「笑ったり、考えさせられたり」ジャンルだけロマンス M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
笑ったり、考えさせられたり
・慰めを愛と誤解することはよくあることだ
・誰にでも幸せにならない権利がある
どちらも、この映画のキーワードになると思う。
執筆活動に行き詰まったバツイチ小説家の中年男性キム・ヒョンを中心に、3つの恋愛が描かれています。
1つは、sexual minority の大学生と小説家の中年男性。
2つ目は、その小説家の元嫁と小説家の長年の友人である出版社勤務の男。
3つ目は、彼女に振られたばかりの、小説家の息子(高校生)と隣人のおばさん。
3つとも、それぞれの関係がしっかりじっくり描かれています。
ラブコメディだと思って、毎度毎度韓国映画は喧嘩のシーンは男女関係なく激しいし、感情的なシーンはおもいきり切なく描かれ、そうこうしていたら、1つ目の二人の関係は文学的な描かれ方であったりと、観ていて飽きが来ません。
高校生の息子の気持ちはしかし等の昔に置いてきてしまったように純粋で、可愛くて、それが余計に他の人物(大人)がずるかったり、わざと複雑にしたりとする様を分かりやすく演出されていました。
ゲイの彼もまたまっすぐで、でも自分が社会の中でどう扱われ、見られているかを受け入れながら、それでも、純粋に自分の気持ちを相手へ表す姿が切なく、美しかったです。
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