「いろいろひどい」きみの色 宮西瀬名さんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろひどい
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まず声優。
「アニメは声優を起用しろ!」とそこまで強く思っていないが、本作に関しては間違いなく声優を起用すべきだった。
主人公も演技が下手で、感情移入する余裕を与えてくれなかった。
また、いまいち何を目指している作品なのかわからないストーリー。
各登場人物が抱えている思春期特有の悩みを乗り越えていく感じなのだろうが、悩みも共感できる感じではなく、「がんばれ!」と応援したくなるものでもない。
なにより「この子たちがバンドをやる必要性」が全く見えてこない。
なぜバンドなのか。他の表現方法でも良かったのではないか。
「バンドを選んだ」ということに説得力を持たせるストーリーでもなく、終始フワフワしていた印象。
せめて後半のライブシーンで熱いパンクロックみたいな曲調なら青春感を醸し出し、「なんやかんやいい感じの青春アニメ」になれたのかもしれないが、小室サウンドを無理矢理ギターロックに掛け合わせたような、なんとも乗りにくく、熱さもないものだった。
とても残念。
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