「婆さんあんなに要る?」君たちはどう生きるか uzさんの映画レビュー(感想・評価)
婆さんあんなに要る?
正直、かなり不安があった。
「原題作の映像化ではない」ので予測は困難、『SLAM DUNK』と比べても極端に事前情報が少ない。
宮崎駿の引退撤回も、情熱故であればよいが、金や名誉、会社のためだったら…
結果、情熱はあったと思う。
しかし面白かったかというと、話は別だ。
最大の難点は、人物の感情や動機がまったく伝わらないこと。
特に主人公である眞人に人間味が皆無で、何度も死にそうになりながら取り乱すことすらない。
何のきっかけもなく夏子を「母」と認め、ヒミとの別れも「このままでは死ぬ」と言いながらアッサリ。
無表情かつジブリ的な棒演技のため、余計に読み取れませんでした。
(棒といえば、ヒミの泣き演技はヒド過ぎた)
異世界の細かな説明はなくてもいい。
しかし、例えばヒミが「この中では制限される」と言うが、能力が不明瞭なためそれがどう影響したか分からない。
大叔父が何を目指し何をしてきたのか知らないのに「道半ば」とか「継いでくれ」とか言われても…
要するに、没入させてくれる要素がなかった。
ジブリをメタ的に表しているとの解釈も見たが、だとしたらそれを仕込みつつエンタメに昇華しなければただの身内ネタ。
母から贈られた『君たちはどう生きるか』を読み涙するシーンもあるが、未読には意味不明。
ただ、作画に関してはジブリの正当進化を感じ、序盤で火の中を駆けるシーンは素晴らしかった。
「宮崎駿はこう生きた、君たちはどう生きる?」ということかな…
コメント返信ありがとうございます
メタ視点での構成はご指摘の通り、確かにジブリとしては斬新だなと思いました
しかし、私のように裏切られて最高!的人間からすれば、面白かったです(苦笑
勿論、貴殿のご感想を否定するつもりなど毛頭ございません それは神に誓います
どんなに素晴らしい映画でも、時間が経てば記憶からすり抜けていってしまう、私のスカスカ頭では、貴殿を筆頭に優秀なレビュアーさんの煌びやかな文章には足下にも及びません
失礼します
ハイコンセプトか?ソフトストーリーか? コレに尽きるのではと思います それは今作に限らず、腑に落とすのか?、それとも客に投げるのか? カタルシスは掌に踊らされていることか? 結論を言わないのは金を払った人間に失礼なのでは?
私は、映倫で言うところのR指定とは物差しの違う、上記のような表記を今後はすべきかなと思います というのも、大人2,000円は、もうマトモじゃないルビコン河です ちょっとした感じの良いランチを頂ける価値が作品にあるのかの予備知識は提示しても良いのではと思います 映画が好きな私とすれば、恨み辛みをレビューで観ると悲しくなりますので・・・
ちなみに、私はソフトストーリー好きですし、なんならゲテモノ大好きなのでw 映画で裏切られるという発想自体、どうでもいいと思っている節です(汗
独り語り、失礼しました
こ、怖がらせてしまってすみません笑
以前何かの作品でのコメントで、平尾監督と岡田監督の話しをしたような、、w
私が「君たちは〜」を鑑賞した14日にはもう予告が流れたので、あ!uzさん観てるかな?と思った次第でございますw
21日から子が夏休みに入るので、ワンオペなので当分映画観に行けません泣泣
辛いです〜w
が、uzさんのレビュー楽しみにしています♪
こんばんは。
uzさんのレビューお待ちしていました!
宮崎監督の引退撤回は、私は「情熱」説だと思います。他作品への興味が薄れない好奇心、若いクリエーターからの刺激や受け取る感性、作り手としての創作意欲、届け手としての使命感は、宮崎監督からはなくならないと思っています。
しかし、仰る通りで、全盛期の様な迫力のある作画ではなかったし、やはり声優陣が。。
そして私はエンディング曲もしっくり来ませんでした( ; ; )
(曲は素晴らしいと思います)
そしてエンタメ性はなかったですね。
なのでuzさんのレビューは共感の嵐なんですが、、
本日2回目鑑賞で。。私は本作がとても好きでした。他のジブリ作品同様に、これからも私の人生に染み込んでくる作品になりました。
uzさん、落ち着いたら又観て欲しいですw
上映前に「アリスとテレスのまぼろし工場」予告見れましたね!!
キレイでした!楽しみですね♪