サバイバーフィールド 地獄の英雄のレビュー・感想・評価
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ヴコヴァルの戦い
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クロアチア映画なのに「人生は川だ~♪」とまるで美空ひばりさんの演歌の様なオープニング曲、どんな映画か興味津々。
映画は2008年セルビア共和国の首都ベオグラードにアメリカの女性記者オリビアが訪れ、過去の戦争についての取材をはじめ、回想形式でその戦闘の模様が映されます。
闘いと言うのは第二次世界大戦以降ヨーロッパの地で最大の戦闘となったヴコヴァルの戦い、1991年6月、独立を宣言したクロアチア共和国にユーゴスラビア人民軍とセルビア人武装戦力が攻撃を開始しました。
話が進むにつれ明らかになったのはオリビアは地元出身で父ドゥギは靴職人、クロアチア義勇軍の兵士で負傷して病院に入ったもののその後の消息は不明なので調べに来たようです。邦題の地獄の英雄というのは父のことでしょう、バズーカ砲で敵の戦車の進軍を止めていましたね。
原題のSesti autobusはイタリア語で6台目のバス、ヴコヴァル病院から捕虜となった守備兵や負傷者を輸送、ドゥギも乗っていたとされるバスで未だに消息不明な失踪事件、どうやら虐殺されたようですね。かってはサッカーチームの仲間だった友が敵となるクロアチア人とセルビア人、実に悲しい歴史秘話でした。
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