スモールワールドのレビュー・感想・評価
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トルストイ「悪魔」を思い出させる主人公の葛藤
誘拐された幼女を救出すべく捜査を続ける刑事の執念を描く物語。
初めて鑑賞したポーランド映画です。
サスペンスというよりは社会派ドラマの趣きが強い作品ですね。
醜悪な人身売買の現実、警察の腐敗、少女達の精神・・・そして幼児性愛。
主人公の追跡劇を眺めながら、それらが容赦なく映し出されます。
ただ、このテイストの作品を作るのであれば、主人公が独力で捜査するよりも、組織が正規捜査として描いた方がよりリアルに描けたように思います。
また、主人公が自らの性愛に恐怖する過程や、少女の精神の描写等、もう少し丁寧でも良かったように思います。
ラストに無理に派手にしてしまったのは、映画全体のテイストを壊してしまい、マイナスに感じます。
私的評価はやや厳しめです。
幼女誘拐犯と警察官の12年に及ぶ攻防。 警察官のあまりの無能さ、馬...
幼女誘拐犯と警察官の12年に及ぶ攻防。
警察官のあまりの無能さ、馬鹿さ、弱さにイライラさせられ、ついには自ら幼女に手を出してしまうという大失態。
しかし、終盤は男を上げた。
誘拐された少女たちは一緒に暮らす男になついていたようだが、あれはストックホルム症候群というやつなのか。
人智を越えた何か
ポーランドにて少女が誘拐されたことに責任を感じた警官が、12年の歳月を費やし少女を追い求める物語。
終始、とにかく衝撃の連続。観ていて狂おしくなること間違いなし。
まずはいなくなったウーラを求めてロシアへ。ガス管爆発は偶然??
5人の子供を養うオルグの部屋から見つかったものは・・・。
早速メインテーマに入っていくが、序盤は寧ろロシアン警察のヤバさの方が目立ってるw本当にこんななの!?
「ここはロシアよ?」 って・・・。侵攻前から怖い国だってことは重々承知していたが、これは流石に脚色だと信じたいwそしてダブル主人公になると思った彼女とはここでお別れか。
ってか、あの5人も誘拐ってことらしいが、その割に凄い懐いてなかった?まぁ、そういう役割の人もいるってことなのかな。
また時は経ち、中盤へ。
いくつもの名を持つ少女。。彼女の口から出て来る言葉の節々に、11歳にして壮絶な人生を歩んできたことが垣間見える。そして撮影姉さん・・・悪人には違いないがこれは流石に。。言った通り、ロベルトも国を出れば警察じゃねぇってか。ゾワっとするね。
後半も衝撃展開は満載だが、ここまでの重厚さとうってかわって、パーティーがちょっと文化祭レベルに見えてしまい・・・もうちょっとしっかりつくって‼
あと、仮にも警察に一部始終を見られたのに解放!?まぁ、「顧客」になる確信があったってことなのかな。
また、このあたりから顔を出し始めるロベルトの悩み・・・う~ん、これはまた重苦しくもしっかりと物語に味付けしてくれてますね。
そして、12年越しの・・・。長かった・・・。
「人智を越えた何か」 かぁ・・・。逆に今のロベルトが言うからこそ、説得力がありますね。ウォータースライダーは軽くホラー。
更に、最後にやり残したこと。あれは生きろってメッセージだと思ったのになぁ・・・。それでも、同じ道を選んだか。。
とにかく、最初から最後まで本当に恐ろしい作品だった。これ、日本じゃ絶対作れないですよね。
観終わって、ドッと疲れが。なんか前半のロシア警察と後半のガッツリ小児性愛で、映画2本分をみた感じ(笑)
逆にいうとちょっと色々詰め込み過ぎだったり、余計なものも多かった印象。
ジョンの異常っぷりはあんなフォーカスする必要あったかな??
そしてトドメの一発はバイオハザードみたいでちょっと笑ってしまったw台無しだよww
それでも、面白さは充分にあったし、それ以上にこの衝撃体感に☆4.5です。未体験ゾーンでしか味わえない、まさに未公開の問題作といった作品だった。
キャンディ
2004年、ポーランドで誘拐されロシアに連れて行かれた4歳の少女と、彼女を捜す警察官の話。
なんだかダメ親全開なママだけれど、娘がいなくなったことに気付いて急に必死になって追いかけたらスピード違反で止められて、後一歩のところで国境を越えられて…。
3年後、そして5年後…と追いかけるゴックと少女のその後をみせていくけれど、描き方が妙に安っぽかったりマニアックだったり癖が強かったりしてイマイチ。変な信仰とか悪魔とかいらないしね。まあ判るけれど…。
みせたいものはかなり悲しくやり切れない話しなんだけどね。
もうちょい上手く描いてくれたら凄く面白くなりそうなのに非常にもったいなく感じた。
欲のコントロールは難しい
性に答えはあるのか。子どものときに育てられた環境で性癖が変わる。人身売買や児童ポルノが大きな残酷な犯罪ですが、その原点になるのは小児性愛という性癖。小児性愛者は世の中にいるが、間違っているのをわかりながら、隠れて生きている。欲のコントロールができないのは人間(動物)の本能である。使命感がある警察官がこの事件を12年間追ってきました。ある少女を母親の元に連れ戻す為に他国へ追い続けています。捜査中に様々なビデオや写真、資料を見ていくうち、脳内の思考が歪み、自分が小児性愛者に変化していきますが、信念はある少女の母親との約束です。約束の為に欲求をコントロールし、犯罪に手を染めずに少女を探し続けました。家族環境で人生は大きく変わります。愛を感じるまでは偽物の愛のほうが幸せと思う子どもたちを描かれています。多様性な世の中で認め合い、馬鹿にしないことや支え合えることが一人でも増えれば、凶悪犯罪は少しでも減るではないかと思います。
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