「その人にとって一番自分らしく生きていける生き方があり、それを探すこと自体にも人生の意味がある。そんな事に改めて気付かせてくれる作品です。」青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
その人にとって一番自分らしく生きていける生き方があり、それを探すこと自体にも人生の意味がある。そんな事に改めて気付かせてくれる作品です。
TVシリーズと劇場版の前作は鑑賞済み。
…なのですが、観てからかなりの時間が経っていて
内容を忘れていたため劇場版を観て復習しました。
さあ劇場へ。
# 鑑賞終了。…うーん。
# TVシリーズも復習しておけば良かった気が…・_・;
# 最終話だけでも。
◇
今作の主役は、主人公(梓川咲太)の妹「花楓」。
お兄ちゃん大好きな中学3年生。
この間まで「乖離性記憶障害」(+思春期症候群)でした。
2年前に発症し、過去の記憶が無くなります。 あら。
自分が誰かが分からない中、
少しずつ、ゆっくりと。
自分の事がわかってくる。
# 兄がいるようだ …優しい人。親身になって心配してくれる
# 父もいるようだ …普段は家にいないが、時折訪ねてくる
# 兄に彼女がいる …年上の彼女がいるみたい。綺麗な人
目が覚めたときに「空白」だった記憶。
そんな自分を、兄は「かえで」と呼んだ。
「かえで」のためにまっさらなノートをくれた。
分かったことや気付いたことを色々と書いていく。
# 兄は高校2年生。
# 彼女さんは同じ高校の3年生。女優さんだって。
# 兄の女友達の莉央さん。勉強を教えてくれた。
# 彼女さんの妹さんも芸能人。アイドル活動中。
ノートの内容が増えていく。
” 兄と同じ高校に通いたい ”
” 遊園地にお出かけしたい ”
「かえで」の願いはささやか。
空白だった「かえで」の記憶 が増えていく。
そしてある日…2年ぶりに
「花楓」 の記憶が戻る。 そして
「かえで」の記憶が消えた。
2年ぶりに目覚めた「花楓」。
「花楓」は「かえで」を知らない。
「かえで」のことは、ノートで知ることになる。
「かえで」がどれだけ愛されていたかを…
◇
この作品は、そのエピソードを受けての
その後の「花楓」のお話です。
「花楓」は「かえで」の願いを叶えようと、
兄と同じ高校への進学を希望するのです。
2年前まで不登校だった子が、です。
「かえで」と「花楓」を比べてしまう自分(=花楓)。
周囲の人が「かえでのままの方が良かった」と思って
いるのではないか…
そんな強迫観念めいた気持ちにさいなまれながら
「かえで」の願った未来を叶えようとする花楓。
そう思い当たってからは、もう「花楓」がいじらしく
寄り添いたくて仕方なくなりました。 v_v ;
…これって
# 自分が進学して家を出たあとに
# 空いた部屋に新たに下宿人が入り
# その下宿人が去った後に自分が戻った
そんな状況で、周りの空気が
(あの下宿人は良かったなぁ)なんて
そんな感じになっていたとしたら …嫌ですよねぇ。
そんな境遇での花楓の葛藤が描かれ
花楓が「花楓」として、自分の進路に向かって
歩き始めようと模索を始めるエンディングでした。
花楓ちゃんの未来を応援しなきゃ。と、
保護者気分になって観終えました。・_・
◇
で、今作に直接関係の無かった「ランドセル少女」。
本編中に次作への伏線を貼ったワケなのでしょうか。
「気になるでしょ。観てね」
ということですね。
そんなこと言われたら、観ますとも(素直)
「冬公開」と公式サイトに書いてありました。
いつの冬か書いてないですが、まあ今年の冬でしょう…。
この作品と次の作品を両方観てから
改めてこの作品を振り返ると、評価が変わるかも
そんな気もしていたりもします。
とりあえずはこの作品
観て良かった。
◇最後に
この作品のようにシリーズ作品の続編で、
前作から期間が開いてしまった作品を観る場合。
復習(予習も兼ねて)が大事なようです ・_・ しみじみ
ついていけなくなる場合があります。
※「ガル☆パン」の最終章シリーズはその点オニです… @_@)
「試合の途中」で上映終了し、次の作品はその試合の途中から
再開するので、復習していない観客は置いていかれます…。
(あらすじ紹介も冒頭にありますが…時間的にも不足気味)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。