「ブラックユーモア」波紋 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラックユーモア
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荻上さんの作品は良い所にも手が届くし、嫌な所も掘る感じ。そこを面白く皮肉たっぷりに仕上げる。
とある家族。震災があり、夫が失踪。息子は九州に就職。離散して行く家族とは裏腹に家を守り抜く妻。
そりゃ何かすがり付きたくなるし、新興宗教にも
入信するし不思議な水も買うよね。何故か枯山水を庭に。精神的支柱なのかも。
何年か振りに夫が帰宅すると癌と伝えられる。
義父のお世話までし、お葬式も独りでしたのに。
それでもお金を貪る夫。
久々の食卓は食べ方が、矢張気になる。意外と勝手に出て行った方が無神経だからね。
息子は聴覚障がいの彼女を連れてくると結婚すると伝えられるが、自分の嫌な気持ちを彼女と息子から見透かされる。
全体的に誰しもが持つ、人の嫌な本質と行動の心理を捉えてるよね。根本的に自分本位で身勝手だから。
夫も亡くなりお供えと清める水も消え、最後は
雨の中でフラメンコ。シュール過ぎる…。かなり。
この奥さんに降りかかった社会の縮図の波紋が
スッキリしてくれればと願う舞いでした。
劇中の新興宗教のお祈りの振り付けは笑います。
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