「信じることは、揺るぎない幸せの始まり」波紋 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
信じることは、揺るぎない幸せの始まり
周りからみたら、信仰に凝ってしまったヤバい主婦。だけど、本人は信じることで、辛うじて心の平静を保っているのだなあ。失踪して帰ってきた旦那、思い通りにならない息子、ストレスばかりの職場、、、。やっと気の合うと思った人も、やはり孤独な人生を抱えているし。そんな心を乱す波紋がどんどんと広がっていき、壊れやしないかとヒヤヒヤもする。奇異で奇妙ではあるけれど、犯罪に走らないだけマシなのかもしれない。
枯山水は、ないのにある、あるのにない「水」を表現するもの。心の中にある悪をないものに、ないもの(赦しや幸福感や)をあるようにするのも、信じることから始まるのか。ラストの舞いは、吹っ切れた彼女ととらえていいのか、とうとう壊れたとみたのがいいのか。本人しかわかるまい。
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humさんのコメント
2023年6月9日
そうなんですよね。家族のために、自分を保たせている。
家族がそれぞれ旅立ち、宗教も枯山水もいらなくなったリスタート。
と、見たいところです。
道路まででちゃうと「怪物」化しちゃう場合がありますね。とほほ。