スナイパー コードネーム:レイブンのレビュー・感想・評価
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スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチさんが泣いている
・ピースマークは1958年のイギリスの軍拡反対が起源だが、同時にイギリスの反・原発運動の色が濃かった。
ウクライナの平和主義者が起源では無い。また、この人物が実在していたとすれば、彼女はチェルノブイリ原発に対する抵抗運動だったと思われる。
・『狙撃手は嫌われる。忍び寄って仕留めるから。だが武力紛争に禁じ手は無い』どんな手を使っても勝たねばと言う事を言っているのか?スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチさんが泣いている
・教え子を殺してしまう。
『知り合いか?』
『教え子です。』
『彼が自分で決めた。』
『私も自分で決めました。』
自分で決めて戦争に参加して、国の為に戦っていると言いたいのだろうが、どちらに付くと言うのも、自分で決められるって事になるので、この戦いは内戦に近いと感じる。
・2018年4月21日、キエフのリサホラ公園で、ウクライナの極右グループがロマ族の老若男女を無差別に襲った事件を僕は忘れたくない。
・戦争をやめなければならないのは言うまでもない事だが、チェルノブイリやザポリージャの事を考えると、その深刻度は非常に高く、もはや、国を守るとか家族為にとか言っていられる限度は超えたと思う。
・敵、味方の区別が付かない戦いで、不謹慎な言い方をすれば、緊張感の伴わない戦争ごっこに見えてしまった。この映画を作った製作者の意図する所なのだろうか?本来の単純なプロパガンダ映画には見えない。殺される側が皆悪者で、初頭、散々な目に遭いながらも最後に勝つ。つまり、プロレスと同じで、ロシア側はプロレスのヒール役でしか無い。そう言ったストーリー展開と演出になっている。
派手さなし、ただ淡々と
数学、物理教師の主人公が殺された妻の報復の為、軍に入隊し狙撃の名手になるストーリー。
ほんとにこれだけの内容で全て出してる感じなくらい、淡々と物語が進む。
主人公の葛藤とか出てこない。
妻を殺した相手にも大きな動揺は見せず、撃ち殺していく(相手は覚えており、平和主義者と一言洩らしているのに)
数学や物理の先生だから計算が得意…で射撃も上手くなるってのはちょっと理解しにくい。
そもそも射撃は教えるの難しく、教える人が同じ体型、同じ体格とかでも、チョイとズレたら的外れになってしまう。
ほんと人それぞれの撃ち方あるようだ。
なのに数年経った彼は作戦会議に呼ばれ、「彼が撃つから」と言う言葉で信頼感が伝わるレベルになっていた。
それを説明も映像も無しに…展開早いよ!
時期的にウクライナとロシアの戦闘が起こってる現在で、もっと興味を持たせる内容に出来なかったものかな?
地味な作品で大きなアップダウンもなく、記憶から消えそう。
現在に還る物語。
2014年、ドンバス地方に住む男がロシア兵に妻を殺害されたことから、スナイパーとなり復讐に燃える物語。
まずは本作、戦争真っ只中の2022年に制作されたことに驚き。
クリミア危機に始まり、キーウ方面侵攻に至るまでの中で、凄腕のスナイパーとして闘う迄になる男の姿を描いていく作品。
物語性もそうだが、映画作品としても哀しきドラマをわかりやすくみせているし、いきすぎず且つ地味すぎない戦闘シーンも多く、全体を通し見易い印象。
映画作品なので多少の脚色はあるだろうが、悲劇の数々は見ていてツラいものがありますね。
何なら現実は寧ろより酷い仕打ちもあるのでしょう。
そんな中、軍人として敵を倒していく主人公の姿は見応えもあるし、スナイパーだけでなく潜入作戦まで。クリミアのお返しか…。
印象深いのは、ブダペスト覚書に触れた番組を見つつお風呂に入っているシーン。
スマホか…。不思議な違和感。つまり、こんなに銃で撃ち合う戦争が、云十年前の過去の話ではなく、現代に起こっていることだと改めて痛感させられる。
そして彼、つまり親露派だったってことか。やりきれないね。
継続中の悲劇を描いているだけあって、少し気が沈むこともあるが、未体験ゾーンとしても完成度が高い印象。
1週で終わらせるのは勿体ない、ドラマも戦闘もかなり見応えのある作品だった。
狙えば殺し、狙われれば殺される狙撃兵
遠い昔、遥か彼方のヨーロッパの出来事なので、日本人には理解するのは難しいでしょう。
題名の「レイブン」は、鳥の「カラス」という意味で、映画の冒頭で、その意味が詳しく紹介されます。
現在起きているウクライナ戦争の原点とも言うべき物語で、ウクライナ戦争を理解したいのなら、
鑑賞することをお勧めします。
ウクライナに実在する狙撃手マイコラ・ボローニンが、脚本に加わっているという、異色の映画です。
「アメリカン スナイパー」のような派手な演出はなく、緊張感があります。
映倫区分は、「G」なので、誰でも鑑賞できます。
観客は、男性の年配者が多いいという印象です。
男女に関係なく、若い人も鑑賞するべき映画です。
国のリーダーを間違えると、とんでもないことになるということも理解できるからです。
主人公が、復讐するために、ウクライナ軍に志願し、狙撃兵に志願しますが、復讐心は消えることはありません。
7.62x39mm弾の有効射程距離は、400mです。
7.62x51mm NATO弾の有効射程距離は、800mです。
12.7x108mm (ロシア)の有効射程距離は、1,500~2,000mです。
ウクライナ軍の狙撃手は、相手に気が付かれずに接近し、確実に相手を狙撃しなければ、殺されるということです。
狙撃手の訓練(基本教練、銃の分解・組み立て、ほふく訓練、射撃)、実戦について詳しく描かれているので、興味深かったです。
狙撃手には、素早い計算能力が必要なので、狙撃手になり、国を守りたいというなら「そろばん」を学んだ方が良いと感じました。
歴史に「もし」はありません。
もし、2004年、ウクライナがNATOに加盟していたのなら、ロシアによるウクライナ侵攻はなかったでしょう。
バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)が、NATOに加盟しているのだから、NATOに加盟できないということはないでしょう。
もし、2010年、ウクライナ東部出身で、親ロシア派であるヴィクトル・ヤヌコーヴィナがウクライナの大統領に選出され、
就任していなければ、ロシアによるウクライナ侵攻はなかったでしょう。
もし、2013年、ウクライナが、EUとの連合協定著名していれば、ロシアによるウクライナ侵攻はなかったでしょう。
ロシアは、ソチ冬季オリンピック・パラリンピックを開催する前に外交的な問題を避けようとして、
ウクライナがEUとの連合協定著名しても認めざるを得ません。
ロシアは、ソチ冬季オリンピック・パラリンピックを開催する前に、ソチ冬季オリンピック・パラリンピックを
ボイコットされないように、ウクライナがNATOに加盟することに反対しにくいですし、反対した後で侵攻する
ことも困難でしょう。
ウクライナは、ソチ冬季オリンピック・パラリンピックを利用できなかったことがロシア侵攻を許した最大の原因です。
北京冬季オリンピック・パラリンピックを前に、中国政府に圧力をかけ、北京冬季オリンピック・パラリンピックが終わった頃には、
対中国包囲網が構築されたからこそ、台湾有事は起こらず、極東アジアの平和があるということです。
オリンピック・パラリンピックは、「平和の祭典」などではなく、「戦争の道具」です。
それでは、年表です。
1991年9月6日、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)が独立します。
1991年12月8日、ウクライナ、ベラルーシが独立します。
1991年12月16日、カザフスタンが独立します。
1991年12月26日、ソビエト連邦が崩壊し、ロシアが誕生します。
1994年12月5日、ハンガリーの首都ブダペストで開催された欧州安全保障協力機構会議において、ウクライナ、ベラルーシと
カザフスタンが核不拡散条約に加盟したことで、アメリカ・イギリス・ロシアの核保有3ヶ国がウクライナ、ベラルーシと
カザフスタンの安全を保障するというブダペスト覚書を締結しました。
2000年5月7日、ウラジーミル・プーチンは、ロシアの大統領に就任しました。
2004年3月29日、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)はNATOに加盟しました。
2008年5月7日、ウラジーミル・プーチンは、ドミートリー・メドヴェージェフに大統領職を譲り、ロシア首相を務めました。
2010年2月25日、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチは、ウクライナ東部出身で、親ロシア派で、ウクライナの大統領に就任しました。
2012年5月7日、ウラジーミル・プーチンは、再びロシアの大統領に就任しました。
2013年11月29日、ウクライナの大統領のヴィクトル・ヤヌコーヴィチは、EUとの連合協定著名を見送りました。
グルジアとモルドバは、EUとの連合協定著名を行いました。
2013年12月17日、ウクライナの大統領のヴィクトル・ヤヌコーヴィチは、ロシアと数十億ドルに及ぶ融資・協定を締結しました。
2014年2月18日~23日、ウクライナの大統領のヴィクトル・ヤヌコーヴィチは、ロシアとの接近を図ったために、反政府デモが発生し、
反政府デモを鎮圧できず、ウクライナからロシアへ亡命しました。
ウクライナ議会は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチを大統領から解任し、オレクサンドル・トゥルチノフを大統領代行に指名しました。
2014年2月7日~23日、ソチ冬季オリンピックが開催されました。
2014年3月7日~3月16日、ソチ冬季パラリンピックが開催されました。
2014年2月23日、ロシアは、ウクライナ侵攻し、クリミア半島を占領しました。
2014年5月6日、日本は、NATOと「国別パートナーシップ協力計画 (IPCP)」に署名しました。
2014年5月25日、ペトロ・ポロシェンコは、ウクライナの大統領選挙に勝利しました。
2014年6月7日、ペトロ・ポロシェンコは、ウクライナの大統領選挙に就任しました。
2015年、ウォロディミル・ゼレンスキーが主演する政治風刺テレビドラマ「国民の僕」が放映されました。
ウォロディミル・ゼレンスキーが演じる一介の歴史教師が、大統領選挙に当選し、権謀術数が渦巻く政界と対決するという内容です。
ウクライナでは、この「国民の僕」が大ヒットしました。
2017年9月13日、国際オリンピック委員会(IOC)は、フランスのパリ市を2024年夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の開催都市に指名しました。
2019年4月21日、ウォロディミル・ゼレンスキーは、ウクライナの大統領選挙に勝利しました。
2019年5月20日、ウォロディミル・ゼレンスキーは、ウクライナの大統領選挙に就任しました。
2021年12月20日、ペトロ・ポロシェンコは、親ロシア派でウクライナ分離主義者の東部支配地域から石炭販売組織を許可し、
国に約61億円の損害を与えたとして、国家反逆罪、テロ組織支援、テロへの資金提供で告発され、財産を差し押さられました。
2022年2月4日~2月20日、北京冬季オリンピックが開催されました。
2022年2月24日、ロシアは、ウクライナ侵攻を開始して、現在に至っています。
2022年3月4日~3月13日、北京パラリンピックが開催されました。
2022年5月24日、日米豪印首脳会合が開催されました。
2022年6月29日、日本は、NATO理事会に参加しました。
2022年9月28日、ドイツ空軍のユーロファイター戦闘機3機が来日しました。
2021年5月11日~5月16日、日本、アメリカ、フランス海軍の戦術艦隊「ジャンヌ・ダルク」は、共同訓練「ARC21」を行いました。
2021年9月15日、アメリカ、オーストラリア、イギリスは、三カ国間安全保障パートナーシップ「AUKUS」を発表しました。
2021年9月2日~9月9日、日本、イギリス(英海軍空母「クィーンエリザベス」及び同打撃群)、アメリカ、オランダ、カナダが、
PACIFIC CROWN 21に参加し、東シナ海で共同訓練を行いました。
2021年12月6日、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランド、リトアニア、インド、エストニアは、
北京冬季オリンピック・パラリンピックを「外交ボイコット」しました。
フランス、ドイツと日本等は、政府関係者が開会式等に出席しませんでした。
2024年7月26日~8月11日、パリ夏季オリンピックが開催されます。
2024年8月28日~9月8日、パリ夏季パラリンピックが開催されます。
フランス政府は、ウクライナ戦争が長期化し、ウクライナ戦争中にパリ夏季オリンピック・パラリンピックを開催しなければならない
というのは避けるべきでしょう。
2023年中に、フランス政府を中心にNATOは、パリ夏季オリンピック・パラリンピックでお祭り騒ぎをする前に、
ウクライナ戦争をウクライナ勝利させ、NATOに加盟させなければならないということです。
フランス政府を中心にNATOは、ウクライナをしっかり支援するべきです。
翼をください
平和主義者のウクライナ人教師が、ロシアの侵攻で妻を殺されたことで軍人になる話。
ドンバス郊外の野原に建てたバラックで暮らしていた主人公がロシア兵に襲撃され妊娠していた妻が殺されて、その後やって来たウクライナ兵に保護されたことで軍人になることを決意するストーリー。
距離と時間と速さの計算って日本だと小学校で習ったと思うけれど、主人公の職歴や切っ掛けは置いといて、狙撃手をメインにした渋い間や駆け引きで銃撃戦をみせる戦争映画ですね。
トーマス・ベケットもびっくりですw
そしてそんな出来事を通しての主人公の成長ですか…。
「あの時の平和主義者か」ってやった側が良く覚えてたな顔もほぼ見えないのに…何て安っぽいお約束もあったりのプロパガンダ感満載だけどなかなか面白かった。
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