劇場公開日 2023年4月28日

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「せかい」せかいのおきく みのすけさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5せかい

2024年10月9日
iPhoneアプリから投稿

なくてはならないのに人に嫌がられ、下に見られる仕事。
生きていくために働いて、できないからと読み書きを覚えようとして、まっすぐ世界を見つめる中次がとてもかっこよかったです。
中次のようなまっすぐな人にはとても憧れます。
矢亮は、口ばかりで、気持ちは強いけれど心が弱い、と中次に言われていたけれど、泥に塗れて地を張って生きている姿はかっこ悪くも、かっこよく見えました。
なぜ、一瞬だけカラーになったのだろう。
カラーになった瞬間が、中次の矢亮に対しての尊敬が、少し軽蔑に変わった瞬間の出来事だったからなのかな?
おきくが"ちゅうじ"って半紙に書いていて、その姿がとても可愛かったなぁ。私も、小学生の時にノートに好きな人の名前を書いてにこにこしたなぁ。
時代が違えば暮らしも違うけれど、人と人との関わりや感情はずっと変わらない。世界の向こうだって。
この作品のおかげで、"せかい"という言葉が私にとってとても意味のある言葉になりました。

みのすけ