「1クールアニメで見たかった」きみの色 ヤスさんの映画レビュー(感想・評価)
1クールアニメで見たかった
同日発売の漫画の1巻か、サイトでコミカライズは読んでから鑑賞した方がいいです、映画ではるい、きみ共にバックグラウンドはあまり描かれていないので、読んでからの方が物語に入り込み易いと思います。
正直、映画の尺では描き切れていない箇所が多く感じてしまう作品でした。決して星3程度の映画では無いですが、映画のみを観たら消化不良を感じても仕方ないかと思います。
予告も、青春と音楽っていう感じだったので、それで観に来るとガッカリしそうだなとは感じました。
肝心の音楽シーンも、ぼちろを劇場で観た後だと、どうしても手の動きや口の動きのズレ、楽曲の物足りなさは感じてしまいました。トツ子の歌はキャッチーで良かったんですが。
1クールアニメなら、かなり良作になったような気もしますが、ちょっと映画にするには尺が足りない作品という印象でした。
ただ、キャラの魅力、関係性はとても素敵でした。もっとこの3人を見たい、3人が関わる人達を見たいと思わせるキャラ作りと人間関係は、さすがですと言わざるを得ないと思います。
正直ネタバレで楽しめないというタイプの映画では無いので、コミカライズやノベライズで事前知識を入れ、キャラに愛着を持って鑑賞に行って頂きたい作品でした。
あと、EDのミスチルはいいのですが、ドラムが作中のバンドにいないので、どうしてもドラムが目立っていたEDと作中の曲とで違和感は感じてしまいました。
それならまだYOASOBIの三原色とかのボーカルが目立つ曲の方が良かったような気もしました、素人の意見ですが。
盛り上がりに欠ける作品ではあるので、いっそOPを三原色で盛り上げて、青春感を押し出した感じにすれば、少しは評価も変わったのではと思います。