ヨウゼン

劇場公開日:

解説・あらすじ

「白蛇:縁起」「ナタ転生」で知られる中国のアニメーションスタジオ・追光動画とチャオ・ジー監督が、中国の古典小説「封神演義」に登場する楊戩(ヨウゼン)を主人公に描いた長編アニメーション。「ナタ転生」に続き、「封神演義」の登場人物を新解釈のオリジナルストーリーで描いた「新封神演義」アニメ映画シリーズの第2弾。

はるか昔、世界は仙界と人間界に分かれていた。しかし、殷と周の間で巻き起こった戦乱の末、仙界の勢力は衰弱し、二郎真君こと楊戩(ヨウゼン)も数多くの仙人と同様、いまは落ちぶれて人間界で懸賞金稼ぎをしながら生活していた。そんなある日、楊せんは自分の甥である沈香(ジンコウ)と偶然出会う。沈香は、手にすれば力が倍増するという「宝蓮灯」を探し、華山に閉じ込められていた母親を救出しようと旅をしていたが……。

日本では2023年1月に「新封神演義・楊戩」のタイトルで字幕版が劇場公開。2025年3月、ブシロードムーブ制作の日本語吹き替え版が「ヨウゼン」のタイトルで劇場公開。吹き替えはヨウゼン役を佐野晶哉(Aぇ! group)、ジンコウ役を声優の増田俊樹が務める。

2022年製作/131分/G/中国
原題または英題:新神榜・楊戩 New Gods: Yang Jian
配給:ブシロードムーブ、⾯⽩映画
劇場公開日:2025年3月21日

その他の公開日:2023年1月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・声優・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)Light Chaser Animation Studios (C)YOZEN

映画レビュー

5.0中国アニメの良さを実感できる作品。

2025年3月26日
PCから投稿

今年92本目(合計1,634本目/今月(2025年3月度)26本目)。

 この作品、吹き替え版と字幕版があるようですが、吹き替え版しか(事実上)放映されていないのが残念ですね(近畿圏でも見つからず)。

 最初に中国映画お得意の(?)例の放映許可証がどうこうの話はでますが、古代(殷のころか)を舞台にしたテーマなので、「共産」とかというような用語も出てくる余地が根本的になく良かったところ(この古代中国を舞台にした映画でさえも共産主義ヨイショされても理解に詰まってしまう)です。

 この映画の良さは(字幕版を見ていないので字幕版との比較ができないものの)、中国アニメ作品の底力といったところを見せられたという部分に大半くると思います(ここの予告編などでも見られる通り)。テーマは一応「古代中国」という扱いで描かれているようですが、具体的な歴史が問われるような展開にならない(古代の中国の実在する王朝をモチーフにした架空の国か)のでそこも良かったところです。また、中国映画というと字幕の抜け(看板などの漢字が何を指すのか不明)がありましょうが、いかんせん古代中国の架空王朝という設定か、そのようなものはほぼほぼ見当たらない。あって数か所だったかな。展開については多くの方が触れられているのでここでは省略します。

 しいて難を上げるとすると、吹き替え版しか事実上放映がないので、中国映画でしばしばみられる「カタカナや聞き取りだけでどの字をあてるか一見すると理解が難しい(このタイトルでさえカタカナ。漢字にすると文字化けするような難しい漢字になる…わけではないおものの、常用漢字外(漢検2級程度が一つの目安)か)」「数回だけ出てきてあまり登場しない人がいる」とのことですが、前者は吹き替え版しかないので仕方がないし(有料パンフ買うとよいかも)、後者はこれまた他の方も書かれていますが「続編あるよ」ということなのでそちらで触れられる扱いなのでしょう。

 アニメといえば日本のアニメは基本的に見たい映画の間と間に時間があるときに選ぶ感じになりますが、先日のflowといい外国(アメリカのアニメはディズニーさんが多めかな)のアニメは良かったな、といったところです。

 採点上特に気になる点までないのでフルスコアです(字幕版がほぼない(というか、日本国内で放映している映画館あるのかな?)点が気になったものの、大人の事情(吹き替え版にすることで駆け出し声優さんの宣伝にもなる?)というところもあるでしょうし、ニッチな作品になるので映画館側も選択の余地がない(かつ、今週は教皇選挙等が大量の枠を埋めているのでスケジュールが作れない?)ことまで考えてフルスコアにしています。

 ※ そういった事情があるので、アマゾンプライムに行くときには字幕版もあるのかな?また、中国でも制限の緩やかな地域では公式サイトやこのような映画評価サイト等で感想も見ることができ、最近は翻訳ソフトも結構高機能になったので(かつ、漢字文化圏なのである程度言いたいことはわかる)、現地の方の感想も(翻訳ソフト・プラグインを通じて)見ることができて色々良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
yukispica

3.5すばらしい映像アニメ

2025年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

中国の古典小説・封神演義に登場する楊戩(ヨウゼン)を主人公に描いたアニメ作品。
大昔、世界は仙界と人間界に分かれていた。しかし、殷と周の戦乱の末仙界は衰弱し、ヨウゼンも多くの仙人と同様、いまは人間界で懸賞金稼ぎで生活していた。そんなある日、ヨウゼンは自分の甥のジンコウと偶然出会った。ジンコウは、力が倍増するという宝蓮灯を探し、華山に閉じ込められていた母親を救出しようと旅をしていた。さてどうなる、という話。

綺麗な絵でアクションも素晴らしかった。
ストーリーはそんなに響かなかったが、中国アニメ恐るべし、と思わせる絵のクオリティだった。
甥のばあちゃんならヨウゼンの母親だよね?

コメントする (0件)
共感した! 1件)
りあの

4.0大脳 視覚野が 過活性

2025年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

昨日観ました!高齢者の頭だが 翌日 なぜか多幸感 あふれてます。

季節が急に暖かくなったから?

いやいや 昨日2時間の映画なのに 3時間近く 劇場にいた気がしたのは私だけ?

光刺激 良い子はテレビの前から離れて 部屋は明るくできないからね。。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
しま

4.0字幕版欲しかった!

2025年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ちょうど先日、もう一本の中国アニメ映画で、同じく「封神演義」に基づく話「ナタ2〜魔童の大暴れ〜」を観に行ったので、どうしても比較してしまう部分があることをお許しください。

結論から言うと、どちらの映画もアニメーションの制作技術は驚くほど素晴らしかったです。そこは本当に映画館でご自身で体験してほしいです!しかし、根本的に異なる点は、「ナタ」は老若男女が楽しめる内容である一方、「ヨウゼン」はもっと大人向けの印象を受けました。

キャラクターデザインとキャラ設定は比較的渋く、話も笑いの要素が少なく、基本シリアスでした。そして吹替版だからかもしれませんが、キャラクターの声には中国語特有のメリハリがなく、激しいシーン以外は全体的に落ち着いたイメージでした。

世界観は封神演義らしく、天界と人間界が分かれていて物語が進むが、なぜ天界にはあれほど多くの鬼や獣人が存在し、また賭博や歓楽街のような場所があるのか、最初はあれが天界だと認識できないぐらい、少し違和感がありました。話も封神演義本編とあまり関係ない気がする。

物語のテンポは全体的に悪くはないですが、前半の追いかけっこ劇から後半のサスペンス的な展開への変化には、あまり伏線が張られていなかったため、いきなりの謎解きに唐突な印象を受けました。また、キャラクター同士の関係性も劇中であまり深く語られていないので、終盤で急に感動的なシーンが訪れても、少し共感しづらかったです。脚本は最も改善の余地がある部分だと思います。

とはいえ、この映画の音楽がとても素晴らしくて好きです。BGMは迫力があり、インパクトが凄かったです。日本版のテーマソングは少し少年漫画過ぎて、この映画の世界観には合わないと感じたが、劇中のオリジナル曲は全て気に入りました。ちなみに、エンドロールでは中国版、日本版、中国版の順に3回流れたのですが(びっくり!)、最後の3回目の曲がめちゃくちゃ好きで、終わった後すぐに検索してしまった!

「ナタ2」は★5として評価しましたが、「ヨウゼン」は★4と感じました。しかし「ナタ1」も私の中では★4なので、「ヨウゼン」にはまだ伸びしろがあり、新キャラクターが加わることで新しい面白い展開が期待できそうです。中国のアニメには今後も期待しており、続編も楽しみにしています!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
とうき