658km、陽子の旅のレビュー・感想・評価
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旅はこれからがはじまり!
夫と子が旅行中(o^^o)
その間に映画観まくるぞ!
第4弾!!「658km、陽子の旅」
公開を待ち望んでいた本作!
菊地凛子さんを味わい尽くした113分でした!
18歳で青森の実家を飛び出し上京するが、夢も叶わず引きこもりの陽子(菊地凛子さん)
気づけば42歳。
もうこの設定だけで辛い( ; ; )
42かぁ、、、辛いのぉ。。。
その上かなりのコミュ障。孤立していたせいか、元々の性格もあるのか、かなりのコミュ障。。もはや対人恐怖症レベル。声の出し方さえ忘れているようだった。
そんな陽子が父の葬儀のため青森に向かう事になるのだが、トラブル
(ちょっと無茶な設定ではある)が起き、1人でヒッチハイクで旅をする事になった1日を追った物語。
最初、陽子をみているとイライラした。寡黙にも程があるし、挙動不審にウロウロぐるぐるする姿は嫌悪感さえ覚える。
他者との関わり方がわからないにしたって、それはないよ、、の連続。。
ヒッチハイクを通して、意図せず他人と関わらなくてはならなくなった時、優しくされたり、拒絶されたり、あんな酷い目にもあう。。
(浜野さん出て来た時点で悪い予感したぁ〜!!謙太〜〜!!o(`ω´ )o
でもその出会い全てがきっかけとなり、陽子の心をこじ開けていく。
少しずつ、少しずつ。。
陽子の心を変えていくのはキレイ事だけじゃなかった。でも立ち向かう陽子。もがき苦しんでいる姿に胸が締め付けられた。
20年疎遠だった父との関係。オダギリジョー演じる父の幻は陽子が知っている若き日の姿だ。
優しい老夫婦のお父さんと出会い、自分が知らない年老いた父の姿を重ねたのではないかな。
自分の事しか考えていなかった陽子が
体に気をつけて、、と他者を想う気持ちを思い出す。握手を求めた。1つ自分を取り戻したかの様な変化を感じ、嬉し泣きしそうだった。
日本では外出をほとんどしない状態が長期間続いている人々が増加中です。
その中には陽子と同じく、病気などを理由としない人も多いそう。。
就職氷河期世代、フリーター、引きこもり状態の人々。
「今」しか見ないようにして生きているが、その今もなんとなく過ぎていってしまう。。
社会に取りこぼされた人々。陽子はそんな社会の闇の縮図のようだ。
本作はそんな陽子の成長を通して、希望を見せてくれた。
ラストの独白。陽子は少しでも自分を肯定できたんじゃないかな。。
そして大好きな父親からやっと親離れ出来たんだと思います。
多少無理のある箇所もあったが、菊地凛子演じる陽子がそこに存在していた!事で全て帳消しになる。
ほぼ出ずっぱりで物語をぐんぐん引っ張っていく菊地凛子は流石の一言では表せないほど!
その才能にいかなる賛辞も惜しまないのであります。
脚本賞?
完成披露試写会にて鑑賞。
サービスエリアに取り残されるとかありえないとか、
コミュ障とはいえヒッチハイクする力あるなら事情をきちんと説明してお金貸してくれる人を探して新幹線で帰れよとか
軽装で冬の東北を歩き回るのは無謀とか
海に入った服のまま旅続けるの?!とか
バイクで降ろしてもらった所(積雪なし)から家までどれくらい歩いたの(積雪あり)?とか
ツッコミどころは多々ありました…
(なぜこれで脚本賞とれた?)
各役者さんの演技やカット割りで主人公の葛藤や人間の温かさや冷たさ、巧く表現されていたと思います。
菊地凛子のオーラや美しさがまるでなかった(役作りが素晴らしいという意味です)。
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