「主人公の設定がやや中途半端」CHASE チェイス 猛追 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の設定がやや中途半端
帰省中のガソリンスタンドで行方不明になった妻を捜し奔走する主人公の苦闘を描く物語。
ジェラルド・バトラー主演のサスペンスアクションです。
動きが悪い警察、主人公に不信を持つ義家族。知らない土地で悪戦苦闘する主人公を活写します。
ただ、少しやり過ぎを感じてしまいます。無理やり孤立無援に仕上げたような、不自然さが鼻を突きます。
ここ迄するのであれば、「実家に一人戻ろうとする妻を追いかけたDV男」にした方が、自然だったように思います。
これなら、義家族が「主人公が怪しい」と警察に訴えるでしょうし、警察が厳しく尋問するのも何らおかしくありません。
逆に、義家族と一緒になって探す・・・でも、ありかもしれません。
年老いた義父を上手に絡ませれば、より緊迫感がある作品に仕上がったのではないでしょうか?
設定は単純で辻褄はあっていますが、納得感は感じません。
納得感のなさを補う迫力のあるアクションもなく、その点でも残念に感じます。
私的評価はやや厳しめです。
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