「最後はきみ…」波紋 humさんの映画レビュー(感想・評価)
最後はきみ…
って、今、いいましたよねぇ〜?修さん。
こんな文句もあのシチュエーションで耳にしたら、依子でなくとも固まる。
いや、よくそんなことが言えたなぁと言いたい。
夫はあくまでも悪気なく、そのまんま〜な感じで。。。
だからこそ、その一言が2人の終わりを告げたも同然だったのでしょ??
足と頭、頭と足で寝るベッドも、
イビキの爆音で、まどろみも爽やかさもない朝も、気になったらなりっぱなしの食べ方も、家出夫の義父の介護と葬式をひとり担当することになっても…。
更年期の不調を騙し騙し…家庭でも職場でも、なにがあろうと毎日の自分の持ち場をこなしてきた依子。
ないものをあるように
あるものをないように
生きるって
波紋の中をすすむこと?
がんばれちゃうほど
強そうにみえるほど
心に蓋をするのが得意になって
たまには
無視したり遠ざけたりしてもいい波紋まで引き寄せて
休んでいいのに無理にすすもうとして
たいへん
何も気づかないまま逝った棺から転がる夫をみて笑う妻になっちゃった!
それでも話をきいてくれる人を求めてただけましなのかも…とも思う。
だけど、もう水晶も緑水もいらないみたいね。
あれだけ整えていた枯山水の箒目を蹴散らしながらの喪服フラメンコ💃🏻
紅い半衿と裾よけがビビットな依子の今を象徴するような過去の波紋への訣別にみえた。
あとは東京の依子さん、九州の拓哉とたまちゃんが(すっきりした依子といい距離感で)幸せに暮せますようにと祈ってます、私。
ブラックな笑いを散りばめながらも、深刻な波紋の存在が胸に押し寄せる作品でした。
共感ありがとうございます😊
依子も依子ですが、監督に演技褒められた嫁役、上手いからでしょうが、好かんわぁ〜ですね。いい嫁ならめでたしめでたしになるから、そうしない。多分、亀裂が入ったまま、で受け止める依子。
考えてみれば苦労の連続。夫も息子も依子から逃げたとか勝手なこと言ってたけど、依子に丸投げですよね。
共感とコメントありがとうございました☺️
ラストシーンありきの様な、そんなストーリーだったかなと思いました。
あのシーンが浮かんだら、それは撮りたくなるだろうな……と