「『おきく』と言えば番町皿屋敷ですね。落語にも有りますぜ。兄貴♥」せかいのおきく マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『おきく』と言えば番町皿屋敷ですね。落語にも有りますぜ。兄貴♥
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『救命艇』と言うヒッチコックの映画を見た時、排泄の事をどうするのか?と考えた。それをテーマにした話のようだが、現代風に人間関係を捉えてだいぶ誤りがある。着眼点が良くて現実感はあるが、人間関係や社会事情だけで、生活感が逆にファンタジーになってしまっている。大変に残念な作品だと思う。
我が亡父の弟が『肥溜め』の上で遊んで、破れて落ちた経験がある。笑い話では済まない話だと彼は主張していたが、去年亡くなるまで笑いの種だった。
肥をまく行為は昭和40年代にも亀有辺りの常磐線沿線では普通にあったと記憶する。回虫と赤痢がまだ怖がられていましたからね。
しかし、インフラみたいな職業。どこまで差別され、大事にされていなかったか予想の範疇である。現代に置き換えて考えれば、廃棄物を回収する業者さんの立場。さて、現在はそう言った職業に対する差別は存在しないのだろうが?知る限りに於いては、賃金も社会的立場も決して高いとは言えない。
この映画を見て、そこまで解釈すべきだと感じた。もっとも、インフラで働く方々は廃棄物処理業者ばかりではないから、彼らだけが尊い立場だとも思わないが。
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