「一石を投じる仕上がり❗️」波紋 アローさんの映画レビュー(感想・評価)
一石を投じる仕上がり❗️
「彼らが本気で編むときは、」が大好きな作品なので、荻上監督の新作を見ない訳にはいかない。日曜のレイトショー観客は自分1人独占😂照明が付いてから気付いた。笑いを堪えて損したな。シリアスな作品かと思いきや、所々笑えるシーンが多くて意外だった。
震災の原発事故を伝えるTVのニュースに始まり、放射能汚染の風評。ミネラルウォーターの買い占め。そんな不安な状況の中突然旦那が失踪。介護の必要な義父を残して。これだけ聞くと妻の依子(筒井真理子)はかなり可哀想な人で終わるのだが、ここからがかなりシュールで笑えて少し悲しくて、ラストにスカッとする作品でした。シーンの変わり目のカスタネットの軽快なリズム。波紋の上で相手と対峙するシーンが印象的だ。死んだ旦那の棺桶が落ちて大笑いする依子。異様なまでに執着していた枯山水の庭を最後にフラメンコで踏み潰す依子。彼女は色々な波紋から解放されたのか?依子の複雑な感情を筒井真理子さんが見事な顔芸?で表現していて素晴らしかったです。ダメ親父をやらしたら光石研はトップクラスだな。スーパーのおばちゃんやらしたら木野花さんもトップクラスだな。しかし映画見に行くと大体、柄本明出てるな。地味〜なのに忘れられない作品になりそうです。
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