「よかった」君たちはどう生きるか Yuichiroさんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
まったく前情報なしに視聴。
舞台は戦時中の日本、主人公はりりしい少年。重い雰囲気で話が進んでいく。だが物語はまったく予想外の展開へ。いったい俺は何を見せられているんだ?でも、先が全然予想出来なくて、目が離せない。ストーリーにはあまりついていけないが、まるで絵画から切り出したような美しい情景、生き生きとしたキャラクターに惹きつけられる(キリコさん大好き!)。そしてラスト、あれ、俺なんで泣いてるんだ(;_;)
映画館で見てよかったー。
ネタバレあり追記:
3回鑑賞。3回目はあまり裏の意味を考えず、素直に物語をそのままあった話として受け止めた結果、難しいと思われた話もすっと頭に入ってきた。少年の一夏の冒険成長物語として、過去ジブリ作品の中でもトップクラスに面白い映画だった。
主人公の眞人は背筋をきりりと伸ばし、自分を厳しく律している感がある。表情もほとんど変えず、厳しい目つき。それが、塔に行ってきりこに会ってから、少しずつ表情が柔らかくなって、笑顔も見せるようになっていく。ヒミに会う時には少年のように朗らかな屈託ない笑顔も見せる。ただ、真の強さは変わってなく、夏子に拒絶されてショックを受けながらも初心を変えない所、自分の悪さを認めて大叔父と対峙する所など、非常に魅力的な主人公。また、アクションシーンも見せ所が多い。アオサギと木刀で対峙する所、ナイフを構えて向かい合う所(ナウシカのような凛々しい表情が素敵!)、夏子の遠距離弓打ち、キリコのムチ変形武器からの炎エンチャント、ヒミの炎魔法などなど、過去作に負けず劣らずテンションが上がるシーンが多い。父親の抜刀シーンとは違い、眞人っやキリコのアクションは目に力が入って戦闘体制に入っている所がはっきりわかるところが素晴らしかった。ジブリ作品特有のグルメシーンも素敵。また見にいきたい。🥰
※タイトルの「君たちはどう生きるか」は、個人的にはあまり意味がなく、純粋にどんな映画かわからない状態で見てもらいたいとして適当に付けられたタイトルなんじゃないかな〜と思った。