劇場公開日 2024年8月30日

「変えられるもの。変えられないもの。」きみの色 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5変えられるもの。変えられないもの。

2024年9月4日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

中国で開催された国際映画祭にて最優秀アニメーション作品賞を受賞した作品。

普段アニメ映画はあまり観ないのですが、たまたま空いた時間に丁度上映していたので観ることに。思いがけず素敵な作品に出会えてなんだか得した気分です😊

すごく優しいタッチで描かれたキャラクター達とその雰囲気に合った声。流れる音楽や景色、その全てが観客を優しく包みこんでくれます。キャラクター達の動きがとても可愛らしく微笑ましかったです。

ストーリーは、誰か死ぬとかゾンビが出て来るとか、重大な事件が起こるわけではありません。しかし、バンド結成の流れや、作曲のプロセス等にはワクワクしましたし、それぞれが打ち明けられない悩みを抱えていたりと、起伏のあるストーリーになっていたと思います。「色」を使った演出も良かったです。

変えられるもの。変えられないもの。変えるための行動。受け入れるための葛藤。誰しもが大小の差はあれど悩みを抱えて生きています。そんな悩める全ての人の背中をそっと押してくれるメッセージがたくさんありました。仕事で疲れ切ってた私は凄く癒されました😭

結構キリスト教が関わってくる辺り、観る人によっては刺さりにくい場面はあるかもしれません。それでも、爽やかで優しい気持ちに溢れた今作は、きっと観客の心を癒してくれるはずです。

どすこいたろう
マーマレードさんのコメント
2024年9月15日

自分もこのアニメが刺さってしまい何度も観に行きましたが、号泣されてる女性もいれば期待外れだという人もいますね。刺さる人には刺さる映画だと思います。
トツ子ちゃんの最後のダンスシーンで心が浄化されます。

マーマレード