「せかいを知らなかった」せかいのおきく sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
せかいを知らなかった
安政の時代、訳あって浪人となった父松村源兵衛と長屋で暮らすおきく。雨宿りで知り合った、紙くず拾いの中次と汚穢(おわい)屋の矢亮と彼女は親しくなる。中次は臭い臭い言いながらも矢亮の仕事に鞍替えし、二人は一緒に働く。そんな時おきくは、源兵衛を襲った刺客によるケガで声が出せなくなってしまい。
侍をほとんど登場させないで、紙くずや肥を回収し循環させていた時代を描いた物語。声が出せない様子と、モノクロの情景が合っていました。章の終わりに急にカラーになります。やっぱり、アレもカラーに。当時の庶民は世界なんて知りもしなかったんだなあ。「笑うとこ」とか、現代風の演出もあるのが意外です。
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