「人智を越えた何か」スモールワールド MARさんの映画レビュー(感想・評価)
人智を越えた何か
ポーランドにて少女が誘拐されたことに責任を感じた警官が、12年の歳月を費やし少女を追い求める物語。
終始、とにかく衝撃の連続。観ていて狂おしくなること間違いなし。
まずはいなくなったウーラを求めてロシアへ。ガス管爆発は偶然??
5人の子供を養うオルグの部屋から見つかったものは・・・。
早速メインテーマに入っていくが、序盤は寧ろロシアン警察のヤバさの方が目立ってるw本当にこんななの!?
「ここはロシアよ?」 って・・・。侵攻前から怖い国だってことは重々承知していたが、これは流石に脚色だと信じたいwそしてダブル主人公になると思った彼女とはここでお別れか。
ってか、あの5人も誘拐ってことらしいが、その割に凄い懐いてなかった?まぁ、そういう役割の人もいるってことなのかな。
また時は経ち、中盤へ。
いくつもの名を持つ少女。。彼女の口から出て来る言葉の節々に、11歳にして壮絶な人生を歩んできたことが垣間見える。そして撮影姉さん・・・悪人には違いないがこれは流石に。。言った通り、ロベルトも国を出れば警察じゃねぇってか。ゾワっとするね。
後半も衝撃展開は満載だが、ここまでの重厚さとうってかわって、パーティーがちょっと文化祭レベルに見えてしまい・・・もうちょっとしっかりつくって‼
あと、仮にも警察に一部始終を見られたのに解放!?まぁ、「顧客」になる確信があったってことなのかな。
また、このあたりから顔を出し始めるロベルトの悩み・・・う~ん、これはまた重苦しくもしっかりと物語に味付けしてくれてますね。
そして、12年越しの・・・。長かった・・・。
「人智を越えた何か」 かぁ・・・。逆に今のロベルトが言うからこそ、説得力がありますね。ウォータースライダーは軽くホラー。
更に、最後にやり残したこと。あれは生きろってメッセージだと思ったのになぁ・・・。それでも、同じ道を選んだか。。
とにかく、最初から最後まで本当に恐ろしい作品だった。これ、日本じゃ絶対作れないですよね。
観終わって、ドッと疲れが。なんか前半のロシア警察と後半のガッツリ小児性愛で、映画2本分をみた感じ(笑)
逆にいうとちょっと色々詰め込み過ぎだったり、余計なものも多かった印象。
ジョンの異常っぷりはあんなフォーカスする必要あったかな??
そしてトドメの一発はバイオハザードみたいでちょっと笑ってしまったw台無しだよww
それでも、面白さは充分にあったし、それ以上にこの衝撃体感に☆4.5です。未体験ゾーンでしか味わえない、まさに未公開の問題作といった作品だった。