に問われる。
まだ志半ばだが、さまざまな世界を見て積み上げた悪意のない13個の作品たち。
その上に君の作品を作って足し、この世界を継いでくれないかと。
大叔父はアニメに出会い、のめり込み、この大きな世界を創ってきた。
だからこの世界の中には、彼の創ってきた世界の痕跡が垣間見える。
だが彼の世界はもう時を経てバランスを崩し、崩壊寸前まで来ている。
彼の世界でたくさんの作品に触れ成長した主人公は自分の卑しい嘘に、小さな自分に向き合う。
そして彼の後を継ぐのではなく、苦しくても現実に戻り自分の世界を創っていく選択をする。
彼の世界で得た一つのカケラと共に。
宮崎駿は思うように生きた。
僕の作品に触れた君たちはどう生きる?
この世界でどんな新しい世界を作っていく?
僕の後を継ぐのではなく、君たちの世界を作ってほしい。
何かを創っている人やこれからの世代に向けたメッセージのような映画でした。
眞人は視聴者自身で、だから意志も感じづらく感情移入はしにくいのかなと。
何かを創ってる人間として「君たちはどう生きる?」という作品を作れる、作ることができる立場にいられることはとても羨ましいなと感じました。
これから皆さんはどう生きますか?
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