劇場公開日 2023年4月28日

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「ストーリー、演者、モノクロの良さが冴える作品だが、、」せかいのおきく Toruさんの映画レビュー(感想・評価)

ストーリー、演者、モノクロの良さが冴える作品だが、、

2023年4月28日
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鑑賞方法:映画館

単純

昨日封切り、第52回ロッテルダム国際映画祭ビッグスクリーンコンペティション部門ワールドプレミアとなった作品を観賞。

激動の江戸末期の安政年間、汲み取りを商いとする汚穢屋の若者、元武家の娘の人間模様を、庶民が暮らす貧乏長屋を中心に、基本モノクロで描く。

主演の黒木華をはじめ、男優陣が好演。石橋蓮司、佐藤浩市、真木蔵人らのバイプレーヤーがいい仕事をしており、ぬくもりを感じる映画。

モノクロならでは美しい映像を存分に味わえるのだが、モノクロをカラー映像に切り替えるシーンがごく僅かにある。その演出は少し不思議に感じた。

エンディング近くに出てくる台詞は「青春」。でも、青春ドラマとして締め括って欲しくなかった作品。

Toru