「本当に冒頭の「拍手」を聞き逃すな。」波紋 t2law0131さんの映画レビュー(感想・評価)
本当に冒頭の「拍手」を聞き逃すな。
前作の「川っぺりムコリッタ」を『仏法説話のような…居心地の悪さ』と評したが、本作は主人公が新興宗教にドはまりしているという真向からの宗教への逃避設定。荻上監督の作品たちは、精神が紙やすりでサクサクと削られ、治り難いヒリヒリする赤剥けに、ハッカを舐めた口でフウフウと息を吹きかけられているような、「嫌痛」をもたらす。
本作も、そんな「すべての登場人物には現実では関わりたくない」という気分にさせられる。まあ癖になる嫌痛ではあるが。
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